みなさんこんにちは。今日は美村路沿いにある寺院についてレポートします。日本人観光客や駐在員のかたも多く日本食屋も多い美村路。その他ローカル飲食店も多いので、実は台中食レポはこの通り沿いで完結するのではと思うくらい賑わっています。
そんな美村路ですが、実は寺院があることに最近気づきました。しかもけっこう大き目。いつでもいけると思って、「後回しにしていると結局いかなかった症候群」の私は、それに抗うかのようにそそくさと拝観してきました。
興農宮とは

興農宮(Xīng Nóng Gōng)は小規模ながら歴史のある廟。美村路一帯は日本統治時代からの住宅・商業地区で、興農宮は地域を守る守護神として位置づけられてきました。主祀神は神農大帝(しんのうたいてい)で古代の炎帝・神農氏が神格化した存在で、農業・医薬・五穀を司る神様です。
- 名称:臺中市興農宮
- 主祀神:神農大帝
- 所在地:台中市西區美村路一段158巷
- 創建:清代後期(現在の建物は 2023年に新廟へ建て替えられた)
- 台中 興農宮の地図はこちら(Googleマップ)
- 台中興農宮のWebページ
興農宮内部
2階

写真ではわかりにくいかもしれませんが、中央が神農大帝。両脇に護法神・配祀神(道教系)が並んでいます。

こちらも萬和宮でおなじみ、龍柱。貴重な文化財のためか、鉄の枠で保護されています。邪気を払う守護の象徴とされています。

立派な香炉。よく見ると龍が3体いるのがわかります。赤い布は「吉祥(縁起の良い兆し)」を示す飾りです。
3階

玉皇大帝(ぎょくこう たいてい)とは、道教で最も位が高い最高神。「天公」「天尊」「昊天上帝」などの呼び名もあり、台湾の廟では一番上の階に祀られることが多いです。

エレベーター出入り口の上には「福」字を中心にした吉祥文様(きっしょうもんよう)があります。八角形の枠に「雲気」「雷紋」「回文(かいもん)」が彫られているため、これらは天の気(天運)・招福・魔除けの象徴。これは興農宮が信徒へ「福を呼び込み、邪気を退ける」という願いを込めて設置した吉祥護符のような壁飾り。興農宮のこの吉祥文様は彫りが細かく非常に豪華です。

写真上部に「太歳殿」という文字が見えます。また、中に祀られているのは台湾廟宇でよく見られる 六十太歳星君(六十甲子太歲)。多くの寺廟では太歳殿は別部屋ですが、興農宮では太歳殿を萬佛灯の中心に配置しており、かなり珍しい配置。
興農宮は規模としてはローカル廟に分類されますが、萬佛灯は 萬和宮級の大型廟に匹敵するレベルで豪華です。

3階なので景色はさいこっちょーです。
台中興農宮外周

実はこの興農宮にも入口はありまして、一見すると「台興農宮中」と読むことができ、初見では廟の名前すらわからないということになっています。


興農宮の入口横に生える巨大な木。実はこれは「菩提樹」ではなく、ガジュマル(榕樹・ようじゅ)です。
「榕樹」が「菩提樹」と間違われやすい理由

私がいままでいっしょくたに「菩提樹」と思っていたのは、榕樹だったということが上記で発覚しました(苦笑)。そもそも榕樹と菩提樹は下記の理由から混同されやすいそうです。
- 菩提樹(インドボダイ樹)もクワ科
- 気根が垂れる形状が似る場合がある
- 廟の境内にある大木=菩提樹と考える人が多い
実際には台湾の廟の木の99%は榕樹(ガジュマル) だそうです。



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