実は台中の近くに地獄寺があるのはあまり知られておらず、地元の人に聞いたら「いったことは無いけど、知ってるよ」という人が多い。
タイのチェンマイの地獄寺があまりにも衝撃だったので、他国の地獄寺がどんなものか、隙あらば訪問したいという願望を内に秘め、今回の台中渡航で調べてみると、なんとまさに地獄寺っぽいお寺が彰化市のほうにあるのを発見しました。今日は、そんな地獄寺のお話し。
南天宮十八層地獄の概要

南天宮十八層地獄は(nán tiān gōng shí bā céng dì yù)、全長200m以上の巨大地下回廊 で、台湾の伝統的な「地獄観」(閻魔王の裁き・十殿閻羅・因果応報)を立体的に表現した施設。「彰化の地獄行き」と呼ばれているようです。
- 創建:1977年(民国66年)
- 主神:?
- 配祀:?
- 住所:500彰化縣彰化市公園路一段187巷12號
- 文化レベル:文化資産指定なし(観光型民俗寺院)
- 営業時間:08:00~18:30
- 南天宮十八層地獄 フェイスブック
主神と配祀については、?となっています。これはネット上の観光サイトや記事では、南天宮十八層地獄は「地獄見学用の演出施設を持つ寺院」として紹介されており、「主祀神」については「十殿閻羅 / 地蔵王菩薩中心」とする説明もあれば、「媽祖 / 天上聖母」を主祀とする言及もあるなどバラつきがあるためです。参考(中国語) 彰化一日遊「3大私房景點」路線大公開!福榕宮泡麵土地公廟、十八層地獄、榕樹下爌肉飯
また、ある記事では「彰化南天宮主祀関聖帝君、地獄展館は地藏王や十殿閻羅を併設」と書かれている場合もあります。参考(中国語) 帶孩子挑戰彰化南天宮十八層地獄:一場驚奇又刺激的文化之旅!
つまり、「どの神を主神とするか」という点について、確証のある公的/学術的資料は見つかっていないため本記事でも「?」としています。
奇しくも台中市内にも南天宮がありますが、本記事の南天宮十八層地獄とは関係ないそうです。
▽台中南天宮記事▽

南天宮十八層地獄の地獄絵図
やる気の無い、受付のおばちゃんに50元を払って、階段で2階へ。ゆーてもお寺なんだから、チェンマイに行った時くらいのレベルだろうとたかをくくり、いざ南天宮の入口へ入ると、想像を絶する体験が待ち受けていたのでした。
度肝を抜かれた2階の南天宮入口
おわかりいただけただろうか?ちょっとわかりにくいとは思いますが、入口を入ってすぐのちょっとした段を進んでいくと、床が音をたてて沈んでいくのです。これはタイの地獄寺にはない演出。台湾の友達に聞くと「あー、南天宮十八層地獄ね。お化け屋敷ね。」と言っていた理由がわかりました。まさに来場者を怖がらせにかかっています。

2階はこんな感じ。直線の回廊を展示物を見ながら進んでいく形式。入口では驚かされましたが、これくらいだったら、なんとか落ち着いて拝見できそうです。

旦那さんが、罰を受けているのでしょうか。

罪人がつかまってる柱、単なる柱じゃありません。根元でごうごうと火が焚かれています。

ちょっとこれはえぐい。人形が雑でよかったですが、鬼が何かを取り出しています。
2階外周と3階
2階の外周はうって変わって落ち着いたもの。仙人のような人たちが談笑、議論、笛を吹いたりしています(もちろん笛はすでに誰かに盗られています)。

3階に上ってきました。やっと本来の廟のあるべき姿が現れました。実はこの写真により、記事の冒頭では不明だった主神が判明します。
- 主神:齊天大聖(孫悟空、大聖爺)
- 配祀:東嶽大帝、城隍、土地公、観音菩薩 ほか
写真中央上部にある「神威萬世」とは、台湾の大聖爺(孫悟空)/東嶽大帝系の廟でよく使われる表現で、勇猛さ・護法力を象徴する言葉。媽祖廟ではほぼ使われません。そして、提灯の「大聖」という文字。台湾の廟で「大聖」といえば 大聖爺(孫悟空)のことが圧倒的に多い。
これらのことから、主神は意外にも孫悟空という可能性が非常に高いという分析に至ります。

本殿から外に出てみると、この立派な龍柱。精巧なデザインだと思ったらやはりけっこう龍柱は有名でした。
▽龍柱が出てくる記事部分▽




龍柱の近くにはおみくじもあります。引いてみたら、昔のおかしみたいな、ビニールの筒が出てきます。けっこうビニールが頑丈でハサミがないとおみくじがみれなそうでしたが、頭をフル回転させたら、取り出し口にある突起物に差し込めば中の紙が出てくるというシステムになっていました。
本当の地獄、闇が深い4階

はい、本当に怖かったのはこの4階。なんせ通路が迷路状でしかも真っ暗。さすがの私もいったん引き返して、スマホのフラッシュを焚きましたよ。

照明があれば、ただの古ぼけた人形劇になってしまうから、照明って大事ですね。ほんとうに地獄を味わいたいならライトはつけない方が良いです。



薄暗かったらわからなかったのですが、けっこう人形メンテナンスがおろそかです。50元じゃなく100元とりましょう。

4階には暗闇ゾーンだけでなく、明るいゾーンもあります。上記はなにやら孫悟空っぽい人物がいます。

えっ。

ええ、えっ。
その他

1階入り口横にあった垂れ幕ですが、これによりこのお化け屋敷廟のプログラムが下記だったことがわかります。
- 1階:東嶽大帝殿
- 2階:八卦地獄の展示
- 3階:大聖爺正殿
- 4階:西遊記・地府逸話の展示

これは1階入り口。

ヌコ様が数匹おられました。

潔癖な人はあらかじめ別の所でトイレに行っておきましょう。
南天宮十八層地獄の地図・行き方
台中市内から南天宮十八層地獄まで行く方法はいくつかありますが、私は電車で台中駅から彰化駅まで行き、そこから徒歩でした。台中駅から彰化駅までは、行きは鈍行で数駅目、帰りは快速で1駅目で到着。電車の所要時間は特に長くはないです。

YouBikeの競合だと思いますが、彰化駅前にはMOOVOというシェアサイクルのようなものがありました。
▽過去記事▽


地図上は山の中ですが、そこまで山奥ではありません。途中にファミマがありますので、疲れたらそこで休憩しましょう。彰化市 ファミマ彰化旭光店の地図はこちら(Googleマップ)

看板さえでてないのかと不安になりますが、なんとかアーチがありますので、後はそこに入っていくだけです。




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