一昔前の英語学習というと、ラジカセに入れたカセットテープやCDを再生し、発音を確認しながら教科書を読むというのが主流であった。最近では、パソコンが一人一台となり、ラジカセがパソコンに代わり、英語の音源もデータで管理するようになった。
家で英語学習をする分には良いが、外出先、仕事帰り、それこそ海外留学に行く際は、このパソコンと教科書という重くかさばる媒体を持ち歩くには、少々面倒くさい。
日本国内ではまだましだが、フィリピン等のあまり治安のよくない国でパソコンを持ち歩くというのは、盗難の危険もつきまとってくる。せっかく見つけたセブのおしゃれなカフェに気軽に行けないのは、何となく悔しい。
そこで、ミニマリスト歴数十年の私が実践している、効率の良い、カフェでの勉強環境を紹介しよう。
Android7.0について
効率の良い勉強環境構築の前にまずは、アンドロイド7.0のマルチウィンドウ機能について紹介しよう。猫も杓子もiPhoneに首ったけの日本人には、今いちピンと来ない話題だが、アンドロイドのバージョン7から正式にマルチウィンドウが搭載された。今までは、メーカーによってマルチウィンドウに対応している端末はあったが、デフォルトのアンドロイドバージョンで登場したのは初めてだ。
マルチウィンドウで英語環境構築
それでは実際にマルチウィンドウを使い、ミニマム英語環境を構築してみよう。昔からスピーキングの練習に定評のあるアメリカのTVドラマ「フレンズ(FRIENDS)」を例にとり紹介する。
まずは画面下部にあるアプリの履歴が見れる四角いボタンをタップする。端末は純なアンドロイドに近いと定評のあるモトローラの端末を使用した。
四角いボタンをタップすると「分割画面を使用するにはここにドラッグします」という表示のあるスペースが画面上部にでてくるはずだ。
そのスペースに任意のウインドウをドラッグする。
そしてもう片側のスペースに配置したいウインドウをタップするとマルチウィンドウの完成だ。
縦の画面では使いにくいので、画面を横にして左にブラウザーのChrome、右にYouTubeを配置して完成だ。これでフレンズの動画を見ながら、ブラウザで「FRIENDS スクリプト」で検索した、日本語と英語の対訳を見ながら学習できる。
スマホ一台で完結するので、特にパソコンや教科書を持ち歩かなくても良い。今回はフレンズのスクリプトをインターネットで拾ってきたが、予め電子化したものをマルチウィンドウの片側にもってきたり、音声再生アプリをもってきたりしても良い。
まだ紙のテキストで疲弊しているの?電子書籍が紙書籍より圧倒的に有利な理由。
映画やドラマを使っての英語学習法
賢明な英語学習者であればわかると思うが、巷にある「聞くだけ英語」「スピードラーニング」とうたわれているのは全て嘘だ。聞き流すだけで英語が話せるようになるのであれば、日本人は当の昔にぺらぺらになっているであろう。
それと同様に英語の映画やドラマを見る際もただ観て満足する人が多いが、聞き流しと同じで全く効果は無い。
その場合、予習が非常に重要で、予め出てくる英単語をすべてチェックし、センテンスも丸暗記。それができて初めて動画を見ながら、登場人物になりきってセンテンスを同時に発声する。これがスムーズにいければ、映画やドラマの英語学習も非常に効果の高い学習法となるのである。
フィリピン留学マンツーマンレッスンの功罪
全くの余談ではあるが、フィリピン留学でのマンツーマンレッスン中、フィリピン人教師から「今日は映画でレッスンをしよう」という提案を持ちかけられることが多々ある。これはそのまま「今日はさぼりたいから、全然英語は伸びないけど、見るだけで授業をした気になるからYouTubeで映画を観よう」に置き換えるべきである。
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