みなさん、こんにちは。鉄道のガタゴトという心地よい振動に揺られながら、古都への旅情を肌で感じている私、TKJです。前回はバンコクの駅窓口でアユタヤ行きのチケットをスマートに購入する手順を解説しましたが、今回はその続きです。
実際に列車に乗り込み、バンコクから世界遺産アユタヤ駅へと滑り込むまでの「道中のリアル」を完全ノーカットでレポートします。ネットの情報だけでは分からない車内の座席設備、荷物置き場、車掌さんの巡回風景、前オーナーの思いが詰まったチェンマイの宿選びにも通じるようなローカル旅の醍醐味、そして移動中の最大の楽しみである「タイの駅弁風ごはん」の開封レポまで、全17枚の実戦写真とともに論理的に解説していきます!
旅の始まり:歴史情緒あふれる大ドーム「フワランポーン駅」の構内

乗車時間の少し前に駅に到着。バンコクのフワランポーン駅構内と待合エリアは、ヨーロッパのターミナル駅を思わせる巨大なアーチ状の大ドームが特徴です。多くの旅人が行き交う活気と、長い歴史が染み付いた独特のレトロな空気が漂っています。

乗車ホームへと案内されるまでは、このフワランポーン駅の広い待合スペースとフードコート周辺で待機します。椅子がズラリと並んでおり、売店やフードコートからはタイ料理の美味しそうな香りが漂ってきます。乗車前の腹ごしらえや、車内に持ち込むおやつをここで仕込んでおくのも旅の鉄則。
ホームへ潜入:オレンジ色のローカル列車と対面

改札が始まり、ドーム下の開放的な乗車エリアへ。バンコクからアユタヤへ向かうタイ国鉄の列車ホームへとやってきました。頭上に広がる大屋根の鉄骨と、出発を待つ列車たちが並ぶ光景は、いかにも「これから旅に出る」という旅情を最大級に盛り上げてくれます。

出発を待つ間、タイ国鉄の車両連結部とホームで作業する駅員の姿が見えました。テキパキと安全点検や連結作業を行う姿を横目に、いよいよ自分が乗り込む車両へと移動します。

こちらが今回乗車する、フワランポーン駅に停車するタイ国鉄のオレンジ色の列車です。重厚感のあるスチールボディに、タイ国鉄お馴染みの鮮やかなオレンジとイエローのラインが映え、これから始まる鉄道旅への期待感をビンビンに高めてくれます。
車内レポ:座席設備とサバイバルな空間チェック

さっそく車内へ。タイ国鉄の車内に並ぶ座席と青いカーテンの車窓の様子です。どこか昭和の日本の国鉄を思い出させるような、ノスタルジックなボックスシートがズラリと配置されています。エアコンはなく、天井の扇風機と開け放たれた窓から入る風が天然の冷房となる、実戦仕様のローカル空間。

指定された自分のシートを探します。バンコクからアユタヤへ向かう国鉄車内の座席番号と窓側席。背もたれの上部に数字が書かれているので、チケットと照らし合わせて着席します。旅情を100%楽しむなら、やはり流れる景色と風をダイレクトに感じられる窓側席が圧倒的正義。

大きなバックパックやスーツケースを持っている旅人も安心。タイ国鉄の車内座席と荷物置きスペースの様子です。座席の上部には頑丈な網棚(金属製のラック)が設置されているため、足元を窮屈にすることなく荷物を頭上に逃がすことができます。ただし、盗難防止のために最低限のサバイバル防犯意識は持っておきましょう。

定刻になり、列車がゆっくりと滑り出しました。バンコク発アユタヤ行き列車の車内と乗客の様子。地元タイの生活者から、世界中から集まった外国人バックパッカーまで、様々な人種の旅が同じ空間にチャンプルーされているこの雑多な雰囲気が、国鉄旅の最大の魅力と言えます。

しばらくすると、パチン、パチンと小気味よい音を響かせながら、タイ国鉄の車内を巡回する車掌とローカル列車の雰囲気に出会います。チケットを見せると、手慣れた手つきで検札鋏(パンチ)を入れてくれます。このクラシックなやり取りも、今や貴重な旅のスパイス。
車窓の風景と、お楽しみ「タイの車内食堂(駅弁)」開封儀式

バンコクの喧騒を徐々に離れ、列車は北上していきます。列車の車窓から見えるマヒドン大学周辺の街並み。のどかなキャンパスエリアや緑が増えていき、街の景色が少しずつローカルに切り替わっていく様子を、ガタゴトという音とともに眺める時間は至福そのものです。

ここで、お目当ての時間がやってきました!駅のホームや車内巡回で仕込んでおいた、タイ国鉄の車内で食べるタイの駅弁風ごはんセットを机に広げます。発泡スチロールの簡素な容器にスプーンが添えられた、まさに「現場の男のメシ」といった風情がたまりません。

フタをパカッと開けると、ふんわりとタイ米の良い香りが漂います。タイ国鉄の車内で開封したタイ料理とジャスミンライス。絶妙にピリ辛なおかずと、ホカホカのごはんが合わさり、うだるような車内の暑さも忘れてバクバクといけてしまいます。窓から吹き抜ける風を感じながら食すローカル飯は、高級レストランのそれよりも美味しく感じられるから不思議です。

お腹を満たした後は、再び車窓に目を落とします。アユタヤへ向かう列車の車窓から見える田園風景。見渡す限りの青い空と、どこまでも続く緑の平原が広がり、いよいよアユタヤが近づいていることを実感させてくれます。
古都へ上陸:アユタヤ駅到着と駅ナカ設備チェック

バンコクを出発して約1時間半、列車は目的地の終点へと滑り込みました。ホームに降り立つと、まず目に飛び込んでくるのがアユタヤ駅に掲示された列車時刻表です。帰りのバンコク行きや、さらに北のチェンマイ方面へ向かう夜行列車を計画している方は、ここで最新の時間をスマホでスクショしておくのが実戦的な防衛策です。

駅構内を探索すると、地味にありがたいサービスを発見。アユタヤ駅の無料Wi-Fiと無料飲料水の案内が掲示されています。電波の確保はもちろん、猛烈な暑さのアユタヤにおいて無料で水分補給ができる給水所の位置を押さえておくことは、サバイバル観光において極めて論理的なアドバンテージになります。

改札を出て外へ。国鉄で到着したアユタヤ駅の駅舎外観です。歴史ある木造風の渋い赤瓦の屋根が美しく、まさに世界遺産の街の玄関口にふさわしい佇まい。一歩駅の外に出ると、トゥクトゥクの熱烈な客引きたちが待ち構えており、アユタヤならではの熱気が五感を刺激します。さあ、ここからいよいよ大冒険の始まりです!
まとめ|15バーツで手に入る、最高にエモくてスマートな移動体験
エアコンの効いた快適なタクシーやチャーター車での移動も決して否定はしませんが、窓を全開にしてタイの生ぬるい風を全身に浴び、地元の乗客たちと肩を並べ、15バーツ前後の格安運賃でガタゴトと進むタイ国鉄の列車旅には、代えがたい「本物の旅情」が詰まっています。
歴史あるフワランポーン駅の大ドームから出発するあの独特のワクワク感、車内で食べるジャスミンライスの美味しさ、そして少しずつ緑に変わっていく車窓の贅沢なグラデーションを味わいに、ぜひ次のアユタヤ遠征ではこの歴史のレールを走るローカル列車を仕込んでみてくださいね!


コメント