
将来に漠然とした不安を持っているので、金融系の資格を勉強して、知識を身に着けたいわ。どんな金融系の資格がおすすめかしら?
今日はそんな悩みを解消しようと思います。
標準学習時間
証券外務員は、テキストをサラッと読めば気軽に合格できる資格。知名度はあまりないですが、誰でも受けることができるお手軽な資格です。
証券アナリストは勉強時間こそ短いですが、受講期間があったりするなど、気の長いスケジュール作成が大事な試験です。
各試験の学習時間比較
試験名 | 勉強時間 |
証券外務員二種 | 50時間 |
証券外務員一種 | 50時間 |
FP技能士3級 | 100時間 |
FP技能士2級 | 150~300時間 |
貸金業務取扱主任者 | 200時間 |
FP技能士1級 | 600時間 |
証券アナリスト | 200時間(1次)、200時間(2次) |
アクチュアリー | 1,600時間 |
合格率
法律系資格のように70%台の合格率はありませんが、証券外務員はいつでも試験が受けられるので体感的には、数字以上の合格率にはなるでしょう。
証券アナリストは、合格率こそ高いですが、事前に講義を受けなければならないなど、試験を受けるまでが長い道のりとなっています。
各試験の合格率比較
- 証券外務員二種:66.5%
- 証券外務員一種:66.1%
- FP技能士3級:60%
- FP技能士2級:35%
- 貸金業務取扱主任者:30.0%
- FP技能士1級:11.81%(学科)、93.0%(実技)
- 証券アナリスト:51.2%(2018年秋1次)、49.2%(2018年2次)
- アクチュアリー:22.24%(1次)、15.01%(2次)
各試験の難易度詳細
勉強時間や合格率で、一概に難易度を決めず、各試験を詳細にみることで、真の難易度がわかってきます。というのは試験によって、面接試験があったり、事前に講義を受講しなければならないものもあるからです。
一方で、パソコンで受講できるものもあるので、そういった試験は体感的に難易度はぐっと下がります。
証券外務員二種・一種の難易度
FP技能士の試験範囲と重複するところが多々あるのでFPを受けた後に、受験すると良いのがこの証券外務員二種。もしくは、比較的簡単にとれるので、証券外務員を受験してFPを受けても良いと思います。
試験はコンピューター試験で随時開催されていて、自分の都合の良い日に受けることができます。私も受けたことがありますが、秋葉原のヨドバシカメラの近くのビルで受けました。
受験後、すぐに合格、不合格が通知されるので、ちょっとあっけなかったというのが印象です。
公式サイト 外務員資格/日本証券業協会
- 学習時間:50時間(二種)、50時間(一種)
- 受験資格:無
- 試験頻度:随時(但し、30日縛り有)
- 試験時期:随時
- 試験形態:〇✕方式5、五肢選択方式
- 合格率(2018年分):66.5%(二種)、66.1%(一種)
FP技能士3級・2級の難易度
FP技能士とは、税金、投資、不動産、相続などの個人金融資産のポートフォリオに関して、助言を行うことのできる国家資格です。
不動産の知識や相続の知識も試験範囲に含まれてくるので法律系資格の難易度の記事でも登場しましたが、本来は金融系に含まれるのがFP技能士の資格。それほど幅広い知識を問われる資格ということの証左です。
- 学習時間:30~120時間(3級)、150~300時間(2級)
- 受験資格:無
- 試験頻度:年に3回
- 試験時期:1月、5月、9月
- 試験形態:マークシート方式
- 合格率:60%(3級)、35%(2級)
貸金業務取扱主任者の難易度
平成21年(2009年)から始まった国家資格がこの貸金業務取扱主任者の資格制度です。宅建士のように貸金業者は、営業所又は事務所毎に貸金業務取扱主任者を置かなければいけません。
試験は貸金業に関する法律知識を問われる問題が出題されますが、民法や消費者保護消、財務などからも幅広く出題されます。
公式サイト 貸金業務取扱主任者専用サイト
- 学習時間:200時間
- 受験資格:無
- 試験頻度:年1回
- 試験時期:11月
- 試験形態:マークシート方式
- 合格率:30.0%(2019/11/17実施分)
FP技能士1級試験の難易度
FP技能士1級試験には筆記と実技があり、きんざいの実技は面接、日本FP協会の実技は筆記で行われます。2級以上に幅広い知識が問われ、面接が行われることも1級の特徴です(きんざいのみ)。
- 学習時間:600時間
- 受験資格:2級技能検定合格者等(学科)、学科試験合格者(実技)
- 試験頻度:年3回
- 試験時期:1月、5月、9月(学科)、2月、6月、10月(実技)
- 試験形態:マークシート形式、面接
- 合格率(2020年1、2月分):11.81%(学科2020/1分)、84.92%(実技きんざい2020/2分)、93.0%(実技FP協会2019/9分)
証券アナリストの難易度
証券アナリストの資格は、1次、2次とも試験会場が国内9か所と海外3か所(ニューヨーク、ロンドン、香港)で開催され、海外在住の人でも試験を受けることのできるよう配慮されています。
証券アナリストの資格試験は少し変わっていて、試験を受けるには、1次、2次ともまず教育講座を受けることが必要になります。教育講座では、8か月間で講座テキストを学習し、Web練習問題を解く必要があります。
証券アナリストは事前に教育講座を受けなければならないので、勉強期間はどうしても長くなりがちですが、合格率は、思ったほど低くありませんので、コツコツと勉強すれば報われる試験です。ただ、受講や受験にはけっこう高額な費用がかかりますので、そのあたりはお財布と相談しましょう。
公式サイト CMA資格/日本証券アナリスト協会
- 学習時間:200時間(1次)、200時間(2次)
- 受験資格:無
- 試験頻度:年2回(1次)、年1回(2次)
- 試験時期:4月下旬、9月下旬または10月上旬(1次)、6月(2次)
- 試験形態:マークシート方式
- 合格率:51.2%(2018年秋1次)、49.2%(2018年2次)
アクチュアリーの難易度
アクチュアリー(Actuary)という言葉は「actus(公務の)記録員」を意味するラテン語の“Actuarius”を語源としています。私が英語を話す時、間を持たせるために良く使う”actually”と発音は似てますが、スペルが違うので注意ですね。
公式サイトによると全科目に合格するには最短で2年というので、かなり難易度の高い資格の1つです。合格し、所定の研修を受けたあかつきに、アクチュアリーの正会員資格を取得することができます。
公式サイト 公益社団法人日本アクチュアリー会
- 学習時間:1,000時間(1次)、600時間(2次)
- 受験資格:大学卒業又は同等の知識
- 試験頻度:年1回
- 試験時期:12月
- 試験形態:マークシート方式(1次)、
- 合格率(2019年12月分):22.24%(1次)、15.01%(2次)
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