結論から言うと、ザンビアで「実際に売上を立てる」なら基本は Private Company Limited by Shares(非公開会社) が第一候補です。
一方で 駐在員事務所(Representative Office) は、原則として販売・請求などの“商取引”ができません。ここを間違えると普通に詰みます(盲点)。
更新日:2026年1月(制度・税率は改正されるため、最終判断は必ず公式情報で再確認しておきます)
先に結論:用途別のおすすめ
- 現地で販売・契約・雇用まで全部やりたい:Private Company Limited by Shares(非公開会社)
- 将来の資金調達・上場も視野:Public Limited Company(PLC)
- 親会社の延長として活動範囲を限定したい:支店(Branch)
- 市場調査・PRだけ(売上は立てない):駐在員事務所(Representative Office)
ザンビアの事業体(会社形態)4つを整理
昔の自分は「MFEZ company」なども会社形態っぽく並べていましたが、ここは整理しておきます。
会社形態(legal form) と 優遇制度/対象業種(incentives / sector) を混ぜると、読者が迷います。
- 会社形態:Private / Public / Branch / Rep Office
- 優遇制度・対象になりやすい分野:MFEZ(経済区)、農業、観光、鉱業など
比較表:どれを選ぶべきか(最初にここだけ見ればOK)
| 項目 | Private(非公開会社) | Public(PLC) | Branch(支店) | Rep Office(駐在員事務所) |
| 向いている用途 | 現地で販売・契約・雇用までやる(基本これ) | 資金調達・上場も視野 | 親会社の延長で限定的に事業 | 市場調査・PR(売上は立てない) |
| 販売/請求/契約(目安) | 可能 | 可能 | 可能(親会社の範囲内) | 原則不可 |
| 設立にかかる期間(目安) | 数週間〜 | 長め(数週間〜) | 中 | 中 |
| 居住要件(ざっくり) | 取締役は居住要件が出やすい(半数以上が居住などの要件に注意) | 同上 | 現地で監督する代表者が必要になりやすい | 同上 |
| 税務申告(一般論) | 必要 | 必要 | 必要 | 活動内容による(売上なしなら論点が減る) |
※期間や要件はケースで変わります。ここは “迷わないための地図” として置いておきます。
補足:MFEZ(経済区)・農業・観光・鉱業は「会社形態」ではなく「優遇の乗り方」
たとえばMFEZ(Multi-Facility Economic Zone)は、会社の形そのものというより、場所や事業内容によってインセンティブが絡む枠組み と考えた方が分かりやすいです。
- まず会社形態を決める:Private / Public / Branch など
- 次に「制度・免税・優遇」を検討:MFEZ、農業、観光、鉱業…
ザンビアの税制(ざっくり把握)
税制は改正が入るので、ここでは「何が論点になりやすいか」を先に掴みます。
- 法人所得税(CIT):標準税率は30%(業種などで例外あり)
- VAT(付加価値税):標準税率は16%
- 鉱業:鉱物ロイヤリティ(価格連動など)が絡みやすく、変更も起きがち
注意:この記事は「意思決定の入口」です。実行前は必ず公式情報・専門家で確認しておきます。
VAT(付加価値税)
VATは標準16%が基本。ゼロレート/免税の整理が必要になるケースもあります。
ミネラルロイヤリティ税(鉱業)
鉱業はロイヤリティが価格帯で変動するため、“税率を1行で言い切れない” のがポイントです。銅などは価格帯で段階があります。
ザンビアで会社設立する流れ(ざっくり10ステップ)
だいたいの流れはこんな感じです(代理人に委任できる範囲もあります)。
- やりたい事業と「会社形態(Private/PLC/Branch/Rep Office)」を決める
- 会社名の候補を用意(類似チェックも考慮)
- 取締役・株主・会社秘書など必要ロールを整理
- 必要書類(身分証、住所、定款等)を準備
- 登記申請(PACRA等)
- 税務登録(ZRA等)
- (必要なら)投資認証・許認可・ライセンス手続
- 銀行口座開設(KYCが重いので早めが吉)
- 雇用・社会保障(NAPSA等)の整理
- 会計・税務の運用設計(帳簿・申告・監査要否など)
よくある質問(FAQ)
- Q. 駐在員事務所って何ができない?
A. 原則として、現地での販売・請求・契約など“商取引”ができません。市場調査・PR目的が中心です。 - Q. 取締役の「居住要件」ってどれくらい重要?
A. 重要です。Private/PLCで「取締役の一定数がザンビア居住」といった要件が出ることがあります。 - Q. 税率はこのページの数字で確定?
A. 確定ではありません。改正があるので、必ず公式情報で再確認しておきます(下に参考リンクを置きます)。
関連記事(内部リンク)
参考リンク(公式・信頼できる情報)
- Zambia Revenue Authority(ZRA):Tax Information
- ZRA:VAT Guide(PDF)
- ZRA:Mineral Royalty(PDF)
- PwC Worldwide Tax Summaries:Zambia(Corporate Income Tax)
- PwC Worldwide Tax Summaries:Zambia(VATなど)
- Zambia eRegistry:Local company(登録要件の概要)
- PACRA:What is a Local Company?
免責
本記事は一般的な情報提供です。実際の設立・税務判断は、必ず最新の公式情報および現地の専門家(弁護士・税理士・設立代理人等)に確認しておきます。



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