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海外eSIMの注意点まとめ|使う前に必ず知っておきたい落とし穴

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海外eSIMとは?|仕組みと誤解を正しく理解する

eSIMとは、スマートフォン本体に内蔵されたeSIM(組み込み型SIM)を利用し、物理SIMカードを使わずに海外通信を行う仕組みのことを指します。QRコードを読み込むだけで通信プランを端末にダウンロードでき、出発前に設定を完了できる点が最大の特徴。

 

従来の海外通信は、空港でSIMカードを購入するか、海外ローミングを使うのが一般的でした。一方、海外eSIMは「SIMカードを差し替える」という行為そのものが不要になるため、紛失リスクや設定ミスが減るというメリットがあります。

※本記事の海外eSIMとは、日本で契約して、海外でそのSIMを使って、データ通信や通話を行うeSIMを指します。海外現地キャリアのeSIMは本記事の海外eSIMには含みません。

 

ただし、ここで誤解されやすいのが「海外eSIM=現地キャリアと直接契約している」という認識。実際には、多くの海外eSIMサービスは現地通信会社の回線を借りたMVNO(仮想移動体通信事業者)として提供されています。そのため、通信品質や優先度は現地SIMと同等ではないケースが多いです。

 

また、海外eSIMの多くはデータ通信専用で、電話番号やSMS機能を持ちません。LINEやWhatsAppなどのアプリ通話は問題なく使えますが、銀行やクレジットカードの認証SMSが届かないという落とし穴があります。

 

つまり海外eSIMは、「現地と同じ通信環境を再現する仕組み」ではなく、短期滞在向けに最適化された簡易通信手段と理解するのが正解。利便性は高いが、安定性や機能面では割り切りが必要な選択肢です。

 

 

海外eSIMの注意点① 対応機種の落とし穴

SIMカード

最も多いトラブルがこれ。

  • eSIM対応と書いてあっても全モデル・全地域版が対応しているわけではない

  • Androidは特に仕様差が大きい

  • デュアルSIMの動作が機種ごとに異なる

出発直前に「設定できない」と気づいても手遅れなので、型番レベルでの対応確認は必須です。

参考 eSIMに対応している機種か確認する3つの方法

 

 

注意点② 現地回線は「最優先」ではない

中国移動通信SIMカード

多くの海外eSIMは、現地キャリアのMVNO(仮想回線)を利用しています。

そのため、

  • 混雑時間帯に速度低下

  • 地方・郊外で圏外になりやすい

  • 地下・建物内に弱い

といった傾向あり。

都市部の短期滞在なら問題になりにくいですが、地方移動や仕事利用ではストレスになる可能性が高いです。

 

 

注意点③ 音声通話・SMSは基本使えない

海外eSIMの多くはデータ通信専用

つまり、

  • 電話番号なし

  • SMS受信不可

  • 銀行・クレカの認証SMSが届かない

というケースが普通に起きます。

海外eSIMを使う場合でも、日本のSIMは必ず有効なまま残すのが鉄則です。

▽参考記事▽

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注意点④ APN・再起動トラブル

「現地に着いたのにつながらない」はよくある話。

主な原因は、

  • APNが自動設定されない

  • 機内モード解除後の再起動不足

  • ローミング設定OFF

特に空港で焦る人が多いですが、一度落ち着いて再起動するだけで直るケースも多いです。

▽参考記事▽

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注意点⑤ サポートは基本チャットのみ

フィリピンのモバイルルーター(ポケットWi-Fi)、スマートブロ

海外eSIMは価格が安い分、サポートも割り切り型。

  • チャットのみ

  • 英語対応のみ

  • 返信が遅い

  • 時差あり

トラブル時は自力解決前提で使うサービスだと考えた方がよいでしょう。

 

 

物理SIM・現地SIMとの比較

項目 海外eSIM 現地SIM
手軽さ
安定性
地方対応
トラブル耐性

結論として、eSIMは「短期・都市部向け」安定性重視なら現地SIMが無難。

 

 

海外eSIMが向いている人・向かない人

 

向いている人

  • 1〜5日の短期滞在

  • 都市部のみの移動

  • とにかく手軽さ重視

向かない人

  • 地方や複数都市を移動

  • 仕事・オンライン会議利用

  • 銀行・認証SMSが必須

 

 

まとめ:海外eSIMは「割り切って使う」

海外eSIMは確かに便利ですが、万能な通信手段ではありません

  • 日本SIMは残す

  • 都市部・短期限定で使う

  • トラブル前提で心構えする

この3点を理解して使えば、海外eSIMは強力な選択肢になるでしょう。

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