先日、長年愛用していたMacbook Airの調子がおかしくなった。
スカイプでオンライン英会話をしていたところ、突然画面が動かなくなったのである。今までそんなことはなかったので、スカイプがまた何かやらかしたのかなと思い、いずれ自然回復するだろうと、放置していたところ、みるみる症状が悪くなった。
日本であれば、Appleストアに気軽にいけたのだろうが、海外ではそういった修理センターのようなところは行く気になれない。特にフィリピン等の東南アジアの修理センターの対応は満足するものではない。海外留学、海外旅行中に私と同じようにMacが故障した人もいるかと思うので、参考までにことの顛末を書き記したい。
Macbook故障の顛末(序章)
そのうちスカイプだけでなく、Youtubeなどの動画を見ていてもフリーズするようになってしまった。そして、インターネットでブラウジングしているだけでもそのうちフリーズするようになってしまった。
Macbook故障の顛末 恐怖のカーネルパニック
そして、フリーズの後に電源をいれようとすると、起動の途中でフリーズし、何やらコマンドラインのようなもので書かれた文字が画面の左上から出てきた。
panic 0 caller 0x002E1EC4); Unable to find driver for this platform
上記写真はネット上のフリー写真だが私もやつにも同じようなメッセージが表示されるようになった。ネットで調べてるとどうやらカーネルパニックというものらしい。
Macbookカーネルパニック Appleのサポートページへ
まずは、当たり障りのことしか書いておらずまったくもって期待できない、メーカーのサポートページに行ってみた。
極稀に、Macbookが勝手に再起動する、フリーズする、電源が切れる、「問題が起きたためコンピュータを再起動またはシステム終了した」というメッセージが表示されるといった症状が現れることがあります。
そうそう、これこれ、ちゃんとわかっているではないか。
これはOSの基盤を支える部分 (「カーネル」) が「再起動が必要な問題がある」と判断したためで、それゆえ「カーネルパニック」と呼ばれます。
Macbookでカーネルパニックが発生した場合は、「問題が起きたためコンピュータを再起動しました。このまま起動を続ける場合は、いずれかのキーを押すか、数秒間そのままお待ちください」というメッセージが数秒間表示されます。しばらくするとMacbookが起動します。
わー、ちょっとやばそうな感じ。
Macbookカーネルパニック 症状の悪化
そうこうしているうちに電源を入れても、写真のところで永久停止するようになってしまった。思いのほか重度の症状なようだ。修理にだすべきだろうか。
私のような電源が入らない状況でできることをピックアップしてみる。
- セーフブートを行う
- NVRAM/PRAMのリセットを行う
- SMCのリセットを行う
- OS Xを再インストールする
- OS Xをクリーンインストールする
電源がはいらないので再起動、OSやアプリのアップデート、ハードウェア診断はできない。それぞれ順を追ってためしてみた。
セーフブート
セーフブートとは、OS内に保存されている不要なキャッシュファイルを削除してくれる便利な機能だ。
セーフブートを行う方法は以下のとおり。
- Macの電源がオフの状態であることを確認する。
- 電源ボタンを長押ししてMacを起動。
- 例のバホーンという起動音が聞こえたら、すぐ「Shift」キーを押し続ける。
- Appleアイコンと進捗状況を示すマークが表示されたら「Shift」キーを離す。
何度か試してみたが、やはり、上記写真の進捗メーターの途中で止まってしまい断念。
NVRAM/PRAMのリセット
NVRAM/PRAMとは電源が入っていなくても、ある特定の種類のデータは記憶することができる領域で、画面解像度や起動ディスクの選択、カーネルパニックの情報等がメモリに保存されている。
これをリセットするとカーネルパニックの情報も消えてしまうが、そんな悠長なことは言ってられなかったので、即座に試した。方法は以下のとおり。
- Macの電源を落とす。
- Macの電源を入れる。
- 「command + option + P + R」の4つのキーを同時に押し続ける。
- グレーの画面が表示されるはずなので、そのまま押したまま待つ。
- Macが起動して「バホーン」という起動音が2回聞こえるまで、キーを押したままにする。
- 2回目の起動音が聞こえたら、キーを離す。
これももうちょっとのところまで行くのだが、やはり進捗メーターの途中で挫折。
SMCのリセット
SMC(システム管理コントローラ)とは、Intel搭載のMac内で下記の動作を制御する機能だ。
- 電源ボタンを押したときの反応
- Macノートブックのディスプレイの蓋を開いたり閉じたりしたときの反応
- バッテリー管理
- 熱管理
- SMS (緊急モーションセンサー)
- 環境光センサー機能
- キーボードのバックライト機能
- ステータスランプ (SIL) 管理
- バッテリー残量のインジケータランプ
- 特定の iMac のディスプレイに対して (内蔵ではなく) 外部のビデオソースを選択
このSMCのリセットだが、機種によって2パターンの方法がある。
ひとつは、バッテリーの取り外しができないMacでの方法だ。
- Macがシステム終了したら、内蔵キーボードの左側の「shift + control + option」キーを押しながら、電源ボタンを押す。
- そのまま10 秒間押し続ける。
- Touch IDを搭載したMacBook Proを使っている場合は、Touch IDボタンが電源ボタンをかねている。
- すべてのキーを放す。
- 電源ボタンをもう一度押して、Mac の電源を入る。
そしてもうひとつは、バッテリーの取り外しが可能なMacbookでの方法だ。
- Macのシステム終了する。
- バッテリーを取り外ずす。
- 電源ボタンを 5 秒間長押し。
- バッテリーを再び取り付ける。
- 電源ボタンをもう一度押して、Mac の電源を入れる。
私のMacbookはとりはずし不可な機種なので最初の方法を試してみたが、やはり進捗メーターを長時間待つはめになってしまった。
OS Xを再インストールする・OS Xをクリーンインストールする
この二つは途中まで操作は同じだ。再インストールとクリーンインストールの違いは、再インストールは、中のデータは残したままで、OSだけ再インストールされる一方で、クリーンインストールは中のデータも削除し、すべてまっさらにする機能だ。方法は以下のとおり。
- Macの電源を切る。
- 電源を入れ、グレーの画面が出てきたらすぐに「command」キーと「R」キーを同時に押す。
- しばらくすると言語の選択画面が出てくるのでキーを離して、先に進む。
これは何度か、途中まで成功したのだが、最後の最後でフリーズし先に進まなくなってしまった。ちなみにワイファイの接続が必要なので、行う際はWIFI環境のあるところでされたし。
Macbookカーネルパニック 最後の手段
最後の手段はあきらめだ。海外旅行中に修理に出してもいくらかかるか、いつ修理が完了するかは、神のみぞ知る。
それならば早めにあきらめて、新しいものを買うほうが、精神衛生上にも良いし、ネットが快適にできない機会損失を考えると得策だと思った。
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