ミャンマー最大の都市ヤンゴンを後にし、世界三大仏教エリアであるバガンにきている高木です。
40㎢にも及ぶ広大な広さのバガンを散歩するには、あてずっぽうに回るより事前の予習がとても大事です。仏塔、寺院の歴史背景やみどころを予め知っておいて初めて実物をみると、感動が2倍にも3倍にもなるでしょう。
今日は、そんなバガンのみどころを厳選して記事にしましたので、街に繰り出す前にさらっとチェックしていただくと良いかと思います。
- バガン遺跡「シュエズィーゴン・パゴダ(Shwezigon Pagoda)」
- 個性的な顔立ちの仏像「ティローミィンロー寺院(Htilominlo)」
- バガン遺跡で最も有名で最大規模の「アーナンダ寺院(Ananda Temple)」
- ブーパヤー(Bu Paya)
- バガン遺跡「タビィニュ寺院(Thatbyinnyu paya)」
- バガン唯一のヒンズー寺院「ナッフラウン寺院(Nat Hlaung Kyaung Temple)」
- インド洞窟式が特徴的な「グービャウジー寺院(Gu Byauk Gyi)」
- ダマヤンジー寺院(Dahmma Yan Kyi Pahto)
- 夕日を見る絶好のスポットだった「シュエサンドーパヤー(Shwesandaw Pagoda)」
- バガン遺跡「スラマニ寺院(Sulamani Temple)」
- バガン遺跡「マヌーハ寺院(Manuha Temple)」
- バガンの仏塔群がよく見える「タヨウピェー寺院(Tayok Pye Pagoda)」
- その他バガンの寺院、仏塔
バガン遺跡「シュエズィーゴン・パゴダ(Shwezigon Pagoda)」
1044年頃にアノーヤター王によって建立された仏塔。見所は体の悪い部分と同じところを触ると治るという馬の彫刻と樹齢100年をこえるタマリンドの木です。
出典:バガン遺跡特集② ~黄金で輝く仏塔・シュエズィーゴンパゴダ
実はこのシュエズィーゴンパゴダの回廊への入り口は数個ありまして、ニャンウーのメイン道路であるLanmadaw通りからでもシュエズィーゴン・パゴダ通りからでも行くことができます。
ただ、Lanmadaw通りから行くとかなりの距離を裸足であるくので、汚れることは覚悟しなければなりませんね。
思ったよりも寺院へ続く回廊は賑わっています。
シュエズィーゴン・パゴダの仏像の一つ。
仏塔の麓でなにやら本格的な撮影をしているところを撮影。
寺院の地図。馬の彫刻と樹齢100年をこえるタマリンドの木を探して、売店の売り子さんにきいたりしてみましたが、見つけることはできませんでした。
見つけたのは謎の太鼓と、リアルな中年男性の仏像だけでした。やはり寺院巡りはあらかじめの予習が大事ですね。
個性的な顔立ちの仏像「ティローミィンロー寺院(Htilominlo)」
グーグルで検索すると「ティーローミィンロー寺院ではありませんか?」ときかれます。
1218年、パガン王朝第8代国王ナンダウンミャー(Nadaungmyar)によって建立。名前の由来は「王になるように傘が望んだ者」。ナンダウンミャー王が王位継承に選ばれたことを記念して造られた寺院と言われおり、傘が倒れた方向に座っていた者を王に選んだからだと言われています。
ティローミィンロー寺院はスラマニ寺院に近い様式のレンガ建築で3層の構造を持つ比較的巨大な寺院です。
仏像前にある旗の色が、それぞれ意味をなしているのも興味深いですが私が訪れた時には旗はありませんでした。
寺院内には4体の黄金仏像があります。それぞれが特徴のある顔をしていて、この写真のデコ広仏像が印象的でした。
出典:バガン遺跡「ティーローミンロー寺院」荘厳な3層構造の大寺院
バガン遺跡で最も有名で最大規模の「アーナンダ寺院(Ananda Temple)」
1090年にチャンスィッター王によって建てられた、有名な寺院。本堂は1辺が63メートルの正方形で規模的にはバガンの遺跡群でも最大です。
本堂の中には4体の仏像がおさめられています。写真は西の入口に立つ釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。この仏像はオリジナルが火事で喪失したあとに造り直されたものです。
これは南側の迦葉仏(かしょうぶつ/カッサパ)。参考サイトと顔が違うように見えますが、この日は機嫌が悪いようでむすっとしていました(笑)。
過去四仏。東の拘那含牟尼(くなごんむにぶつ/コーナガマナ)です。こちらも西の釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)同様、オリジナルは火事で喪失。その後造り直されたものです。
過去四仏。北の拘留孫仏(カクサンダ)です。
出典:
ブーパヤー(Bu Paya)
ブーパヤーはひょうたんの形をしたという意味。3世紀にピューサワティ(Pyusawhti )王により建てられた円形の仏舎利。ここから見る夕日が綺麗だと評判の場所です。
バガン遺跡「タビィニュ寺院(Thatbyinnyu paya)」
12世紀前半に建てられたバガンで1番高い寺院。白い外観と縦に垂直にのびた壁が特徴的。
出典:4travel.jp
バガン唯一のヒンズー寺院「ナッフラウン寺院(Nat Hlaung Kyaung Temple)」
考古学博物館からタビィニュ寺院に行く際に途中にある寺院。バガンで唯一のヒンズー教の寺院として有名です。
ヴィシュヌ神が祀られていて、外側にはヴィシュヌ神の化身が10体安置されています。
参考:Nathlaung Kyaung Temple – トリップアドバイザー
インド洞窟式が特徴的な「グービャウジー寺院(Gu Byauk Gyi)」
オールドバガンの北東、Wetkyi-in村にある寺院。
12世紀初頭にKyanzittha王によって建立されたインド式洞窟寺院です。
統治に王朝は繁栄を極め、アーナンダ寺院やMyazedi寺院のような壮大な寺院の建立を促しました。
グービャウジー寺院は13世紀初頭に建設されたと言われています。インドのブッダガヤ(仏陀伽耶)にあるマハボディ寺院の形をしており、入り口は東を向いています。
内部には550のジャータカ(仏教でいう前世の物語のこと)、28体の仏像、仏陀が悟りを開いた後の7つの祠そして彼を訪問した8人の訪問者の壁画があり、天井には仏陀の足跡があります。
マーラ(釈迦が悟りを開く禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れたとされる魔神)とその追随者たちの襲撃と彼らの後退、そして2人の声聞(仏陀の教えを聞く者、仏陀の声を聞いた者の意)の人物像は、左右の仏像の側面にあります。
階段が上の階へ通じる壁を作り、絵の一部を内部切断し、1899年にドイツに奪われ、切断のトレースがまだ見ることができます。
ダマヤンジー寺院(Dahmma Yan Kyi Pahto)
工事の途中で頓挫し、未完成のまま放置された寺院。アーナンダ寺院と同じ建築様式で建築されました。
実は、このダマヤンジー寺院にはいくつか、いわくつきの話があり、その話を聞いてからみるとさらに見応えがあること間違いなしです。
二体並んだ仏像。
回廊の天井は高い。
参考:バガン遺跡「ダマヤンジー寺院」未完成のまま残された寺院の由縁とは?
夕日を見る絶好のスポットだった「シュエサンドーパヤー(Shwesandaw Pagoda)」
アノーヤター王がモン人の国タトゥンを征服した直後の1057年に建てた寺院。モン人が持っていた釈迦の遺髪もタトゥンから奪取され、この寺院のなかに納められたそうです。
見所はその基壇からみる夕日でしたが、2018年11月現在、基壇への階段は写真のとおり閉鎖されています。
寝仏像は健在。
バガン遺跡「スラマニ寺院(Sulamani Temple)」
スラマニという言葉の意味は「最高の宝石」または「小さなルビー」。バガン王朝がブイブイいわせていた後期時代(1170-1300年)の最初の寺院で、重要な寺院のひとつとされています。
見所は、東西南北の仏塔におさめられた、黄金、色彩、怒髪天、昔のヒーローのような仏像と回廊に描かれた仏陀の生涯をあらわすフレスコ壁画。
出典:バガン遺跡「スラマニ寺院」王朝の繁栄期に建立された優美な寺院
バガン遺跡「マヌーハ寺院(Manuha Temple)」
ピッコロ大魔王を封じ込める技のような名前ですが、1067年にモン族タトゥン国の王マヌーハにより建立された寺院。3体の座像と1体の涅槃が安置されています。
バガンの仏塔群がよく見える「タヨウピェー寺院(Tayok Pye Pagoda)」
パガン王朝末期の第11代国王「タヨウピェー」(在位:1255年~1287年、本名:ナラティーハパテ王)によって建立された寺院。漢民族(タヨウ)から逃げた(ピェー)ことで、この不名誉な俗称がつけられました。
みどころは日緬友好協会の碑、アーチ式天井に描かれた千体仏、基壇から見るバガンの仏塔群。
出典:
その他バガンの寺院、仏塔
Shin Bo Me Ok Kyaung
バガン考古学博物館
電動バイクで走っていると突然巨大なカラフルな建物が見えてきます。バガン考古学博物館です。時間に余裕があれば行ってみても良いと思います。
営業時間:8時00分~16時30分
道路を挟んで向かいには、ローカルレストランが立ち並びます。
その他
その他、ナンパヤー寺院、ゴードーパリィン寺院、マハボディー・パヤーなどなど、おさえておきたいバガン遺跡はたくさんありますので、あらかじめ場所をおさえて遺跡に繰り出しましょう。
参考:Where to see the sunrise in Bagan (December 2018 update)
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