みなさんこんにちは。スマホゲームの「三国志真戦」にはまり生活に支障がでて、漫画の「キングダム」で涙したTKJです。
さて、今日はそんな三国志の武将関羽にゆかりのある台中の寺院「南天宮」へ行ってきましたのでその際の様子を記事にしたいと思います。
台中南天宮とは
いわずとしれた忠義の象徴「関羽雲長」を祀っているのがこの南天宮です。天に召されて神になり関聖帝君(関帝聖君)と呼ばれています。こういった施設は「関帝廟」と呼ばれ、忠義・信義・勇気の象徴として世界中の華僑社会に広がりました。孔子廟(文廟)に対して「武廟(ぶびょう)」と呼ばれることもあります。
またこの南天宮は、宗教的施設という位置づけだけでなく、「文化・教育・医療・慈善」を理念に掲げ、地域の信仰と文化の中心となっています。
ちなみに台中には他にも主祀神明が關聖帝君である場所があります(財團法人臺中市行聖宮)。
台中南天宮の地図と行き方
場所は意外にも台鉄台中駅の近く。前回行った、「台中火車站菜市場」の近くです。歩いてでも行けるかもしれません。私は、シェアサイクルのUbikeをヘビロテしてるので、それで行きました。
- 所在地:台中市東区自由路三段309号
- 拝観時間:毎日8:00~21:00(時間帯によっては3階以上のフロアへは上がれない時があるので注意
- バス: 臺中客運33路または台中市公車75路に乗車、「明功堂醫院」で下車
- 電車: 台鉄台中駅徒歩10分
- HP:https://www.tcntg.com/

台鉄台中駅近くの壊れかけのビルをとおり、

まだ行ったことのないららぽーと台中を横目に高架沿いに進むと、

あっという間に関羽像が高架の下から見えました。

近くのUBikeステーションに自転車を格納し、いざ南天宮へ。実は横のほうからもいけるのですが、忠義を尽くし、正面から堂々と参ります。

入口の近くにはその道のマニアをうならせる劇画調の壁画。私たちが知る三傑のイメージに寄せられています。

入口横からの眺めも圧巻。
南天宮のエントランス・1階

気を引き締めて、いざ南天宮本殿へ参ります。神聖な場所なので礼節をわきまえて行きましょう。受付のようなところには、100元とか200元、600元とか書いてあったので、ひょっとして入場料がとられるかと思いましたが、受付の人に聞いたらお祈りするだけは無料とのことでした。100は払えるけど、600はさすがにと思っていたのでほっとしました。

1階中央には、信仰深い人たちがお祈りをしています。中には、小さい硬い木の破片2つを地面に投げて、何かをしている人もいました。何か由来があるのでしょう。
中央を抜けるとちょっとした広間があります。その右手には壁の模様かと思ったら、なんと1つ1つに名前と歳がかかれている神仏でした。7歳とか49歳とか年齢に幅があるのが気になります。

- 一階:関聖帝君(主神)、左右殿に至聖先師(孔子)、岳武穆王(岳飛)、財神爺、福德正神
- 二階:月下老人、文昌帝君、五文昌帝君
- 三階:天上聖母、註生娘娘
- 四階:観世音菩薩、保生大帝、武財神、伏魔大天尊
- 五階:玉皇大帝、南斗星君、北斗星君、孚佑帝君、玄天上帝
- 六階:天官大帝、関聖帝君、五路財神
1階をさらに奥へ行くと、それぞれの階に祭られているご神体が記された大きな垂れ幕があります。
ちなみに、伝統的な関帝廟は「関羽(中央)+関平左殿(右殿)+周倉(左殿)」の三尊形式を採用していることが多いのですが、この南天宮は、三尊形式を採用していないようです。これは南天宮が「多神融合型」の廟であり、儒教(孔子)、民族英雄(岳飛)、財神信仰などを組み合わせているためです。
南天宮1階外周
外周左:金錢龜と龍龜

この1階外周の亀の大群は「金錢龜(きんせんぐい)」と呼ばれ、財運・商売繁盛・吉祥を祈る象徴のようです。毎年、元宵節(旧暦正月15日)や関聖帝君の誕辰(2026年は8月7日)に信徒が祈願して持ち帰り、翌年再び廟に戻して感謝を捧げる民俗習慣があるようです。

この体が亀、頭が竜の巨大銅像は、龍龜(りゅうき/ロングイ)と呼ばれる中国の神獣。南天宮の龍龜は、廟の守護神的存在として置かれています。金錢龜が「個人の財運祈願」に使われるのに対し、龍龜は「廟全体の繁栄・守護」を象徴しています。

他のローカル公共施設に比べて、トイレでさえも神聖な感じがします。

いっそのこと入場料を少しとって、修理代にあてれば良いと思いましたが、何かしらの信念がありそうです。
外周右:九龍壁
反対側の外周には九龍壁があり、そこから空を見上げると関羽像が鎮座しているところが垣間見れます。
南天宮上層階
2階

それではいよいよ階段を上り上へ行きましょう。写真は2階にあるキラキラの橋。一般のかたでも渡れると思いますが、私はわたりませんでした。

この左の木の椅子に座って、関羽像と対談するのかも。

関羽って赤兎馬に乗ったことありましたっけ?すみませんにわかファンなもので。
3階

3階はこんな感じ。
5階

5階は要所要所に書籍や本棚がありますので、学問をつかさどる聖域なのかもしれません。

5階からの眺めは最高。屋根の装飾品の裏もしっかりと作りこまれてるのが、こだわりを感じます。
6階

以前は7階、つまり関羽像の中に入れたようですが、今は入れません。

6階の外周にある孫悟空のような人物。多分違う。勉強不足。

6階外周からみる赤兎馬(たぶん)。

6階から見る関羽像。迫力が違います。

この竜の模様の柱は凝ってますね。

右側の窓一つ一つに1体の像が祀られています。

帰りはエレベーターで1階へ。昇るときもエレベーターは使えます。
おまけ

南天宮正面左の関羽ショップでは関帝爺Tシャツが買えます。




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