フィリピン留学

フィリピン留学中にコロナで一時休校。キャンセル料がっぽり取られて生徒激オコ。

この記事は約28分で読めます。
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みなさん、マニラで絶賛自宅隔離中のティケイジイです。

今日は、フィリピン留学中にロックダウンが起こり、語学学校の授業ができなくなった場合の返金等について、具体的な学校名を出しながら、そのキャンセル規定や生徒対応などをまとめてみたいと思います。

【関連記事】海外留学で途中帰国!?通ってる学校で突然授業ができなくなったらどうする?

 

このキャンセル料というのが、曲者で、学校によってキャンセル規定は異なるし、その規定の中でも、授業開始前と開始後では取り扱いが違うところがほとんどです。「当校は全額返金します!」と意気揚々と宣言している場合でも、蓋を開けると、入学前の生徒には全額返金、けれど既にフィリピンに来て授業を受けている生徒には、学校目線のキャンセル規約が適用になっている場合があるので要注意です。

 

また、記事の後半では、フィリピン留学途中に帰国を余儀なくされた生徒に対して、救済措置を講じる良心的な人や会社もありましたので、もし、該当する人がいれば是非利用してもらえばと思います。

 

セブを席捲した学校休校→帰国難民→日本帰国→返金?

コロナ渦中の生徒

セブ島にある英語学校がコロナの影響で突然休校(海外留学で途中帰国!?通ってる学校で突然授業ができなくなったらどうする?)。セブ島からなんとか臨時のバカ高い航空便を予約し、無事日本に帰国。14日間の自宅隔離を得て、ほっと自宅で一息。あれ、既に支払った授業受けてない分の留学費用って返ってくるんだっけ?

相談員さん

基本的には留学を申し込んだ際に結んだ契約書に従うことになるわ。留学をキャンセルした時期によって何%返金されるか明記されていると思う。

今回の件が通常と異なるところは、留学キャンセルが、学校、生徒どちらの都合によるものではないところね。

コロナ渦中の生徒

そうそう。別にこっちから「キャンセルしたい」って言ったわけじゃないのに、突然学校から「TESDAから休校命令が出た。航空券もとりにくくなるので、今すぐ帰国したほうが良い」と言われて、これで返金がなかったら、英語力も身につかず踏んだり蹴ったりだよ。

相談員さん

確かに、生徒側からするとそのとおりね。学校側からしても、新型コロナウィルス感染症という「疫病の流行で強制休校」という想定外の事だったと思いますが、ほとんどの場合、契約書に「そういった場合には学校は責任を持たない」と明記されているわ。

コロナ渦中の生徒

えーっ、そうなんだ。契約書どおりにキャンセルだと、時期によっては受講してない分でも返金が無かったりする場合もあるよね?せっかくリゾバして貯めたお金だったのにぃ。全額返ってくるのかな?

相談員さん

その点については、生徒側と学校側の利害が相反しているので、ツイッターやフェイスブック上では、色んな議論がされているわ。学校によってはキャンセル規定を変更したところもあるわ。ややこしいのが、日本国内での契約じゃなくて、日本ーフィリピン間の契約っていうところね。

過去記事 海外留学やワーキングホリデーで現地の語学学校とのトラブルになった際の法的問題

コロナ渦中の生徒

そうなんだ。寮に滞在して授業を受けた分はもちろん返金されなくて良いけど、授業受けてない分は全額返金されると良いな。あ、他の学校の対応状況もツイッターやフェイスブックで見てみよっと。

 

渡航前キャンセルで全額返金の学校

フィリピン留学大手エージェントのスクールウィズは、ホームページにて、全額返金もしくは入学金以外を返金してくれる語学学校を下記のとおりリストアップしてくれています(全額返金でも載ってない学校もあります)。

外部リンク 新型コロナウイルスにおける渡航制限時、全額返金を宣言している語学学校まとめ

ファーストイングリッシュ(セブ) 、ブリリアントセブ(セブ) 、ブルーオーシャン アカデミー(セブ) 、CELLA プレミアムキャンパス(セブ) 、CELLA UNIキャンパス(セブ) 、CPILS(セブ) 、CROSS×ROAD(セブ) 、ELSA(セブ) 、EV(セブ) 、Howdy(セブ) 、MeRISE English Academy(セブ) 、Philinter(セブ) 、QQ English ITパーク校(セブ)QQ English シーフロント校(セブ)Wexcel(マニラ)CIP(クラーク、入学金は返金不可) 、HELPクラーク校(クラーク、入学金は返金不可) 、Baguio JIC(バギオ) 、HELPロンロン校(バギオ、入学金は返金不可) 、PINESメイン校(バギオ) 、PINESチャピス校(バギオ) 、TALKアカデミー(バギオ) 

 

サイトには「日本からの渡航制限による止むを得ないキャンセルにおいて費用を全額返金する語学学校」とあります。

ページの冒頭には「もしこれから行く留学先が日本からの渡航制限をかけたら、留学費用はどうなってしまうんだろう。」とあるので、返金の対象は、留学費用を払ったけど、まだフィリピンに渡航していない、これからフィリピン留学に行こうとしてた人だけが対象です。

 

また、スクールウィズは、後述の「くみ☺︎セブ留学予定 (@ikuexo68)」さんが請求を受けたような手数料3万円(再留学で充当可)を契約解除の際に徴収するようです。

【スクールウィズ関連記事】

 

クレド(Kredo)のキャンセル料対応

クレドの留学規約

免責条項・規約当事者

第16条 免責事項

1.当社は,次の各号の一に該当する場合にお客様に生じた損害の賠償責任を負いません。

5)天災,地変,戦争,暴動,ストライキ,クーデーター,内戦,その他これに準ずる事由により,日程,宿泊施設その他の留学プログラムまたは渡航日が変更,またはキャンセルされた場合。

2020年01月09日 最新

外部リンク Kredo 留学規約書

上記はクレドの留学規約書。「天災」と「これに準ずる事由」にCOVID19騒動が該当し、その場合、クレドは責任を負わないことになります。

ちなみに規約相手方は「KREDO IT ABROAD INC.」で、おそらくフィリピン法人かと思われます。

 

フィリピン渡航前の解約・解除

  • 授業開始予定日の61日以前までのキャンセル:キャンセル料5万円(税込)
  • 授業開始予定日の30日以前までのキャンセル:コース料金の30%がキャンセル料
  • 授業開始予定日の8日以前までのキャンセル:コース料金の40%がキャンセル料
  • 授業開始予定日の7日以内のキャンセル:コース料金の50%がキャンセル料

 

宿泊及びレッスン受講後の解約・解除・変更

  • 4週間分のコース料金を差し引いて、残りの留学期間分(週単位)のコース料金の50%がキャンセル料。

 

クレドへ行っていた生徒さんの声

1つ目は、3月23日時点の「くみ☺︎セブ留学予定 (@ikuexo68)」さんのツイート。「キャンセル料は60%に納得できません」とありますが、実際は返金されるのが60%でキャンセル料は40%です。

 

ただ、キャンセル手数料の3万円と学校返金時送金手数料の880円がクレドの規約には載っていません。送金手数料のところに「学校→弊社」とあるので、恐らくはクレドの代理店をしている「留学情報館」と契約をし、そことの独自のキャンセル手数料が3万円とみれます。

【クレドと留学情報館の関係】フィリピン留学語学学校紹介。セブにある「クレド(Kredo)」でIT留学・親子留学。

 

上記、2つ目のツイートは3月24日の「ユウ🇯🇵🇵🇭IT×英語×Fitness (@youyoudoy)」さんのもの。60%の返金なので、4月中の入学予定だったのでしょうか。ただ、30万円近くのキャンセル料はかなり痛いですね。

 

クレドがキャンセル規定を改定(3月26日)

クレドの改定キャンセル規定

クレドの割高のキャンセル料に対してSNSが炎上。それを受けて学校側も特例措置として、上記の案内が各関係者に配布されました。ただ、対象が「3月22日から4月26日までの渡航者」とあるので、3月21日以前に来た生徒には、従来のキャンセル規定が適用になります。

そして、返金時期が2020年の8月。だいぶ資金繰りが苦しいようです。一時休校が解けて生徒が入り出し、その中から返金額を捻出しようとしているかに思えます。つまり休校がずっと続くと。。。

 

クミさんの変更後の見積もり返金額

このクレドのキャンセル規定改定に伴い、前述のクミさんの見積もり返金額も変更になりました。エージェントは「留学情報館」ではなく「スクールウィズ」でしたね。

 

クレドからのメール

 

また「ユウ」さんも下記内容で90%を返金してもらえるようです。8月に(遅っ)。

  1. 既に支払った費用:660,000円
    • コース:WEBベーシック+WEBデベロップ(Standard)+(Advance)
    • 留学期間:12週間
    • 部屋タイプ:シェアハウス4人部屋
  2. 解除料(1.×90%):66,000円
  3. 返金額(1.‐2.):594,000円

【クレド関連記事】

 

クロスロード(CROSS×ROAD)の返金対応

クロスロード岡本氏の一時休校決意のツイート

クロスロード岡本氏の授業料全額返金宣言

セブのクロスロードは、3月14日(土)に一時休校を決めました。日系語学学校の中では比較的早い決断でした。また、翌3月15日には臨時の卒業式も行い、授業料の全額返金も実現させています。

その後もセブにいる帰国難民の支援に尽力を尽くし、3月21日にはスタッフ、生徒さん全員を日本へ帰国させたそうです。クロスロードはかなり早い段階で、今回のコロナ騒動を収束させた学校の一つです。

その後、オンライン英会話事業の準備を整え、岡本氏自身も日本へ休憩のため一時帰国するようです。

【クロスロード関連記事】

 

QQイングリッシュ(QQ English)の返金対応

入国制限でフィリピンに渡航できなくなった場合の全額返金は、スクールウィズの案内と同様ですが、「滞在途中で日本に帰国される場合は弊社のキャンセルポリシーにもとづいて返金します」とQQのスタッフブログにはあります。下記でそのキャンセルポリシーを見ていくことにします。

 

QQイングリッシュの留学規約

免責条項・契約当事者

第17条 免責事項

1 当社は,次の各号の一に該当する場合にお客様に生じた損害の賠償責任を負いません。

(5)天災,地変,戦争,暴動,ストライキ,クーデーター,内戦,その他これに準ずる事由により,日程,宿泊施設その他の留学プログラムまたは到着日が変更、またはキャンセルされた場合。

外部リンク QQEnglish 留学規約書

上記は、規約書の免責事項。今回の新型コロナウィルス感染症騒動は、天災又はこれに準ずる事由に当てはまることは議論の余地は無いでしょう。従って、おのずと下記の解約条項を適用させざるを得ず、そのことが生徒さんからすれば、「なぜ生徒の責任でもないのに、解約料を払わないといけないんだ」という風に、SNS上で炎上しています。

ちなみに、規約相手方は「REAL GREAT ENGLISHCORPORATION」という現地の法人になっています。

 

渡航前の解約・解除

QQイングリッシュ留学規約書の返金条項(渡航前)

上図は渡航前の解約・キャンセルについてですが、前述のとおり、「渡航制限による止むを得ないキャンセル」であれば、上記は適用されず、既に支払っていたお金は全額返金されます。しかしながら裏を返すと、「渡航制限でない、やむを得なくないキャンセル」、例えば、「何となく怖いから行きたくなくなったキャンセル」については、上記が適用されることになり、解約料を支払わなければならない状況があると言えます(実際の運用状況は情報なし)。

 

宿泊及びレッスン受講後の解約・解除・変更

QQイングリッシュ留学規約書の返金条項(渡航後)

上記は、学校到着後のキャンセルポリシー。藤岡氏が一斉に帰国させたとされる400人の生徒さんがこれに当てはまります。

 

QQイングリッシュへ行っていた生徒さんの声

実際にツイッターを覗いてみると、実際に滞在していた生徒さんは、返金の話などはされずに、慌ただしく日本に帰国させられた感じがあります。藤岡氏は「400名以上いたQQEnglishの生徒さんに全てをお話して帰国して頂くことにしました。」とフェイスブック上で言っていたので、「お話し」ではなく、一方的な「退校勧告」だったことが推測されます。

この件に端を発してQQ English被害者の会を設立する動きもあります。

外部リンク QQ English被害者の会設立へ( https://cebruit.com/2020/03/29/qq-english%e8%a2%ab%e5%ae%b3%e8%80%85%e3%81%ae%e4%bc%9a%e8%a8%ad%e7%ab%8b%e3%81%b8/

 

実際に民事訴訟するようです。2020年6月末日までにとあるので、お早めに(2020年5月28追記)。

外部リンク “新型コロナウィルスの影響によるQQEnglish(セブ島留学)の休校に伴い、留学費用の返金が受けられなかった方へ”

 

【QQイングリッシュ関連記事】

 

サウスピーク(Souspeak)の返金対応

生徒に突き付けられた3つの選択肢

上記はサウスピークに留学していた「セブ留学サウスピーク留学生 (@naaanyo1)」さんのツイート。日付的には3月23日(月)に、「3つの選択肢から1つを期限内に選択せよ。さもなくば、いずれの利益も享受できない」というような内容です。

 

選択の期限は3月31日(火)になっていますが、個別にメールを送れば延長を考慮してくれるようです。ちなみに選択肢は下記のとおりです。

1.再入学する際の授業料への充当

2022年3月16日までの再入学へ振り返ることができます。支払済みのVISAやSSPについても、再入学時の費用に充当されます。再入学の際に現地費用に過不足があった場合、その都度返金又は追加徴収されます。

2.オンラインレッスンへの振り替え

1週間の残存期間につき15コマのマンツーマンオンライン英会話ができます。2020年4月4日までの留学を予定していた場合は、3週間分45回分のオンライン英会話を受けることができます。

3.払い戻し規定に基づく留学のキャンセル

払い戻し規定に基づき、返金処理がされます。以前サウスピークを紹介した記事にあるキャンセル規定がそっくりそのまま適用されます。つまり、キャンセルした場合は、3月16日から4週間分は返金されないことになります。

 

究極の3択が提示される前のサウスピーク対応

究極の3択が学校側から提示される前も、前述のセブ留学サウスピーク留学生さんがまとめてるメモを見ると下記のような出来事があったようです。ちなみに3月22日(日)にほとんどの学生さんが帰国したようです。

 

3月17日(火)休校決定

「天災は免責事項ではあるが、少し譲歩してキャンセルポリシー+1週間分返金対象とする」と発表。「キャンセルポリシーはあくまで生徒都合でキャンセルした場合の条項であり、全額返金するものではない」と発表。

しかし、12日以降に入学した生徒は一度もレッスンを受けていない状態で強制的に10万円以上のチャーター便で帰され授業料も全額返金されないという状態に陥っている。

3月18日(水)緊急集会

「オンラインでできなかった分のレッスンは補填する」と発表。「そのため学校から出て行った日からキャンセルポリシーを適用する」と発表。

前日と言っていることが異なるため学生が憤慨。この時記録の為に動画をとっていた生徒に対して代表丸山が「肖像権侵害で警察に通報する」と強い口調で恫喝。携帯電話を取り上げ録画していたデータを消そうとする。

3月20日(金)座席確保

「チャーター機に空きが30席出たため、夜8時以降外出禁止令が出ているにもかかわらず、今すぐタクシーに乗ってフィリピン航空デスクへ行き、席を確保するように」と生徒を煽る。

実際フィリピン航空へ行ったところ70席も空きがあり、他の学校は8時以降外出禁止令のため、それを取り逃がしてしまった。虚偽の情報を伝えてでも強制的に生徒を校舎から追い出す動きがあった。

【サウスピーク学校記事】フィリピン留学でTOEICに本気で向き合うならサウスピーク。ただし門限有、自習強制の半強制留学システム。

 

ターゲット(TARGET)の返金対応

災害宣言による学校の特別措置

ターゲットの災害宣言による学校の特別措置

上記は、ターゲットに通っていた後述の「tarry (@tarry82383738)」さんが今回の件で、学校側から受領したものです。元々あるキャンセル規約の入寮後の返金額は「5週目以降の25%」なので、フィリピン留学語学学校の中でも特にシビアなほうです(逆に入寮前は15日前までにキャンセルすれば全額返金と甘い:フィリピン留学語学学校「ターゲット(TARGET)」とMTSC留学センターの意外な関係)。

ただ、今回の休校命令で元々のキャンセル規約を多少柔軟に変更して、上の画像のような特別措置を設けたかのように見えます。下記で詳しく見て行きます。

 

学校規約上は免責となりますが、特別措置として原則上記規約に則り返金を行います。

上記の意味は、COVID-19における学校休校の措置で、本来であれば、返金は一切ないが、特別に規約どおりに返金するというものです。強気ですね。

2020/3/15-21までの1週間分は混乱に伴うクラス提供の乱れのため、上記規約の4週間分の控除を3週間分の控除に変更します。

規約上、キャンセル時から4週間以下の部分は返金されないのですが、今回は特別に3週間分返金されないことに変更するというものです。

授業料の返金を受け取った方(残存期間4週以上の方)は、学校再開後1年間は返金額と同額で残存期間と同じ週数の留学を提供します。その際、別途SSPなど追加費用が掛かる場合は個人での負担となります。

返金額を受け取った場合でも、1年間はその金額を学校に返せばキャンセルした期間だけ授業が受けられるというものです。

学校再開の時期は現時点では確約することができませんので、公式HPよりお問い合わせください。また、再開後、学校のサービス内容の変更があった場合に関しては免責とさせて頂きます。

セブのカオス的な状況で学校再開の目途が簡単にはつかないのは、当たり前ですが、生徒さんのためにも再開すらせずに倒産という状況にはなって欲しくないですね。

 

ターゲットへ行っていた生徒さんの声

「tarry (@tarry82383738)」さんは、休校騒動の2ヶ月前に入学し、その時点で、フィリピン留学あるあるの「ホームページの写真と実際の部屋が違う」「事前に聞いていないルール」で2日目で解約しようとしました。入寮後のターゲットの元々の返金規約は「4週間分を差し引いた”授業料と寮費”の25%」しか返金されないので、フィリピン留学語学学校の中でもかなりシビアな返金割合です。

 

【2020年4月3日追記】

全額返金のお知らせと共に「ご不安なお気持ちにさせてしまい申し訳ありません」という学校からの謝罪の言葉があったと、じゃみら (@9A3c5F2Ri2d759V)さんがツイッターで報告。ちなみに「じゃみら @9A3c5F2Ri2d759V)さんは、3/15から12週間の留学予定で渡航したものの、ターゲットからの「3週分控除後の25%返金」に納得せず、授業は受けずに日本へ帰国した人で、ラングペディアという代理店だったようです。

ただ、コメント欄にもあるように、ターゲットから全額返金してもらっていない人は未だ一定数いるようです。

 

【ターゲット学校記事】フィリピン留学語学学校「ターゲット(TARGET)」とMTSC留学センターの意外な関係

 

ハルカ(HLCA)にみる光熱費等の返金

医療英語を専門に扱っているハルカも今回の学校休止で従来の返金規定を適用しました。ハルカの返金規定は下記のとおり。つまりキャンセル申し出から4週間分の留学費用は返ってこず、それ以降分の50%だけが返金されます。これはグループ会社のクレドと同じ規定です。

  • 残存期間が4週間以上:留学料金の50%が解約料
  • 残存期間が4週間未満:留学料金の100%が解約料

 

ハルカの返金規約の一部

ただ、ハルカの場合、上記「N.T (@okbokujo531026)」さんのツイートのとおり、光熱費等も一切返ってこないようです。規約にも「現地支払い費用の返金は一切致しません」との記載があります。

 

ハルカからの光熱費等に関するメールの返答

疑問に思ったN.T (@okbokujo531026)さんが、ハルカに問い合わせたところ、「光熱費、WiFi使用料、ビザ延長費用は前もってスケジュールを組んだ上で、すべて前払いをしており、N.T様が途中で帰国されても、その分の返金は当校にはございません。そのためN.T様が途中で帰国されても当校から返金ができない状況です。何卒ご了承くださいませ。」との返答。

 

この「現地支払費用の返金なし」規定。生徒が使用した電気代や水道代の光熱費、すでに申請してしまったビザ延長費用が返ってこないのは、理解できますが、未使用分の光熱費や未申請のビザ延長等費用が返ってこないのだとしたら、かなり阿漕な商売だと思われます。

ツイートの添付ファイルの学校の返答に「すべて前払いをしており」とあります。電気代、水道代のような従量制のものは概算でしか前払いできないし、ビザ申請等は、移民局へ行ってその場で払うものなので、もし自社でビザ申請を行っているとすれば、「前払い」というのは本当ではない可能性が高いです。

(追記)N.T (@okbokujo531026)さんの2020年3月31日のツイートによると帰国後のVISA延長料金と光熱費は返金される事になったとのことです。

 

クレドの返金規約の一部

クレドの返金規約の一部(光熱費、VISA費用等)

関連会社のクレドも上記のとおり、VISA費用等、光熱費等は払い戻しできない旨規約に記載しています。

外部リンク Kredo 留学規約書

 

ハルカ、クレド以外の語学学校の光熱費・ビザ等費用返金状況

QQイングリッシュ

にくさんの返金受領のツイート

前述の「にく (@__star_field__)」さんは光熱費のみ(週500ペソ)の返金があったようです。

サウスピーク

サウスピークのサービスチャージ、ビザ費用に関する規約の一部

上記は払い戻し規定の一部(https://souspeak.com/price/reimbursement/)。サービスチャージが何かは未調査ですが、未申請のVISA費用は返金可のようです。

ターゲット

ターゲットの電気代の支払い方法

上記は、内部寮の規約の一部。光熱費等についての返金には触れられてません。ただ、電気代は、後払いのようなので、返金という概念がないのかも知れません。

 

コロナ渦中の生徒さん

なるほど、対応を柔軟に変更してくれた学校もあるけど、「QQイングリッシュ」「クレド」「サウスピーク」「ハルカ」「ターゲット」ともども、けっこうなキャンセル料をとられる場合が多そう。。。全額返金はクロスロードだけか。。。

スクールウィズに載ってたのは、あくまで渡航前の渡航制限による止むを得ないキャンセルだもんな。

相談員さん

そうね。基本的に各学校は、学校のキャンセル規定に基づいて対応しているわ。でも今回のコロナに伴う学校一時休校に先だって、独自の救済プランを打ち出しているところもあるの。下記で紹介するわね。

 

語学学校休校に伴う救済サービスを実施しているところ

格安又は無料で英文法授業が受講可能!

2020年2月までセブに滞在していたKen Sugihara(Osugi)さんが、今回のコロナ救済措置として、1時間500円で文法の授業をしてくれるようです。しかも、クロスロード又はブライチャーに留学予定だった人に関しては無料(現地までの交通費は各自負担)。

  • 対象:2020年3月16日以降フィリピン留学を予定されていた方
  • 場所:東京23区内のご指定の場所(カフェ、コワーキングスペースなど)
  • 日時:平日夕方5時以降で、ご希望の時間

外部リンク 無料英文法授業 in Tokyo

 

フィリピン留学途中での帰国者/キャンセル者に対する救済プラン

ミライズのフィリピン留学者 救済プロジェクト

フィリピン・セブ島も英語留学スクール等を運営するMeRISE株式会社が、COVID-19によりフィリピン留学途中で帰国を余儀なくされた生徒を対象に、自社提供の英会話サービスを無料提供すると手を挙げました。

  • 対象:
    • 留学中にやむを得ず途中帰国したが、留学期間が1週間以上残っていた人
    • 2020年3月~4月の間に留学予定だったがキャンセルした人
  • 場所:ミライズ英会話(東京・神奈川で9校展開)

外部リンク フィリピン留学者 救済プロジェクトを開始 ー 新型コロナ感染症拡大による国際移動の制限を受けたフィリピン留学途中での帰国者/キャンセル者に対し救済プランの無償提供を開始 ー

 

 

海外留学途中での帰国者/キャンセル者に対する救済プラン

ミライズの海外留学者救済プロジェクト

こちらも前述のミライズが開催。フィリピン留学だけでなく、海外全ての留学中だった人向けにグレードアップされています。前述のフィリピン留学者救済プロジェクトと異なるのは、提供するサービスが英会話ではなく「仮想留学」ということ。

具体的には、東京都内のホテルに滞在しながら、近所のミライズ英会話にて1日6コマのマンツーマンレッスンオンライン英会話レッスンを受けることができるというもの。宿泊先のKIKKAというホテルもおしゃれなシティホテルで、朝食付き。英語の勉強に集中できる環境が整っています。下手すると留学に行くよりも英会話が上達しそうですね。

  • 対象:
    • 海外での英語留学中、COVID-19の影響で途中帰国を余儀なくされた人
    • 海外留学に行く予定だったが、キャンセルとなってしまった人
  • 場所:ホテル「KIKKA」
  • 期間:1〜4週間

外部リンク 新型コロナ感染症拡大による影響を受けた海外留学途中での帰国者/キャンセル者に対し救済プランの提供を開始

 

帰国難民への宿泊先の提供

海外の幼稚園で先生になるプログラムに参加中の「しんご☆世界中で先生/フリーランス保育士@Shingo_sensei」さんが、とある日本人経営の語学学校の宿舎に泊めてもらえるよう交渉してくれたようです。食事付きなのが有難いですね。

  • 対象:帰国難民のかた
  • 場所:とある語学学校
  • 複数人部屋1週間、朝夕食事付、光熱費込み:2万円
  • 1人部屋1週間、朝昼夕食事付、光熱費込み:2万5千円

外部リンク セブ島から帰国できなくなった方へ宿泊先の提供

 

ドロドロの返金劇の中でも良心的なとこもある

相談員さん

キャンセル料についていろいろ議論されたり、学校側の対応について批判がされているけど、良心的な学校や代理店もあったみたい。下記で紹介するわ。

クロスロード

前述のとおり全額返金の神対応。

セブ留学マスター

申込時に留学情報館と迷った生徒さんでしたが、セブ留学マスターを選び、学校休校の際は全額返金交渉してくれたとツイート

ミライズ(MeRise)

渡航前全額返金はスクールウィズの通り。渡航後も「授業提供できなかった分は全額返金」とオーナーの鈴木氏がツイートしています。

セブ留学「ミライズ(MeRISE)」(旧MBA)は社会人におすすめの語学学校です。

SPEA(Starting Point English Academy)

「yoshie|フィリピン脱出3/25@東京 ’78s@yoqqyn」さんのツイートによると、ドマゲッティ留学のSPEAも全額返金してくれたようです。

 

【一般的な関連記事】

【法律的な関連記事】

コメント

  1. うん より:

    人生をかけて飛び出して人たちに英語学習の機会を与えることができず心が痛みます。

    次に何かしようにも返金でキャンセル料を取ったり、返金まで時間がたつようでは困りますね。

    学校側も広告費などでお金をすってる可能性もあるので、即時返金を求めないと最後の方の人は返金されないかもしれませんね。

    • そうですね。クレドなどは返金が8月ですのでキャッシュフローがかなりやばいかと。地震などの一過性のものではないので、いつ学校が正常に運営できるかも今のところ未定ですので、ロックダウンが長期化するとフィリピン1本でやっているエージェントなども閉めるところが出てくるでしょう。

  2. やまだ より:

    メトロマニラ内のやっつけ訪問記事に比べて、マイスターのギアが上がったのを感じます。

    • やっつけ訪問記事は、私の生存確認記事でもありますからね(笑)。
      やっつけ記事にくらべ、今回のような記事は、事実確認や周辺情報収集等かなりの労力を使いますので、反響がないとへこみます。
      客観的に深く調べていくことで、その案件の本質が現れてくると思っています。
      記事を読んで、どう感じるかは読者のみなさまにお任せしてます。

  3. スクールウィズ より:

    スクールウィズ経由で申込の場合のキャンセル料の記載について違和感があります。スクールウィズ経由に関わらず掲載されてる学校は全額返金です。
    またむしろスクールウィズはエージェント独自のキャンセル料金を三万円とっており、スクールウィズ経由だと全額返金になりません。

    • コメントありがとうございます。
      あのリスト上の学校は全額返金しているということで違和感があるということですが、QQイングリッシュは、実際ツイッター上で「キャンセルポリシー」に従って返金してないとの声があります。
      スクールウィズの記事上も「フィリピン渡航前の渡航制限でフィリピンに来れなかった場合」を想定していると読めます。
      クロスロードやミライズは、渡航後の全額返金のウラは取れてますが、QQイングリッシュが渡航後の全額返金に応じたという客観的な情報があれば記事を修正したいので、教えていただきたく思います。

  4. それから。 より:

    初めてのコメント、失礼いたします。
    いつも拝見させて頂いていますが、語学学校の騒動の際の記事にはいつも以上のキレを感じます。(笑)
    さて、今回の返金騒動の件では、全額返金されない語学学校ばかりが話題に上がっていますが
    逆に全額返金してくれた良心的な語学学校についてまとめていただけると今後、フィリピン留学をしようとしている方に大いに参考になると思います。

    • コメントありがとうございます!
      セブにいる関係者はあまり、ネガティブ記事を出さないので、使命感を持ってやっています!!
      渡航前の全額返金は、スクールウィズさんがリスト化してくれてますが、渡航後の全額返金でウラがとれているのが、ミライズとクロスロードくらいしかありません。
      引き続き調査して、記事かできるようであれば記事化したいと思います!

  5. やまだ より:

    青色レーザーでノーベル賞を受賞した中村教授のモチベーションの源泉は(以前勤務していた会社での不遇への)「怒り」だったとご本人がインタビューで語っています。
    やはりこのテーマの時はマイスターが本気を出されるのを感じます。
    留学検討者に大変参考になる記事と思います。

  6. りじひ より:

    すごくいい記事ですね!まとまっていて見やすい!
    学校から送られてきたメールを転載してますが、学校の担当者の名前くらい消した方が。。
    逆に訴えられてしまう気がしますよ。

    • なるほどですね。当該学校の担当者は偽名を使っているという噂でしたので、あまり気にしませんでしたが、本名である可能性もありますね。
      アドバイスありがとうございます!!

  7. PDR より:

    法外な対応をしている学校のスタッフが違法就労である「可能性」がある場合、どこに調査依頼を出せば良いでしょうか?
    また、労働ビザの取得ルールなども知りたいです。

    • フィリピンですと、違法就労は管轄の移民局に調査依頼を出すと思います。
      労働ビザは、大まかに言うと、まず労働局(DOLE)で外国人雇用許可(Alien Employment Permit、略称:AEP)を取得し、その後、移民局にて労働ビザを取得する流れです。
      勤務している会社がPEZA企業ですと、PEZAへ労働ビザを申請することになります。

  8. 匿名 より:

    クロスロード神かぁ。卒業生で内部もよく知ってますが中は酷くていい話聞かないですけどね

  9. 匿名 より:

    ドゥマゲッティにあるDeti最高です!ちゃんと今も変わらず授業提供してくれて、海でも泳げますー!田舎最高!

  10. Tarry より:

    TARGET。
    未だ返金されていません。
    規約に当てはまっていた人が一人返金されたにも関わらず、他の生徒には一切返金しないと言われました。
    しかも、誰にも特例で返金はしてないないと、嘘をつかれました。
    エージェントにも確認して、返金したことも知っているのに、嘘ばかり。

    また、この特別措置規約にサインしなかった場合、学校に戻ることも、お金も一切返金しないと脅迫されました。
    返して欲しければ、弁護士代をこちらが負担してエージェントと勝手にやれと言われました。

  11. […] フィリピン留学中にコロナで一時休校。キャンセル料がっぽり取られて生徒激オコ。 […]

  12. 匿名です より:

    クレドに留学を申し込んでいましたが、やっとキャンセルできました。
    消費者センターに相談をし、クレドに返金の主張を繰り返しましたが、『規定に書いてありますので』の一点張りで、こちらもかなり消耗しました。

    キャンセルの問い合わせに関してはとにかく返信が遅いです。営業日にも関わらず返信が次の日と言うことも普通でした。なぜだか分かりませんが、クレドの新宿オフィスには電話がつながりません。

    そして、コースの返金や変更の際に何度も間違った金額を送ってきます。こちらから指摘すると、『おっしゃる通りです』といい金額を修正しましたが、気づかなければ多くお金をとってやろうという感じがします。

    かなりコンパクトに書かせていただきましたが、クレドは本当にブラックです。2度と利用したいとは思いません。今後この学校を利用する方には気をつけて欲しいです。

  13. 匿名 より:

    サウスピークは留学前キュンセルした人たちへの返金も未だにしていません

  14. ハルオ より:

    マニラって言うかケソン市のMITも渡航前も渡航後も日本人も韓国人も全額返金をしていますよ。日本の窓口はmqesaって言う京都にある会社です。日韓共同経営だけどミスキムも樫原さんも真面目と言うか誠実な感じです。ナビマニラとかで記事が出ていますし樫原さんのインスタでも確認できます。確か樫原さんは京都出身です。名前だしてますけど褒めているんで大丈夫ですよね。

  15. ハルオ より:

    初カキコ失礼します。
    マニラのmitと代理店のmqesaは渡航前も渡航後についても残額を全ての生徒に返金しているはずです。
    ナビマニラの記事です。

  16. うんそ より:

    サウスピークとNILSはサイトも閉じちゃったみたいですね~

    • サウスピークは知っていましたが、NILSもなんですね。コロナ禍が予想外に長期化しているので、家賃等の固定費がかさむ場合はたたまざるを得ない気がします。小規模校ほど、オンライン英会話等で食いつないでいっている印象があります。

  17. […] […]

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