みなさんこんにちは。私が本ブログで台中の宮や廟を記事にしていると友人から「そんなに興味があるんだったら、総本山行って来たら?大甲にあるわよ」と言われました。
私のGoogleマップには、大甲老街や大甲鎮瀾宮が、すでに保存済み。しかしながら、優先度は高くなかったので行くか行かないか微妙なところだったのですが、その話を聞いて優先度が急上昇しました。
そんなこんなで、日本人にはあまり知られていない、穴場スポットとして、今日は大甲鎮瀾宮の様子をシェアしたいと思います。
大甲鎮瀾宮とは?

大甲鎮瀾宮(Dà jiǎ zhèn lán gōng)は台湾で最も有名な媽祖廟(Māzǔ miào まそびょう)の一つで、台中市大甲区に位置する台湾媽祖信仰の総本山的存在です。
基本情報
- 名称:大甲鎮瀾宮
- 主祀神:天上聖母・媽祖(Māzǔ)
- 所在地:437臺中市大甲區順天路158號
- 創建:清代・雍正8年(1730年)
- 宗教:道教(民間信仰)
- ホームページ
- 大甲鎮瀾宮の地図はこちら(Googleマップ)
▽その他台中の媽祖廟▽


大甲鎮瀾宮順路

鎮瀾宮の参拝順路は上記写真のとおり。天公爐から正殿、その後右回りに参拝するようです。
大甲鎮瀾宮正殿(順路2)
媽祖


主祀神・媽祖は航海・漁業・旅の安全を守る女神です。台湾は海に囲まれた島国のため、媽祖信仰は台湾全土に広がっていますが、大甲鎮瀾宮の媽祖は特に霊験あらたかとされています。
媽祖の両脇には、萬和宮で見たような、順風耳と千里眼がいます。

藍伽尊者

藍伽尊者(Lán jiā zūn zhě)は、仏教系の護法尊者で、邪気を祓い、廟域を鎮護する役割を担っています。台湾の媽祖廟では、道教と仏教が融合した信仰形態の一例です。
註生娘娘

註生娘娘(Zhù shēng niángniáng)は、妊娠・安産・子授けを司る女神。媽祖廟では、命の誕生を守る存在として重要な位置に祀られています。
大甲鎮瀾宮右殿順路
観音殿(順路3)

詳しい人ならわかると思いますが、観音殿には下記の特徴があるようです。
- 巨大な円形アーチ(月門):観音殿によく使われる「慈悲・円満」
- 金色の万灯柱が左右を囲む:観音信仰では「光明」「慈悲の遍照」
観音殿は観世音菩薩を本尊とする慈悲の殿堂で、子授けや心願成就の信仰を集めています。
南北斗星君殿(順路4)

これまで台中の廟をいくか参拝してきましたが、この「南北斗星君」は初めて見ました。ここは南斗星君と北斗星君を祀り、寿命・運命・改運を司る星辰信仰の殿堂らしいです。
翡翠媽祖(順路5)

大甲鎮瀾宮には複数の媽祖像がありますが、遶境(Rào jìng)に出る媽祖がこの翡翠媽祖と言われています(毎年遶境に出ているかどうかは不明)。
大甲鎮瀾宮左殿順路
太歲殿(順路6)
太歲星君を祀っている太歳殿(Tàisuì diàn)。担当担当太歲星君は、以下のとおり。
- 2025(乙巳) 吳遂大將軍
- 2026(丙午) 文哲大將軍
- 2027(丁未) 繆丙大將軍
- 2028(戊申) 徐浩大將軍
- 2029(己酉) 程寶大將軍
- 2030(庚戌) 倪秘大將軍
地蔵王菩薩(順路7)

地蔵王菩薩は、死者や無縁仏、そして現世で苦しみを抱える人を救う存在として信仰されています。日本でも地蔵菩薩は身近な仏ですが、台湾では先祖供養や業(カルマ)の浄化、人生の停滞を解く存在として、より実務的に信仰されているのが特徴です。
神農殿(順路8)

大甲鎮瀾宮の神農殿は、医薬と五穀を司る神・神農大帝を祀る殿堂で、健康祈願や病気平癒を願う参拝者が多いです。媽祖が人生全体を守る存在であるのに対し、神農殿は「身体そのもの」を直接支える役割を担っているためです。
大甲鎮瀾宮の神農殿に文昌帝君が祀られているのは、台湾寺廟の「分業と合理性」を反映した配置らしいです。神農大帝が身体と健康を司り、文昌帝君が学問や判断力を守ることで、「生きる力」を一殿で完結させる役割を担っているそうです。
▽文昌帝君記事▽

その他大甲鎮瀾宮内のみどころ

本ブログではおなじみの龍柱。大甲鎮瀾宮内には、見た限り、入口左右2本、天公爐に左右2本、正殿左右に2本、合計6本の立派な龍柱が健在でした。


大甲鎮瀾宮の外観

大甲鎮瀾宮の外観。媽祖信仰の総本山というだけあって立派なたたずまい。
正面左右には岩石が積み重ねられています。右のほうには音楽隊が生演奏していて、雰囲気爆上がり。


ゆるキャラの媽祖ちゃん、入口の狛犬、屋根の細かい装飾等、大甲鎮瀾宮の外側もみどころがたくさんあります。



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