みなさん、サワディカップTKJです。今回は、私がパタヤへ遠征した際の極めてディープな夜の散策記録をここに残します。当時のタイは国王が崩御された直後ということもあり、街全体が深い自粛ムードに包まれていました。
普段の狂乱の灯が消え、独特の緊張感と静けさが漂うパタヤの伝説的ストリート「ソイ6(Soi 6)」の夜を、一人の男がどのように歩き、そしてどんな数奇な出会いに遭遇したのか。現場に残された生々しい写真とともに、その一部始終を振り返ります。
深夜のパタヤソイ6:自粛ムードのストリートを歩く
時計の針は深夜の0時をまわった頃でしょうか。私は一人、パタヤのソイ6のセカンドロード側の入り口に立っていました。いつもなら爆音の音楽と眩しいネオン、 shadow無数の客引きの声で溢れ返っているはずのストリートですが、この時は国王崩御による自粛ムードの真っ只中。通り全体がひっそりと静まり返っていました。

昼間はただの素朴な下町風情を見せるソイ6のバービア群ですが、夜になってもそのトーンは低いままでした。私は開いている数少ない店舗のカウンター席や通り沿いの様子を一軒一軒、奥へと吟味しながらゆっくりと歩を進めました。しかし、やはり自粛の影響は大きく、普段ならストリートにあふれている活気はどこにも見当たりません。

開いている店の中を覗いてみても、赤い照明が虚しく灯り、ドリンク用の冷蔵庫が静かに唸っているだけ。開いているお店を見つけるのもこの夜は絶望的かと思われました。しばらく歩き回って流石に神経を使い、お腹も空いてきたので、まずは夜の街歩きを一時中断して腹ごしらえをすることにしました。
運命の出会いは一杯のラーメン屋台から
自粛ムードのせいで、驚いたことにストリートに出ていた屋台はたったの一つだけでした。選択肢はないので、とりあえずその唯一の屋台の前に陣取ります。メニューを見ていると、すぐ隣の店舗の店員たちが親切にあれこれとアドバイスをくれたので、彼女たちの言葉に従ってタイ風のラーメンのような麺料理を注文してみました。


運ばれてきたのは、器に盛られた麺とゴロゴロとした具材、そしてたっぷりの薬味が添えられた本場のタイラーメン。スープをすすると、味付けはまあまあ濃いめでガツンと美味い!さらにありがたいことにパクチーなどのハーブ類も入れ放題ときました。この圧倒的なローカルの旨味を味わうたびに、「これだから東南アジアの旅はやめられない」と心から実感します。ちなみに、フィリピンのストリートではなかなかあり得ない贅沢な光景です。
この時はストリート全体で屋台がこれ一つしかなかったため、近隣の他のお店からも店員たちが続々と夜食を買いに集まってきていました。その雑多な人だかりの中に、なかなか日本人好みの端正な顔立ちをした若い店員さんがいるのを目撃したのですが、この時の私は目の前の熱々のラーメンを食すのに完全に夢中になっており、声をかけることもせずそのままスルーしてしまいました。
屋台の前にいつまでも立って食べるのも時間の無駄なので、器を手に持って歩きながらストリートの反対側へと移動しました。夜のパタヤの心地よい海風に吹かれながらスープまで一気に完食。胃袋が満たされた私は、再び散策を再開すべく深夜の通りへと引き返すのでした。
ソイ6の南側を攻める:再会という名の運命
セカンドロード側からアクセスした時は、主に通りの北側を中心に店舗をチェックしていたので、今度は反対の南側エリアを徹底的に攻めてみることにしました。


自粛中とはいえ、南側の一部にはネオン看板を控えめに灯したバーがいくつか営業しており、路上にはバイクが整然と駐車されていました。そんな通りを歩いていると、一軒のなかなか良さげな雰囲気の店が目に留まりました。ちょっと喉を潤そうと、意を決してその敷居を跨いだ瞬間、私は自分の目を疑いました。
なんと、そこには先ほどラーメン屋台の人混みの中で、私が「いいな」と思いながらもラーメンに夢中になってスルーしてしまった、あの日本人好みの店員さんが座っていたのです。深夜のパタヤの片隅で起きたこの奇妙な再会に、「これは完全に運命だ」と直感しました。そのまま彼女のいるカウンターでお酒を注文し、楽しく乾杯。
非常に気さくで小柄で可愛らしい彼女は、タイの地方からはるばるパタヤへと出稼ぎにやってきているというリアルな身の上話なども聞かせてくれました。すっかり意気投合し、特別にこのソイ6の店舗の上層階にある彼女が住んでいるレジデンス(宿泊スペース)を見学させてもらえることになりました。
ソイ6の店舗コンド:その室内設備とリアルな内部事情
彼女に案内されて2階の宿泊スペースへと進んでいきます。観光地化された大型ホテルとは全く異なる、パタヤの地元の空気がそのまま染み付いたような、非常にローカルなバックヤードの風景が目の前に垣間見れます。
通されたお部屋は、ソイ6の夜の個性を象徴するかのような、うっすらと赤い照明が室内を包み込む独特のミステリアスな空間。秘密の隠れ家といった雰囲気がぷんぷんと漂っています。さっそく室内の設備を1つずつチェックさせてもらいました。


部屋の奥には簡易的なバスルームとコンパクトな洗面台まわりが設置されています。トイレは共同スタイル。こちらも部屋と同様に赤い照明が個室の中に怪しく灯る独特のレイアウトをしていますが、清掃は必要最低限しっかりと行き届いている印象です。


メインのベッドには、東南アジアらしい素朴な花柄のシーツが敷かれており、その上には丁寧に折り畳まれた清潔なタオルが用意されていました。シャワー設備に関しては、壁付けのシャワーヘッドの横に電気式の給湯器(ヒーター)が完備されています。
常夏の南国パタヤの夜なので、個人的には水シャワーでも特に問題はないのですが、温水が出るに越したことはありません。総じて、ベッドや部屋の中は想像していたよりもずっと綺麗に管理されており、この立地と価格帯を考えれば、パタヤのローカル宿泊施設のコスパとしてはかなり良い方だと思います。現地の人々がどういった場所で生活しているのか、その一端を垣間見ることができる貴重な社会見学となりました。

すべての見学を終えて外へ出ると、交差点の向こうにそびえるピンク色の建物と、通り過ぎる車のライトが夜のパタヤの闇に溶け込んでいました。偶然の再会がもたらしてくれたディープな体験の余韻に浸りながら、私はパタヤの不思議な夜の底から、静かに自分のホテルへの帰路につくのでした。



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