みなさんこんにちは。マニラはいつもどおりロックダウン中です。新型コロナウィルスの感染世界中に拡大している昨今、海外留学中に滞在中の地域がロックダウンされ、それに伴い大学の授業も停止されることが増えてきているというニュースを良く耳にします。
せっかく海外留学に来たのに授業が受けれないという状況で、「既に支払った学費や滞在費はどうなるのか?」「日本に帰国する航空チケットあるのか?」と途方に暮れている学生が少なくないことは、下記のように日本語でのニュースやYouTubeにもなっているので見たことがある人もいるでしょう。
YouTube動画
Yahoo!ニュース
- 「自己責任」すぎる日本人留学生へのコロナ対策。政府は早急に対応すべき
- マレーシアで日本人留学生が隔離~大学「予定通り」強調も親は「心配」
- 取り残されたセブ島の日本人 新型コロナで封鎖のフィリピンで( https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200321-00010000-newsweek-int)
NHKニュース
Newsweek日本語版
そんな海外留学中のロックダウン、フィリピンのセブ島で語学留学をしている学生も例外ではありません。今日は、そのセブ島の語学学校の対応を例にして、留学中の学校停止についてまとめ上げたいと思います。
セブの語学学校業務停止まで
マニラ首都圏封鎖(3/12)、学校停止要請(3/13)
先ほどTESDAより、3/16(月)からセブにある全ての学校の営業停止を命ずる通達がありました。再開日に関する言及はありません。このため、誠に申し訳ありませんが、月曜日より授業を一時停止し、提供するのはオンラインレッスンのみとさせて頂きます。また再開の通知があり次第、ご連絡差し上げます。
— Hiroshi Matsui 松井博@Brighture (@Matsuhiro) March 13, 2020
先ほどTESDAより、3/16(月)からセブにある全ての英語学校の営業を中止するよう通達がありました。再開日に関する言及はありません。通達を遵守し当校は3/16より一旦授業の提供を停止します。新たな通達が届き次第、ツイッターでシェアします。
— セブで一番親切な英語学校『セブ英語倶楽部』 (@Cebu_Eigo_Club) March 13, 2020
3月12日(木)、フィリピンのドゥテルテ大統領はマニラ首都圏を3月15日~4月14日まで封鎖し、首都圏の内外における陸路、空路、海路での往来禁止を発表しました。また、3月13日(金)にはセブにある全学校を3月16日(月)より停止するようTESDAから各学校へ通達が行きました。これを受けて、いくつかの語学学校が閉校を決定し、生徒を帰国させる動きを見せました。
しかしながら、いくつかの語学学校は、首都圏封鎖の発表後でも、問い合わせた渡航予定の学生に「大丈夫なので来るように」と案内する学校もあったようです。
また、マニラの学校に関しては、下記のとおり教師を住み込みで勤務させ授業を継続するところもあり、セブとバギオの学校の中ではなぜか条件付きで営業を許可されている学校もあったようです。
取り急ぎ8名の英語教師が、コロナ問題が収束するまで、EBに住み込むことになりました。結果、教師は通勤する必要がなくなります。これで、今までよりもさらに安心して授業を提供できます。今回のコロナ緊急事態を様々な努力で乗り越えて参ります。食糧も日持ちするものは2週間以上分を購入済み(^-^)v
— 神谷俊介@EB学長フィリピン留学 (@shaun418) March 13, 2020
一部例外はあります。例えば、わかってる範囲でCPILSとELSAという学校は今のところ授業がまだ提供されます。
ただ、新しく規制が掛かるので他のエリアも同様に考えていた方が良いと思います。
— シンさん🇵🇭ルソン島に隔離されてます (@EnglishHub1) March 16, 2020
バギオは22日まで語学学校全生徒外出禁止を条件に営業を許可されているそうです。(3/15時点) https://t.co/cv486H0BYo
— コノミ🇵🇭バギオ時々イフガオにいる人 (@knm_pinas) March 13, 2020
セブ州への渡航制限・学校閉鎖命令(3/14)
3月14日(土)には、セブ州における「海路による旅客の入域制限(即時発効)」「午後10時から午後5時までの夜間外出を禁止(即時発効)」「全てのレベルの公立及び私立学校を一時閉鎖(3月16日発効)」措置が施されました。これにより、セブのほとんどの学校は休校を決定。ただ、休校しても、生徒がすぐに帰国できるわけではありません。
【セブ州の行政命令一覧】COVID-19対策で外国人を含めた在住者に対するロックダウンがセブで始まってしまいました。
上記セブ州における各種規制を受け、渡航するか迷っていた学生からの予約している便が欠航になったとの問い合わせに対し留学に問題は無いなので他の便で来るようにと進める語学学校もあったようです。
授業停止(3/16)「留学に来てもすぐ帰国せざるを得ない状況」
3月16日(月)、3月14日(土)に発表された授業停止命令を受けて、ほとんどのセブの語学学校は休止しました。知らずに来た人は、授業もないので帰国するしかなかったでしょう。ただ、それでも一定数の生徒は、航空チケットの関係等で学校にとどまっていました。
14日間の強制隔離実施(3/17)
3月17日(火)午前12時1分より、セブ島マクタン空港へ到着するすべての旅客に対し、政府指定の施設又は滞在先のホテルに14日間の強制検疫を行うことが始まりました。つまり日本からセブ島に留学に来ても14日間は自己負担で隔離されなければいけないのです。しかし、そもそも学校が休校になっているので、授業は受けられません。
昨日、明確にESL(語学学校)に対する休校命令が出たため、サウスピークも本日より休校となります。最初のオーダーでは、語学学校が属するセクションが含まれていなかったため、出来る限り授業の継続で対応しようとしましたが、語学学校のセクションが含まれたため対応を変更させていただきました。
— Yohei Maruyama /PH 🇵🇭サウスピーク (@maru_yohei) March 16, 2020
この14日間の強制検疫開始を受けて、さすがに踏ん張っていた語学学校も休校せざるを得ない状況になりました。
帰国したくてもフライトが無い(~3/22)
授業が無いなら、留学する意味はありません。すぐに休校が解除されるのであれば良いですが、短くても1ヶ月、長ければそれ以上かかる可能性が高いので、この3月16日の週に既にとっていた航空チケットを変更しようとした生徒は多かったに違いありません。
しかしながら、相次ぐフライトのキャンセルで、セブ国際空港から飛び立つ航空便は大混乱。帰りたくてもフライトがとれない、とれてもすぐキャンセルになるという日本人は経験したことがないような前代未聞の事態に発展していきました。
このYouTuberのかたは、3月15日の時点ですでに元々セブから日本へ帰るフライトがキャンセルされ、セブからマニラ、マニラから日本へ飛ぶチケットを購入したもののマニラ発着便が制限され、セブからシンガポール、シンガポールから日本へのチケットを再度買いなおしたそうです。ちなみにこの方は、Targetという語学学校に1ヶ月行っていたようです。
在フィリピン日本大使館も動く(3/20)
マクタン・セブ国際空港発の日本への帰国フライトの確保については,関連団体の皆様のご努力に加え,在フィリピン日本国大使館(在セブ領事事務所を含む。)においてもフィリピン側に各種働きかけを行なっており,フィリピン航空が臨時便等を検討しております。同空港から日本への出国を希望されている方は,引き続き,ホームページのみならず,セブ市内に所在するフィリピン航空チケットオフィスで,フライト情報を可能な限りこまめに確認するとともに,搭乗可能な便についての情報を得た場合は,早めのお手続きをお勧めいたします。
フライトが無く、帰りたくとも日本に帰れないという状況。セブにある関連団体や日本大使館も上記のとおり動き、フィリピン航空か臨時便を出してくれることになりました。しかしながら、セブー日本間のチケットは10万円近くするというから、決して安い買い物ではなかったようです。
ある語学学校の対応のひどさ(3/17)
ツイッター上ではある語学学校の対応がひどいということで、下記の画像が出回っています。学校のスタッフが、学校の経営者に伺いをたてているやりとりなのですが、まあひどいものです。
ベテランスタッフなら、経営者の言葉をある程度翻訳して生徒に伝えることはできるのですが、こんな経営者の元で長く働く気にはならないでしょう。
この当該スタッフさんも経営者と生徒との板挟みでたいへんだったに違いありません。
10万円くらいなら取ったほうがいいと思います。
飛行機が相次いてキャンセルになっている中で、追い出すのは無責任すぎる。せめて、日曜日と言わずに飛行機取れるまではここに滞在させてほしい。と生徒さんからの依頼なのですがいかがでしょうか。
おいださないから、ごちゃごちゃ言ってないで航空券とれクソって言っといてください
そんなもの、順次考えるから
まずとれ
10万円くらいならとれ
取っってください
セブからの臨時便
臨時便に関してはフィリピン航空協力のもと、希望者はある程度帰国できたようですが、まだまだセブをはじめマニラ近辺では帰国できない日本人を含めた外国人が多くいるそうです。
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