みなさんこんにちはティケージーです。前回くらいに謎のカウントダウン宣言をしましたが、実はブロブ執筆500記事目までのカウントダウンでした。
その記念すべき500記事目は今話題のAIRSIM(エアシム)。これを指すと海外旅行で現地のSIMを購入することなくデータ通信を行うことができるというシロモノです。
AIRSIMとは
AIRSIMとは香港の通信会社「信京電訊」が発行している、全世界でデータ通信を利用できるとても便利なSIMカードです。
検索すると同名のSIMサービスが出てきますが、おそらく別物だと思います。
【参照サイト】エアシムモバイル
仕組みを簡単に説明すると、AIRSIMはソフトSIMとオーバーザエアー(OTA)テクノロジーを組み合わせた特別なSIMカードで、海外でAIRSIMを使用すると、AIRSIMのメインシステムが現在地に従って、持っているAIRSIMに適切なSIMカード情報を割り当てます。
割当の所要時間はわずか3分。現地についてスマホに挿入しているAIRSIMを設定後、3分でインターネットにアクセスが可能です。高価なローミング料金を支払う必要はなく、また現地のSIMカードを購入するのに時間を費やす必要はなくなります。
こんな記事を書かなくて良い日がくるのでしょうか?
旅行の前に目的地に適したデータパッケージを購入すれば、AIRSIMは何度でも利用でき、到着後すぐにデータ通信を楽しむことができます。
1枚のAIRSIMカードを持っているだけで、全世界100カ国以上でデータ通信を楽しむことができるというバックパッカーや旅行好きな人、海外出張の多い人にたいへん重宝されるSIMカードです。
AIRSIMの宣伝動画。英語ですが、英語の勉強も兼ねることができるので一石二鳥ですね(苦笑)。
AIRSIMが利用できる国と利用料金
信京電訊のホームページによりますとAIRSIMが利用できる国と1日あたりの最低料金は下記のとおりです。最低料金ですので、もちろんこれ以上する場合がほとんどです。
- 日本:10香港ドル
- 台湾:8香港ドル
- 韓国:10香港ドル
- タイ:8香港ドル
- シンガポール:10香港ドル
- 中国:16香港ドル
- 香港:10香港ドル
- マカオ:10香港ドル
- インドネシア:14香港ドル
- マレーシア:10香港ドル
- フィリピン:19香港ドル
- アメリカ:10香港ドル
- フランス:13香港ドル
- オーストラリア:11香港ドル
- イギリス:13香港ドル
基本的にローミングでの接続になりますので、中国では金盾の影響を受けず、グーグル、ツイッター、フェイスブック、LINEなどが使えます。
複雑怪奇なVPNの設定も不要です。
その他アジア26カ国、南北アメリカ22カ国、中東7カ国、オセアニア8カ国、ヨーロッパ48カ国、アフリカ3カ国などなど、全部で111もの国で利用できるというから驚きです。アフリカの3カ国は少ない気もしますが、今後に期待です。
【参考サイト】利用可能地域(英語)
AIRSIMの購入方法
AIRSIMを提供している信京電訊は香港の会社ですが、日本でもアマゾンを通じて購入することが可能です。検索窓にAIRSIMと入力すると、AIRSIMがトップに出てきます。
AIRSIMのラインナップはチャージなし、10ドルチャージ有り、20ドルチャージ有りの3種類が現在リリースされています。
AIRSIMに限った話ではないのですが、アマゾンで電子機器を購入する場合は、必ず正規代理店で購入しましょう。「shimajiro@mobiler」というサイトによりますと、「ATLIKE」というところが日本正規代理店であり、本家AIRSIMにも確認済みだそうです。
正規代理店と表記されていても、この部分は自由に変更できるので、あまり信用はできないのですが、shimajiro氏が本家に確認したというのが事実であれば心強い情報です。
正規代理店でなかった場合、不良品をつかまされたり、購入後のアフターケアがない場合がありますので、注意しましょう。
ちなみに精密機械なので、フィリピンへは海外発送できませんでした(泣)。
【関連記事】【誰も知らなかった】日本のアマゾンからフィリピンへ輸入業者を介さず直接送ってもらう方が格安だったなんて
AIRSIMの設定方法
SIMの挿入、スロットの確認
海外に到着したら、AIRSIMをスマホに挿入します(デュアルSIM端末の場合は、AIRSIMをSIMスロット1に挿入してから、データ通信がSIM1に割り当てられていることを確認してください)。
現地SIMの情報割当
スマホでデータ通信とデータローミングをオンにすると(デュアルSIM端末の場合、2枚のSIMカードを挿入した場合は、データローミング機能とデータ通信がAIRSIMに割り当てられていることを確認してください)、AIRSIMが現地のSIM情報に切り替わります。
切り替わるまでの3分間、電波表示は電波ありから電波なしに変わります。しばらくすると、携帯電話事業者の名前と電波が再び表示されますが、表示されなくともデータ通信が利用できる場合もあります。
データ通信できない場合
データ通信を利用できない場合は、AIRSIMに再度ネットワーク検索を行わせるため、スマホを再起動したり、フライトモードのオン/オフを試してみてください。また、APN設定が正しいことも確認してください。
APNの確認
APNはほとんどの地域で自動的に設定されます。インターネットにアクセスできない場合は、APNが正しく設定されているかどうかを手動で確認してください(特にAndroidデバイスの場合)。南アメリカなどの目的地では、手動APN設定が必要な場合があります。 APNと通信事業者の一覧および設定手順については、以下のリンクを参照してください。
接続の失敗
接続に失敗した場合は、現在の場所での通信可能範囲が狭いことが原因である可能性があります。他の場所でスマホを再起動してください。
国境を越えて他の国に旅行するときは、スマホの機種によっては、スマホを2回再起動する必要があります。
APNの手動設定
- スマホの機種によっては、ネットワークを自動的に検索して選択できないため、キャリアネットワークを手動で選択する必要があります。 APNと通信事業者の一覧および設定手順については、以下のリンクを参照してください。
APN設定後のデータ通信不可
それでもデータ通信を使用できない場合は、スマホを再起動し、一度フライトモードをオン/オフにしてください。
4Gネットワークに接続できない場合(該当する場合)、モバイルネットワークでセットアップに進み、3Gを選択して約10秒待ってから4Gネットワークに切り替えます。これにより、スマホは新しい場所で4Gバンドを再取得できます。
ネットワークにつながらない場合
スマホがネットワークに接続できない場合は、SIMカードを取り出してもう一度挿入してみてください。一部のデュアルSIMハンドセットのSIMスロットは異なる周波数帯をサポートしています。AIRSIMを別のSIMスロットに挿入して、もう一度やり直してください。
固定ギガバイトデータパッケージの場合
固定ギガバイトデータパッケージを購入した場合は、使用が終了したら、すぐにモバイルアプリAIRSIM ROAMから新しいパッケージを購入できます。アプリで新しいパッケージを購入したら、「有効なパッケージ」に進み、「新しいパッケージを使用する」を選択してください。スマホから00001をダイヤルして表示される指示に従って、3分間待ちます(呼び出し失敗は正常です)。すると新しいパッケージがアクティブになります。
ローミング機能のチェック
目的地でAIRSIMを使用するには、スマホのデータローミング機能をオンにする必要があります。ローミング料金はかかりません。ただし、AIRSIMを取り外したり、他のSIMカードに切り替えたりするときは、不要なローミング料金を避けるために、スマホのデータローミング機能をオフにしてください。
【参考サイト】ユーザーガイド(英語)
AIRSIMの注意点
たまの不具合
全世界大体使えるSIMカード「AIRSIM」買ったけど、不具合あるらしく無償交換の案内きた pic.twitter.com/CZIwrkklmh
— inatish (@inatish) 2018年4月30日
複雑な料金プラン
本記事最初のほうでは、最低料金を簡単に紹介しましたが、実はもっと複雑な料金プランになっています。
24時間契約でも0時からカウント
夜に現地について、24時間プランを申し込んでも深夜0時には、利用時間がリセットされるので、深夜0時になるまで申し込みを待つか、深夜0時までの短時間を通常料金で申し込む必要があります。
プランの購入はネット環境が必要
Wi-Fiのあるネット環境下で初期設定は行うか、出国前に日本でプランを購入しておくのがベストでしょう。
現地のSIMに比べると少し割高である国もある
長期滞在する場合は、現地のSIMカードを買った方が良いです。
有効期限は1年間
維持費はかかりませんが、有効期限が最後の利用開始日から1年間です。
SIMフリーのスマホが必要
もちろん日本のキャリアには依存していないので、利用するにはSIMロックが解除されているスマホが必要です。
最近はドコモ契約のiPhoneでもロック解除できますし、(参考:ドコモ契約のiPhoneを海外で使うためにするロック解除方法【海外出張、海外留学者向け】)、現地でSIMフリースマホを購入しても良いですね(参考:海外で買ったSIMフリーのiPhoneは日本で使えるのか。技適マークとは?知っておきたい5つのこと。)。
日本でSIMフリースマホも購入しても良いです。
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