みなさんこんにちは。今日もフィリピン留学関連の話です。私自身、フィリピン留学の後に、そのまま語学学校勤務、その後マニラにあるソフトウェア会社に翻訳・通訳として働いたのですが、その際の手続きややりとりが、日本ではありえない感じだったので、記事にしようと思います。
フィリピン留学後に転職活動をする際の参考になると思います。
フィリピン留学後に転職するには
フィリピン留学後にフィリピンで日本人が転職先を探すには主に求人広告メディアや人材紹介会社が主流です。私は、フィリピンの数あるメディアの中でも下記の媒体を利用していました。
JKネットワーク
フィリピン資本ながら、日本人求人を数多く取り扱っている人材会社。日系企業並みのクオリティは持ち合わせていませんが、次から次に求人を紹介してくれるので、質より量を重視する人向け。たまにお宝求人もあります。
▽JKネットワークは留学事業も有り▽
ジョンクレメンツ
テンプホールディングス→インテリジェンス→パーソルという組織改編を行ってきた会社(本当はもっと複雑)が、地元人材会社と提携。その地元人材会社がジョンクレメンツ。
担当者と話したことがありますが、「月給100,000ペソ以下の案件は受けない。日本人案件はもっと高くないといけない」と言っていて、頼もしいと思った記憶があります。
デンコム(Dencom Consultancy & Manpower Services)
こちらもJKネットワークに引けを取らない、案件紹介の勢いがあります。デニス氏という英語、日本語、中国語のできる国籍不明の社長がやりくりしています。フェイスブックやメールでの対応に力を入れています。
フェイスブック:https://www.facebook.com/dencom888/
▽その他フィリピン求人媒体▽
突然の連絡
このソフトウェア会社にはBPO会社から派遣されていった形でした。ある日突然BPO会社から連絡が来て、「仕事あるけどやってみない?」という軽いノリだった気がします。
けっこう有名なBPOでしたので、一つ返事でスカイプ面接が始まり、あれよあれよと言う間に2次面接へ進みました。しかしながら、この時点で勤務先はセブシティと聞いていたので、セブに行く気満々でした。
2次面接
2次面接はマニラのオフィスで実施されました。この時初めてマニラのマカティ勤務と伝えられましたが、詳細な場所は教えてくれませんでした。詳細な場所を聞いたのは、入社の1週間前くらいだったと思います。再三、教えてくれ教えてくれと言ったにもかかわらずです。
そして、2次面接は、最初フィリピン人マネージャーと行いました。その人も英語はあまり上手ではないようでしたので、フィリピン留学上がりの私でもシンプルな受け答えで済みました。しかし、ここで、もっと私の英語力を測っておけば、あんな悲劇はおこらなかったのになぁと今になって思います。
その後、日本人担当者とも電話で行いました。ごくごく簡単な日本語面接でしたので、手ごたえ十分でした。
煩雑な手続き
面接の結果は合格。しかしながら、ここから煩雑な手続きが始まります。かなりしっかりとした書類を要求されるので、書類集めに奔走する毎日でした。
健康診断
フィリピンの会社に入社する場合は、ほとんどと言って良いほど健康診断を受ける必要があります。この会社の場合も入社前に健康診断を受けないといけませんでした。
健康診断を行うクリニックは予め会社が指定してくれますので、指示に従ってクリニックへ行きます。予約はしなくとも飛び入りで大丈夫です。
身長や体重、検尿など、一通りの基本的な診断を行い、ちょっと失敗だったのが、診断当日に眼鏡をわすれたことです。
眼科の先生は「大丈夫」とクールに言っていましたが、予想通り後日会社側から再検査の依頼が来ました。フィリピン人がクールに「大丈夫」という場合は、あまり当てにならず、後日、どんでん返しされる場合が多いので、下手な期待はしないほうが良いですね。
その後、再検査をしてもらい、無事健康診断は終了させることができました。
SSS、フィルヘルスへの登録
日本人がフィリピンにある会社に就職しようとした時、最もめんどくさい事の一つが、各種社会保険、健康保険の登録作業です。
駐在員であれば、会社がすべてやってくれると思いますが、現地採用の場合は、入社用の書類はすべて自分で用意しなければなりません。特に、SSSやフィルヘルスについては、どこで登録していいのか、どの書類を用意したら良いのかなど、すべて手探りですので、まさに、あっちゃこっちゃたらい回しにされる覚悟を決めなければなりません。
このお役所手続き、私は予めTINという番号を持っていたので大丈夫でしたが、持っていない人は、税務署にこのTINを発行してもらわなければいけません。
戸籍謄本、学歴証明
実は、フィリピンは学歴社会で、大学を卒業していないと良い職に就くことが難しい国です。日本人の場合も例外ではなく、良い会社に勤めるためには、大卒である必要があり、入社前に卒業証明書を成績証明書の提出を言い渡されます。
これも私は予め持っていたので大丈夫でしたが、フィリピン留学後に転職を考えている人は、渡航前に母校から証明書をゲットしておきましょう。そして英文の証明書がベターです。
また、ちゃんとした会社は戸籍謄本も要求されます。これも予め用意して、会社から要求されたらコピーを提出しましょう。会社によっては、日本大使館へ行って、翻訳証明書を請求される場合がありますが、私は提出したことはありません。
その他、会社に各書類を何度もだめだしされて、それだけで心が折れそうになったくらいですが何とか入社の許可が下りました。
入社書類準備完了と入社前オリエンテーション
書類もすべて整い、いよいよ業務開始ということになるのですが、私が合格した会社は、働く前に全体オリエンテーションのようなものを行っていました。
当日会場に行くと、会社の歴史やセキュリティのことをスライドを駆使して説明されます。そしてもちろん、100名くらいの新人フィリピン人がいる中、日本人は私一人。実に肩身の狭い思いをしました。登壇するフィリピン人もすべて英語で話してくれれば良いのですが、フィリピン人あるあるの最初英語後からタガログになることが多く、あまり意味のないオリエンテーションでした。
業務開始
そしていよいよ業務開始。業務の詳細も教えられないまま、指示通りの場所へ出向きます。日系のソフトウェア会社への派遣というかたちだったので、小さい開発会社の仕様書などを翻訳したり、英語の話せない日本人の通訳に入るかと思っていたのですが、蓋を開けてみると、日系有名大企業の翻訳・通訳業務でした。
大きいオフィスフロアに総勢500名くらいは入るかというエンジニアが勤務していて、見ごたえは壮観。同時に、こんなところで、フィリピン留学で培った中途半端な英語が通じるのか半信半疑でした。
次回へ続く
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