こんにちは、TKJです。
2012年のホーチミン、ゴーバップ区。1区の洗練された街並みとは対照的に、このエリアには常に「剥き出しの生活感」が漂っていました。
夜の「ハントンタイ市場公園(Công viên chợ Hạnh Thông Tây)」に足を踏み入れると、そこは昼間の静けさが嘘のような、光と喧騒のワンダーランド。今回は、今や貴重なアーカイブとなった14年前の「夜の遊び場」の記録を紐解きます。
1. 伝統とシュールの融合?「現代版・金魚すくい」

公園の入り口付近でまず目を引いたのが、このカラフルな屋台です。一見すると日本の金魚すくいのようですが、泳いでいるのは本物の魚ではなく、チープで愛らしいプラスチックのおもちゃたち。生き物ではない分、子供たちは遠慮なく身を乗り出し、獲物を狙うその瞳は真剣そのものでした。
ベトナムの象徴「低い椅子」が作る親密な距離

ベトナムの路上文化を語る上で欠かせないのが、この「低いプラスチックの椅子」。大人も子供も、地面に吸い付くような高さで膝を突き合わせ、ゲームに没頭しています。この視線の低さが、公園全体に漂うあの独特の「親密さ」と「安心感」を生んでいたのかもしれません。
2. 闇夜にそびえる、光り輝くエア遊具の城

広場の奥へ進むと、暗闇の中に突如として巨大な光の塊が現れました。空気で膨らませた移動式の巨大スライダーです。屋台の裸電球に照らされ、原色が激しく主張するその姿は、まるで異世界の城のよう。滑り降りる子供たちの歓声と、それを見守る親たちの談笑が重なり合い、多幸感溢れる空間が広がっていました。
屋台の明かりが繋ぐ、街の社交場

2012年当時のハントンタイ公園は、単なる子供の遊び場ではなく、大人たちにとっても重要な社交場でした。立ち並ぶ屋台からは香ばしい煙が立ち上り、人々は夜風に当たりながら語らう。近代的なモールが増えた今では失われつつある、街全体の「脈動」を肌で感じることができました。
まとめ:ぼやけた光の先に残る、あの夜の体温

カメラのピントが光に追いつかず、ぼやけてしまったこの一枚。しかし、見返してみると、当時の熱気や音、そして少し湿り気を帯びた夜の空気までが鮮明に蘇ってきます。完璧な写真よりも、この「揺らぎ」こそが、2012年のホーチミンを象徴しているような気がしてなりません。
変化の激しいこの街で、あの日見た光景のどれだけが今も残っているのか。そんな感傷に浸りながら、再びバイクを走らせたくなる夜でした。
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隣接する市場の現在の様子は、こちらの記事でレポートしています。
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