みなさんこんにちは、私です。台中市内に点在する歴史ある伝統市場巡り。名物グルメがひしめく「第二市場」、地元民の生活感が溢れる100年市場「第三市場」、そして朝ごはんの聖地「第五市場」と巡ってきましたが、実はもうひとつ、忘れてはならない歴史的な市場があります。
それが台中駅の東側(干城・東区エリア)に佇む「台中第四市場(第四公有零售市場)」です。
日本統治時代の昭和7年(1932年)に「干城町消費市場」として開設されたこの場所は、長らく地域の食卓を支えた後、時代の変化とともに市場としての役目を終えました。しかし2021年、歴史建築の趣を色濃く残したまま、カフェ、書籍、アート展示、ローカル文化の発信地として見事にリノベーションされ、新たなカルチャースポットとして生まれ変わりました。
今回は、あいにく当日は休館日(営業時間外)で内部のカフェ利用は叶わなかったものの、実際に現地を訪れて撮影した全11枚の写真とともに、外観から覗くおしゃれなリノベ空間、昭和初期の市場建築の面影、赤レンガやブーゲンビリアが彩る裏路地散策、アクセス情報まで時系列順に詳しくレポートします!
台中第四市場とは?「干城町消費市場」からカルチャースポットへの再生
台中第四市場は、日本統治時代の1932年に建てられた鉄骨トラス構造と木造屋根を併せ持つ歴史建築です。
かつては周辺の陸軍干城営区の軍人やその家族、地域住民で賑わう一大消費市場でしたが、建物の老朽化や周辺地域の再開発に伴い、一度は閉鎖されて取り壊しの危機にも直面しました。しかし、歴史的価値の高さから歴史建築として登録され、約2年間に及ぶ丁寧な修復工事を経て「カフェ×展示×文化体験」が融合した複合スペース「第四市場」として再スタートを切りました。
伝統的な白木屋根やトラス構造、当時のコンクリート製販売台(攤台)の遺構をそのままカフェの客席や展示台として活用するなど、古いものと新しいセンスが見事に調和した空間デザインが話題を集めています。
台中第四市場へ!大きなガジュマルと歴史ある廟がお出迎え
台中駅から東へ向かい、第四市場の敷地へと近づいていきます。

第四市場の向かいに立つ堂々たる大きなガジュマルの古木と、その根元に寄り添うように建てられた廟。古くからの土地の信仰が息づいています。

南京路沿いに佇む台中第四市場の建物。落ち着いたトーンの歴史建築が、現代の住宅や商店が並ぶ街並みの中に静かに溶け込んでいます。

入口に掲げられたカラフルな「第四市場」のロゴ看板。野菜や果物、お肉などの市場のモチーフをポップな幾何学模様に落とし込んだモダンなデザインで、リノベーションスポットならではのワクワク感を高めてくれます。
ガラス越しに見るリノベ空間:本棚と植物が彩るカフェ・展示エリア
当日はあいにく定休日(または閉館時間)だったため中に入ることはできませんでしたが、大きなガラス窓から内部の様子をうかがうことができました。

広々としたワンフロアの内部空間。かつての市場の骨組みを残した開放的な天井の下に、温かみのある照明とテーブル席が配置されています。

壁沿いに整然と並ぶ木製の本棚と、植物をあしらった展示スペース。歴史やアート、食文化に関する本が並び、落ち着いたブックカフェの趣があります。
営業時には、名物のホットサンド(熱壓吐司)や台湾茶、こだわりのハンドドリップコーヒーを味わいながら、定期的に開催される企画展やワークショップを楽しむことができるそうです。今回は外からの見学となりましたが、洗練された空間の心地よさがガラス越しにもしっかりと伝わってきました。
昭和初期の面影を残す裏手の中庭とレトロな路地散策
正面の入口から建物の裏手へと回り込んでみると、表側とはまた違ったノスタルジックな風景が広がっていました。

建物の裏手に広がる中庭スペース。木造屋根と鉄骨の梁がむき出しになった構造から、1930年代の市場建築の息遣いがダイレクトに感じられます。

敷地裏に残る風化した赤レンガ塀と、たくましく根を張るガジュマルの木。幾何学的な鉄骨とのコントラストが味わい深い一角です。

裏手の路地沿いに咲き誇る鮮やかなピンク色のブーゲンビリア。素朴なブロック塀に南国らしい彩りを添えています。

道路沿いから見上げる第四市場の全景。古い木造屋根を保護するように設置されたモダンな外壁が、歴史建築再生の美しさを際立たせています。
夕暮れの第四市場周辺と公園の風景
市場の周囲を一巡した後は、隣接する緑地や大通り沿いを歩いて散策を締めくくりました。

木々が茂る近隣の公園側から眺めた第四市場の遠景。都心の喧騒から少し離れた、穏やかなローカル住宅街の空気が流れています。

市場近くの高架道路と夕暮れに染まる空。近代的な交通インフラと昭和初期の歴史がすぐ隣り合わせに息づく台中の奥深さを感じます。奥に見えるはおそらくららぽーと。
台中第四市場の基本情報・アクセス
| スポット名 | 第四市場(台中第四市場 / 旧干城町消費市場) |
|---|---|
| 所在地 | 401 台湾 台中市東區南京路36號 |
| 営業時間 | 10:00〜18:00(※カフェ・展示スペースの営業。水曜日定休、臨時休業あり) |
| 入場料金 | 無料(カフェ・物販利用時は実費) |
| 所要時間 | 約20分〜40分(カフェ利用時は約1時間) |
| アクセス | 台鉄「台中駅」から徒歩約15分。YouBikeなら約5分。台中駅付近からバス利用の場合は「南京東新民街口」や「干城」バス停下車 |
| Googleマップ | 台中第四市場の位置情報を確認する |
台中の「数字市場」巡り:第2・第3・第4・第5市場の個性を比較!
台中市内に残るナンバリングされた歴史的市場は、それぞれ全く異なる進化を遂げています。
- 第二市場:グルメ重視派に!六角楼がそびえる建築美と、ルーロー飯や紅茶などの王道台湾グルメ食べ歩きの中心地
- 第三市場:ローカル生活感重視派に!青緑のアーケードが連なり、生鮮食品から衣料品街(民意街)まで下町の活気がそのまま残る100年市場
- 第四市場:リノベ・カルチャー好きに!昭和初期の市場建築を再生し、静かなブックカフェやアート展示を楽しめる文化発信拠点
- 第五市場:朝ごはん重視派に!肉粥や麺線、焼き小籠包など、地元民御用達の安くて旨いローカル小吃が朝から大賑わい
現役の食料品市場として活気あふれる第2・第3・第5市場に対し、第四市場は「文化財として建物を愛で、静かにお茶やアートを楽しむ場所」として独自のポジションを確立しています。目的や気分に合わせて巡り分けてみるのがおすすめです。
まとめ:役目を終えた市場が文化として息づく特別なリノベ空間
かつての市場の面影を残す鉄骨と木組みのトラス、温かみのあるブックカフェスペース、そして赤レンガとブーゲンビリアが彩る静かな裏路地。
台中第四市場は、生鮮市場の喧騒とはまた一味違った「古い建物を大切に使い続ける台湾の温かい文化」に触れられる素敵な場所です。あいにく今回は閉館時間での外観見学となりましたが、建物の佇まいと路地の風情だけでも訪れる価値は十分にありました。台中駅周辺で落ち着いたリノベ建築散策を楽しみたい方は、ぜひ営業日をチェックして足を延ばしてみてください!
あわせて読みたい:台中伝統市場&リノベスポット完全攻略ガイド

昭和レトロな第四市場の建築美と静かな街歩きを楽しんだ後は、食べ歩きグルメがひしめく他の伝統市場や、台中市内のリノベーションスポット巡りへ出かけてみませんか?
当ブログ「アジスタ」では、王道グルメの「第二市場」、下町の活気あふれる「第三市場」、朝食の聖地「第五市場」の現地レポートをはじめ、台中市内の見どころやモデルコースまで、現地取材をもとに詳しくまとめています。市場巡り&台中旅行のプラン作りにぜひお役立てください!
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