バンコク

無料バスで最果てのドローカル枠へ。ワット・サパーン水上マーケット散策レポ

この記事は約10分で読めます。

みなさん、サワディカップTKJです。

食の活気があふれるクローン・ラット・マヨム水上マーケットを堪能した私は、あの狭い通路の混雑から少し離れたくなり、次なる目的地へと向かうことにしました。次に向かったのは、BMA Feeder(無料巡回バス)のルートに並ぶ「ワット・サパーン水上マーケット(Wat Saphan Floating Market)」。

▶ Googleマップ:地図で見る

結論から言うと、ここは先ほどのクローン・ラット・マヨムの喧騒とは一線を画す、アユタヤ時代から続く古刹の静寂と、背伸びしない超ドローカルな水辺の暮らしがそのまま残る最果て枠のスポットでした。犬や鳥たちがのんびりと暮らす、私のお気に入りの散策記をお届けします。

 

 

1. 古刹の裏手にひっそりと広がる市場

クローン・ラット・マヨムからは、Grabバイクで。バイクのタンデムバーが非常につかみにくかったのと、めちゃめちゃ飛ばすので、身の危険を感じました(苦笑)。Grabの評価コメントに初めてコメントしたのは言うまでもありません。

郊外でGrabバイクを使う場合は、乗る前に、タンデムバーが掴みやすいかどうか確認→掴みにくかったら「ゆっくり運転おねがい」と運転手に言いましょう。

 

Wat Saphan Floating Marketの場内マップ案内板

さて、ワット・サパーンへ到着。まずは手書き感のある素朴な場内マップ案内板が出迎えてくれました。運河に沿ってコンパクトにまとまった、とてもアットホームな市場であることがこれを見ただけで分かります。

 

黄色い鐘楼と太鼓が見える木造の櫓

市場のすぐ脇には、鮮やかな黄色い鐘楼と大きな太鼓が設置された木造の櫓が佇んでいます。お寺の敷地内にある市場だからこそ、歩き始めてすぐに独特の神聖な空気感が肌に伝わってきます。

 

木陰の屋外休憩スペースと石の丸テーブル

通路の横には、木陰に隠れるようにして石の丸テーブルとベンチが並ぶ屋外休憩スペースがありました。お腹を空かせた地元の人たちがここで静かにおしゃべりをしており、観光地化されていない心地よい緩さが漂っています。

 

水上マーケットの通路と果物屋台が並ぶ通り

さらに奥へ進むと、トタン屋根の下に広がる水上マーケットの通路に出ました。地元で採れたであろう新鮮な果物屋台が並んでおり、あのクローン・ラット・マヨムのように前に進めなくなるようなストレスは一切ありません。自分のペースでゆっくり歩けます。

 

運河沿いの細い通路と係留された小舟

木造の細い通路の下を覗くと、静かな運河沿いにいくつかの小舟が係留されていました。観光客を乗せて激しく行き交うロングテールボートの姿はなく、ただただ穏やかな水面が広がっています。

 

マーケット入口付近の屋台とカラフルなテント

マーケットの入り口付近には、カラフルなテントが広がり、ローカルなお菓子や惣菜を売る屋台が数軒並んでいました。売り手のおばちゃんたちもどこかのんびりとしていて、私が通りかかると優しい笑顔を向けてくれます。

 

WATSAPHAN RATCHAPHRUEK FLOATING MARKETの看板

ここで英語表記の看板を見つけました。正式には「WATSAPHAN RATCHAPHRUEK FLOATING MARKET」と呼ぶようです。派手な装飾はありませんが、この手作り感がたまらなく愛おしい。

 

ベンチにとまる黄色いインコと屋外テーブル

屋外テーブルの近くを通り抜けると、ベンチにちょこんととまる鮮やかな黄色いインコを発見しました。人に慣れているのか、私がカメラを向けても逃げる気配すらなく、まるでお店の看板鳥のような大物感が漂っています。

 

小さな洞窟祠の入口と飾りのガーランド

境内の一角には、不思議なガーランドで飾られた小さな洞窟祠の入り口がありました。こうした何気ない場所に信仰の形が溶け込んでいるのが、いかにもタイのお寺らしい風景です。

 

2. 運河に架かる木の橋を渡って

橋の上から見た運河と水上マーケットの全景

少し高い橋の上へと登ってみました。ここから見下ろす運河と水上マーケットの全景は、とても素晴らしいものです。緑豊かな木々に囲まれた水辺の市場は、バンコク中心部の喧騒が嘘のように思えるほどのどかです。

 

運河沿いの歩道と船着き場の景色

橋を下りて、今度は運河沿いの歩道を歩きます。時折、先ほどクローン・ラット・マヨムの料金表で見かけたようなチャーターボートがここに停泊するのでしょうか。静かに水を湛えた船着き場が広がっています。

 

細い木の橋を渡る遊歩道

遊歩道の先には、人がすれ違うのがやっとの細い木の橋が架かっていました。ギシギシと足元を踏みしめながら渡るスリルも、ローカルな水上マーケット散策ならではのご馳走です。

 

住宅の間を流れる細い運河の様子

橋の上から周囲を見渡すと、民家のすぐ間を縫うようにして細い運河が流れていました。水路が生活の一部として完全に機能していた古き良きタイの原風景が、2026年の今もこうして目の前に残っています。

 

運河脇の桟橋と小屋、緑の木陰

豊かな緑の木陰に包まれた運河脇の桟橋と、小さな木造の小屋。時が止まったかのような静寂に包まれており、ただそこに佇んで風を感じているだけで、歩き疲れた体が心地よく癒されていきます。

 

3. 圧倒される、アユタヤ王朝から続く伝統の回廊

寺院回廊に並ぶ鶏の置物と祠の装飾

水辺の散策を終え、この市場の核であるワット・サパーン寺院の拝観へと進みます。回廊の入り口には、タイのお寺でよく見かけるカラフルな鶏の置物や祠の装飾が、賑やかに並んで私を迎えてくれました。

建物の中は、もちろん土足厳禁。靴下を履いていたのと、床がかなりほこりっぽかったのですが、一瞬ためらって、裸足になりました。

 

黄金の柱と仏像が並ぶ寺院の回廊

一歩足を踏み入れて、思わず言葉を失いました。そこには、眩い黄金の柱に挟まれるようにして、何尊もの仏像がずらりと並ぶ見事な回廊が続いていたのです。外のローカルな市場の雰囲気からは想像もつかない、圧倒的な美しさがここに隠されていました。

 

寺院回廊の仏像列と緑の通路

静かに並ぶ仏像列の背後には、美しい緑の通路が広がっており、差し込む光が仏像の優美なシルエットを浮かび上がらせています。有名な観光寺院のような混雑は皆無で、この荘厳な景色を私一人で独占するという最高の贅沢を味わいました。

 

供物台の小像やお供え物が並ぶ祠

回廊の脇にある祠には、小さな仏像や細やかなお供え物が丁寧に並べられた供物台がありました。地元の人々が長い歴史の中で、このお寺を大切に守り、祈りを捧げ続けてきたことが静かに伝わってきます。

 

4. 黄金の仏像が鎮座する礼拝堂の内部

金色の仏像が並ぶ堂内の祭壇

お堂の内部に入ると、正面の祭壇には大小さまざまな金色の仏像が美しく並んで鎮座していました。お堂を抜ける風の音だけが聞こえる堂内は、心がすっと洗われるような不思議な力に満ちています。

 

柱の間に並ぶ仏像と祭壇の全景

太い柱の間に綺麗に整列した仏像と、その奥に佇む高貴な祭壇の全景。バンコクの中心部にこれほど美しく、かつリラックスして拝観できる歴史的な名刹があったとは、まさに隠れた名所と言えます。

 

堂内の仏像と僧侶、赤い絨毯の礼拝スペース

赤い絨毯が敷かれた礼拝スペースの奥では、僧侶が静かに座っておられました。地元の参拝客に混じり、私もここに座って少しの間、旅の安全を祈りながら静かな時間を過ごしました。

 

木造の鐘楼と太鼓、赤い屋根の櫓

お堂を出ると、別の角度から赤い屋根が鮮やかな木造の鐘楼と太鼓の櫓が見えました。歴史を重ねた木の色と、タイ伝統の赤い屋根のコントラストが境内の緑によく映えています。

 

5. 境内の主たちとBMA Feederの案内

駐車場を歩く犬と停車中の車

お寺の駐車場へ出ると、今度はタイの日常風景に欠かせない犬さんたちが登場しました。そして、私の天敵でもあります。車の間をのんびりとパトロールするかのように歩いており、そのトボトボとした足取りがこの場所の平和さを象徴していますが油断はできません。

 

BMA Feederのシャトル案内ポスターと犬

駐車場の脇にあるBMA Feederのシャトル案内ポスター。ここから発着してます。次のタリチャンへはこれで行こうと思いましたが、時間もないので、Grabタクシーを呼びました。

Grabバイクは、まだ手の疲労が回復してないので、やめました(苦笑)。

 

BMA Feeder案内板越しに見える寺院の境内

案内板のすぐ向こうには、緑豊かな寺院の境内が広がっています。この看板を見つけるだけで、次のタリンチャン水上マーケットやバーンクンノン駅への移動手段が追加されるので、自力旅行者にとっては本当に心強い味方。

 

6. 威風堂々とした礼拝堂の外観

金色の装飾がある高い礼拝堂の外観

最後に、お堂の外観をじっくりと眺めました。天に向かってそびえる高い礼拝堂には、細やかで美しい金色の装飾が施されており、青空の下で眩いばかりの輝きを放っています。

 

赤い壁と金の装飾が並ぶ寺院の側面

重厚な赤い壁と、等間隔に配置された窓の金装飾が並ぶ建物の側面。アユタヤ時代から続く歴史の重みと、タイの伝統建築の粋がこの一枚に凝縮されています。アユタヤや他の都市の行き方は、バンコクまとめで

 

寺院の柱と屋根の金装飾を見上げた構図

美しく反り返る多層屋根と、その重みを支える白い柱の金装飾を見上げてみました。細部に至るまで妥協なく施された意匠には、ただただ圧倒されるばかりです。

 

礼拝堂の基壇と周囲の木々

頑丈な白いコンクリートの基壇に支えられたお堂と、それを取り囲むように茂る南国の木々。若干地面との間に空洞があるのも一つの味。

 

小さな仏塔が並ぶ寺院敷地の一角

敷地の一角には、歴史を感じさせる白い小さな仏塔(チェディ)がいくつか並ぶエリアもありました。観光地化された小奇麗なチェディもいいですが、雑草生い茂る手入れが行き届いていないチェディもおつな感じ。

 

コンクリ床で寝そべる犬

お堂のふもとのコンクリートの床では、先ほどの犬がまた別の場所で気持ちよさそうに爆睡していました。東南アジアの野良犬は昼間は暑さでぐったり、夜に活動を始めるという習性があります。

 

7. 旅の締めくくり:再び水辺の日常へ

運河を進むロングテールボートと乗客

Grabの時間が近づいたので、最後に一度だけ運河の様子を見に戻りました。ちょうど、クローン・ラット・マヨム方面からチャーターしてきたと思われる観光客を乗せたロングテールボートが、静かに運河を通り過ぎていくところでした。

 

屋台のメニュー看板(麺の種類と価格表)

バス停に向かう途中で見かけた、ローカルな麺屋台の価格表看板です。文字はすべてタイ語ですが、並ぶ数字を見ればその安さは一目瞭然。クローン・ラット・マヨムでお腹いっぱいになっていなければ、ここで静かに水辺のクイッティアオをすするのも最高の選択肢だったなと、少し後ろ髪を引かれつつ、私は黄色いミニバスに乗り込みました。

 


今回のまとめ:ワット・サパーン水上マーケットの過ごし方

  • 対比を楽しむ:クローン・ラット・マヨムの圧倒的な活気の後に訪れることで、このお寺が持つ静寂と美しさが何倍にも際立ちます。
  • 伝統の回廊:アユタヤ時代から続く黄金の仏像の回廊は必見。混雑とは無縁の静かな参拝が叶います。
  • アクセス:BMA Feederでの移動はもちろん、お金をかけてクローン・ラット・マヨムからボートをチャーターして水路で乗り込むのも、非常に贅沢な旅のルートとしておすすめです。

観光地化された派手な水上マーケットに少し疲れてしまったら、ぜひこのワット・サパーンへ。そこには、静かに息づくタイの歴史と、のんびりとした水辺の日常が、今も変わらずにあなたを待っています。

 

あわせて読みたい:タリンチャン地区の水上マーケット巡り

コメント

タイトルとURLをコピーしました