海外に出ると高度経済成長の豪遊の姿が目についてはなれない外国人は日本人を見ると金を持っていると思い、すぐに金を巻き上げようとかかります。
ここヤンゴンでも同様で、観光客の多くいるエリアには必ず、そういった輩がいます。
先日もマニラで、睡眠薬強盗があったばかりですが(たぶん2ヶ月に1回の割合で日本人がはまる)、ちょうばりばり日本人の服装や仕草などを街中でやっていると、声をかけてくる悪いやつはたくさんいます。
そういう悪い人は、必ず日本に関する情報を得て、日本人との親近感をだそうと必死で嘘をつきます。
私もヤンゴンであやうく、島流し詐欺に逢う寸前でしたので、その一部始終をお伝えし、日本人観光客の注意喚起に役立てればと思います。
出会いはマハバンデュラ通り
そのミャンマー人に声をかけられたのは、前回いやな思いしかなかったスレーパゴダに行く途中でした。
スレーパゴダでのむかつく話。
どこからきたの?と聞かれたので、日本人と思われるとややこしいと思い、最初は韓国人と言ったのですが、あとから面倒臭くなって正体をばらしてしまいました。
するとそのミャンマー人は日本について知っていることを話し出しました。
- 知り合いの日本人の名前は田中
- 兄弟は4人。お姉さんが日本で働いている
- 田中は以前、ある場所に行って大興奮していた。2回も行った
田中という典型的な日本的な名前も怪しいですし、ミャンマー人が顔につけている白いものもタナカというので、言いやすい名前をチョイスした可能性もあります。
そして、次のことを私に伝えました。
- 田中を案内した場所につれていってやる
- その場所には竹の村や漁村がある
- 田中がその場所に行った時の写真をみせてやる
- 案内料はいらない。コーヒーいっぱいで十分
- 私はヤンゴン大学の学生。今日は休み。
- 日本語を勉強している
行ってみると向こう岸のダークサイド「ダラ」に渡る船着場
スレーパゴダを通り、けっこう歩きました。30分くらいでしょうか。
それっぽい市街地の離れにきました。写真の線路のことについてそのミャンマー人に聞いたらこれは物を運ぶ用の線路で1日に1回だけ使用されると言っていました。今となってはそれも嘘だったのかもしれません。
そして、超ローカル臭のただようエリアに到着しました。どこに行くのと尋ねても「漁村に行く」としかそのミャンマー人は答えません。
ついにヤンゴン川が見えてきました。このあたりは犬が多くてとても怖かったです。
最初は、近くに漁村があると思ったのですが、行ってみると船着場でした。
船賃を聞くと500チャット。ネットで調べると200チャットでしたので、「高いから行かない」と行ったところ、逆ギレされて「じゃあ泳いでいけよ」と言われました。
まあ二人で400チャットだったので船賃は妥当な額だったとして、実際にダラに渡っていろいろ案内されて、追加でガイド料を請求してくるのは目に見えていました。アジアあるあるの後出しジャンケンです。
褐色の若者がスレーパゴダあたりで近づいてきたら相手にしないほうが良いでしょう。
その他船着場周辺
そのぼったくり未遂ミャンマー人と別れたあとは、周辺を散歩しました。
ちょっと小綺麗なレストラン。海をみながら優雅なディナーが可能です。
なにやらローカル色の強い露店が立ち並ぶエリア。
あとから調べたのですが、このフェリー乗り場は対岸へのポンポン船だけでなく、日本が寄贈した大型フェリー、最近サービスを開始した水上バスの乗り場にもなっていました。
水上バスに乗った時の記事。
ダラ島流し詐欺、後日談
その後、ミャンマーについてネットで流し調べしていると外務省海外安全ホームページに私が体験した事件がそっくりそのまま記載されていました。
(カ)2017年9月,邦人旅行者がスーレーパゴダにて声をかけてきた青年にダラ地区の案内を依頼したところ,当初のガイド料の倍の金額を請求された。手持ちがないと断っても執拗にホテルまで付いてきて,最終的には持っているお金を支払わされた。
外務省 海外安全ホームページ海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。
まさに、ミャンマー人の青年、おそらくは2017年の事件も今回未遂に終わった島流し詐欺の張本人だったに違いありません。
ことの顛末も私の予想していた通りコーヒー一杯ではすまされず、ガイド料の倍額。調子にのってホイホイついていかなくて良かったです。
さらにはダラ地区のぼったくりも含めて、2018年9月24日に注意喚起がされています。ちょうどビザが不要になり、危険意識の弱い日本人が増えてきたからでしょう。
ヤンゴン市内を散歩中、ダラ地区の観光を案内された後、案内人から当初の金額よりも数倍の請求を受けた。払えないと断ると数人の男達に囲まれ、支払いを強要された。また、手持ちのお金がないと断ると、宿泊していたホテルやATMまで付いてきて支払わされた。
(ダウンタウンで声をかけられ、ダラ地区に案内されるケースが複数寄せられております。)
もっと、検索の上位に表示してほしいところですが、政府のITリテラシーの低さでは100年経っても無理そうなので、私たち個人でリスク管理を行わないといけないと改めて身を引き締める所存です。
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