バンコクのBTS(高架鉄道)に乗るたびに目にする、あの青いアイコンの広告。正直に言えば、最初は「うざい」と感じるほどでした。
しかし、先日中華街(ヤワラート)で旅慣れた友人と合流した際、彼がTrip.comを絶賛しているのを聞いて、私の偏見は一気に吹き飛びました。
今回は、食わず嫌いしていた私が実際に使って確信した、Trip.comをアジア旅行のメインに据えるべき理由を深掘りします。
BTS駅を埋め尽くす広告の「うざさ」の正体

バンコクを旅した人なら、BTSの駅ホームや構内がTrip.com一色に染まっている光景を見たことがあるはずです。そこら中に張り巡らされる広告に、最初は「広告費をかけすぎていて怪しい」とすら思っていました。
しかし、2026年現在の今、この圧倒的な露出は彼らがアジア市場を本気で取りに来ている証拠です。
かつてのアジア旅行といえばAgoda一強でしたが、Trip.comは現地インフラや大型イベントとの提携を加速させ、今や「アジアを歩くなら避けては通れないハブ」へと成長しました。
あの広告の多さは、それだけアジア各国のホテルや航空券において、他社を凌駕する在庫と価格を確保している自信の表れでもあったのです。
中華街で知った「プロ旅行者」たちの選択

私の意識を変えたのは、バンコクの中華街「ヤワラート」の屋台で、ある友人と会話したときでした。彼は一年の半分以上を海外で過ごし、1円でも安く、かつ効率的に旅をすることに命をかけている、いわば旅のプロです。そんな彼が「宿探しはTrip.com一択だよ」と言い切ったのです。
「大手サイトの方が安心じゃない?」と返す私に、彼はニヤリとして自分のスマホを見せてくれました。そこには、他の比較サイトでは『満室』と表示されていたはずの、中華街の路地裏にある雰囲気抜群のプチホテルが、驚くような現地特価で並んでいたのです。
彼いわく、Trip.comは母体が中国最大手のCtripグループであるため、アジア圏、特に中華圏やタイのホテルとの提携力が他の追随を許さないレベルで強いとのことでした。
圧倒的な在庫数:他社で満室でも諦めなくていい
実際に私もその場で検索してみましたが、確かに在庫の持ち方が違いました。他のサイトには出てこない「Trip.com専用枠」とも呼べる在庫があるようで、ピーク時でも意外な優良宿が拾えることがあります。
特にタイの地方都市や台湾の古民家宿など、少しマニアックな場所へ行くときほど、その在庫の深さが威力を発揮します。この「現地に強い」という特性こそ、アジア旅行における最大の武器になります。
爆速チャットサポート:トラブル時の心強い味方
さらに友人が熱弁していたのが、サポートのレスポンスです。海外予約サイトで一番怖いのは、チェックイン時に「予約が入っていない」と言われること。Trip.comは24時間の日本語チャットがあり、しかも返信が非常に早いのが特徴です。
友人は以前、ベトナムでオーバーブッキングに遭った際、チャットで相談したらわずか10分で代わりのホテルを手配させ、差額も全てTrip.com側で処理させたそうです。この現場での「解決力」は、単なる安さ以上の価値があります。
Trip Coinsで「次回の旅費」を無料にする裏技
もう一つ、ポイ活好きなら見逃せないのが「Trip Coins」のシステムです。これは単なるポイントではなく、100コイン=1ドル(約150円)として、次回の予約時に1円単位でダイレクトに値引きに使えます。
特に美味しいのが、宿泊後に写真付きでレビューを書くだけで、数百円分のポイントがもらえることです。私は最近、前回の宿のレビューで貯まったコインを使い、今回のバンコクでの一泊をほぼ無料にしました。
レビューを書いて次を安くする、というサイクルが最も簡単に回せるのがTrip.comの隠れた魅力です。
利用前に知っておきたい「落とし穴」と対策
メリットばかりではありません。最安値プランは「キャンセル不可」であることが多いため、予定が固まっていない段階での予約はリスクがあります。
また、航空券予約時の名前のスペルミス修正などには非常に厳しく、多額の手数料がかかることも。BTSの広告を眺める余裕があるなら、予約確定ボタンを押す前の最終確認にはその3倍の時間をかけるべき。
安さと安心を手に入れるには、自分自身の最低限のチェックも欠かせません。
Trip.comに関する最近のネガティブなニュースと懸念点
プロも絶賛するTrip.comですが、巨大企業ゆえにネガティブなニュースや懸念点も存在します。客観的な判断材料として、最近報じられた主なニュースをまとめました。
独占禁止法違反の疑いで中国当局が調査(2026年1月)
2026年1月、中国の市場規制当局(SAMR)は、Trip.comグループが市場での支配的な地位を乱用し、独占禁止法に違反した疑いがあるとして調査を開始したと発表しました。このニュースを受けて同社の株価が一時急落するなど、経営体制への監視が強まっています。
参照:Trip.com probed for alleged monopolistic practices – RTHK(英語)
カンボジア当局との提携によるデータ流出の懸念(2025年12月)
2025年末には、カンボジア当局との提携に関連して、大量のユーザーデータが削除・移動されたという騒動が報じられました。これにより、個人情報の取り扱いや、一部の詐欺組織との関連性を疑う声が上がるなど、セキュリティ面での不安が一部で噴出しました。
参照:Trip.com「大量削除」騒動 カンボジア当局との提携で情報流出の懸念 – セキュリティ対策ラボ
Trip.comの会社概要・本社情報
Trip.comは世界展開しているため、拠点が分かれています。信頼性を確認するための主要な本社情報は以下の通りです。
| 拠点 | 詳細・所在地 |
|---|---|
| グループ総本社(上海) | Trip.com Group Limited(旧Ctrip) 中国上海市長寧区金鐘路968号 凌空SOHO |
| グローバル本社 | Trip.com Singapore Pte. Ltd. 30 Raffles Place, #29-01, Singapore 048622 |
| 日本本社(東京) | 株式会社Trip.com International Travel Japan 東京都千代田区大手町2-6-4 常盤橋タワー 24F(TOKYO TORCH) |
このように、日本国内にも東京駅前の「常盤橋タワー」という超一等地に拠点を置いており、トラブル時には日本の法人がサポートを統括する体制が整っています。
まとめ:アジアを歩くなら、まずはアプリを落としておくべき
「広告がうざい」という第一印象から始まった私のTrip.com体験ですが、中華街で友人に教わった「現場での強さ」を知った今、アジア旅行のメインツールはこれ一択になりました。
食わず嫌いをしていた時間がもったいなかったとすら思っています。次の旅では、まずはアプリをインストールして、他のサイトと比較してみてください。きっと、今まで見落としていた「もっと安くて面白い旅」が見つかるはずです。



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