光復新村の基本情報

名称・読み方
光復新村は、戦後に台湾へ移住してきた国民政府関係者や軍公教職員のために造られた住宅団地。「光復」=日本統治後の台湾復帰を象徴する言葉で、当時としては先進的な低層住宅、緑の多い配置、コミュニティ重視の設計は、台湾最初期の計画型ニュータウンとも言われています。
ちなみに、ガイドブック等で有名な「光復新村青創基地」は、この光復新村の一部です。その他下記のスポットがこのエリアに立地しています。
- 原流新創聚落
- 光復新村供應市場
- 光復新村青創基地
- 921地震教育園區
- 霧峰區第三公墓
- 低層住宅群
場所・アクセス(最寄り駅・エリア)
- 住所:413臺中市霧峰區光復新村
- バス(最寄り):50番バス、光復新村圓環下車(台中中心部から約1時間)
- バス(大通沿):107、151番等バス、坑口里下車(台中中心部から約1時間)
- Youbike光復新村(新生路)
- YouBike 乾溪綠廊公園
入場料・営業時間
入場料無料。営業時間はお店による。
所要時間の目安
前述のとおり光復新村は、こじんまりとしたエリアを指すのではなく、けっこう広いエリアを指すので、すべて回るとしたら半日かかります。
おしゃれスポット光復新村青創基地は、食事なら1時間、みるだけなら10分の所要時間です。
実際に行ってみた感想
第一印象・雰囲気

Googleマップに従って、たどり着いたのがこのロータリー。観光サイトに載っているあのキラキラしたおしゃれスポットの雰囲気ゼロでした。
「光復新村青創基地」がこの光復新村エリアの一部であるとこに気づいたのは、この時から30分経った後。
ちなみに、海外でこの「ぽつんとロータリー」はなんだがミャンマー、バガンのニューバガンを思い出させます。

見どころ・写真ポイント
前述のとおりこの光復新村は広いエリア。見どころや写真スポットはたくさんありますので、下記で実際のところをシェアします。
原流新創聚落のみどころ

私は実は最初この原流新創聚落が、光復新村青創基地と思い、「人少ないな」と勘違いしてしまいました。

原流新創聚落の中庭は、華やか。

アーチェリー?弓道?も楽しめます。

裏口を抜けると、昔の低層住宅の名残があります。
光復新村供應市場のみどころ

おなかが空いたら市場もあるので、中の食堂ではらごしらえが可能です。あと、紅茶も売ってます。
光復新村青創基地の見どころ

さて、いよいよ本命の「光復新村青創基地」。原流新創聚落の隣にあるのに、看板が地味なのと逆光で、初見スルーしてしまってました。

時間帯が悪かったのか、空いている店は数件。

この日はクレープの気分じゃなかったのでスルー。

光復新村青創基地前のYouBike乗り場の観光地図。前回記事にした「霧峰林家(Wù fēng línjiā)宮保第園区」も載っています。

921地震教育園區の見どころ

921地震教育園區は、1999年9月21日に台湾中部を襲った921大地震の被害を後世に伝えるために整備された教育施設。かつて学校だった敷地をそのまま活用しています。

この施設の最大の特徴は、地震で壊れた校舎や地面の断層を修復せず、当時の状態のまま保存している点。建物が傾いたまま残されている光景は、地震の破壊力を言葉ではなく視覚で理解させてくれます。

観光地としての派手さはないですが、防災や減災について考えるには非常に価値のある場所。日本と同じ地震大国に生きる私たちにとっても学びの多い施設と言えます。
霧峰區第三公墓の見どころ

霧峰區第三公墓は、台中市霧峰区にある公営墓地で、地域住民の祖先が静かに眠る場所。観光地として知られているわけではありませんが、台湾の伝統的な墓制や祖先崇拝の考え方を今に伝える空間です。
低層住宅廃墟群の見どころ

光復新村を歩いていると、文創エリアとして再生された住宅の裏側に、静かに時が止まったような低層住宅の廃墟群が残されていることに気づきます。これらは1950〜60年代に建てられた、軍公教向けの計画住宅の一部。

住民の高齢化や転出、再開発の優先順位の問題から、一部の住宅は活用されないまま空き家となり、現在では廃墟に近い姿で残っています。しかし完全に壊されていないことで、当時の生活動線や住宅思想がそのまま読み取れる点が興味深いものです。

このレンガ造りの壁の先にはきっと何かある。そう確信し、奥へと進みますが、異様な雰囲気を感じとったので、引き返しました。

バス停留所の奥にあった家。右の張り紙はワンちゃん猫ちゃんを山に捨てるなと書いてあるのかな?

この光復新村シリーズでこの廃墟群の写真が一番多い。。。そういうことです。
カフェやアトリエに生まれ変わった家屋と、未再生の低層住宅が同時に存在する光復新村は、台中の都市変化を可視化する場所。観光地として消費するのではなく、静かに歩きながら「残された風景」と向き合いたいエリアです。



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