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台中の南屯老街・萬和宮に行ってきたらトラウマ再発で鬱

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みなさんこんにちは。台中観光も後半戦。今日は台中の南屯老街(nán tún lǎo jiē)へ行ってきました。

南屯老街は、台中市南屯区にある清代から続く古い商業街で、台中で最も早く開けた市街地の一つ。築50〜60年のものから200年を超えるものまで、たくさんの古い建物も残っています。

これを聞くと行かずにはいられません。さっそくYouBikeに飛び乗って南屯方面へペダルを漕ぐのでした。

 

 

南屯老街の地図・行き方

台中の南屯老街の地図

台中の南屯老街は、ちょっと中心地から離れていますが、MRTの駅からギリギリ徒歩圏内です。YouBikeを使えば、ステーションも老街中心部にあるので便利。グーグルマップのYouBike機能を使えば美村路のSOGOからギリ30分以内で着きます。

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バスだと下記のとおり。

 

台中南屯老街入口

30番、290番のバスで降りて、西にあるくとそれっぽい建物のある交差点に到着します。

 

南屯老街の路上のシンボル

南屯老街を歩くと、よく写真のようなロゴが地面に埋め込まれているのをよく見ます。これは、南屯老街に設置されている装飾タイルの一種で、南屯の歴史・文化を象徴する「意匠マーク」を路面に埋め込んだもの。

東京オリンピックのピクトグラムのようなデザインは「犂(すき)=農具」を抽象化した形。その下に書かれた文字「犁頭店」は清代〜日治初期までの南屯の古地名。南屯老街は「犁頭店街」と呼ばれ、農耕・交易の中心として栄えた歴史があります。

 

 

南屯市場

南屯市場の道路

南屯公有零售市場の看板

老街の真ん中くらいに南屯市場があります。お昼くらいに行ったためか、あまりにぎわってませんでした。バイクが進入禁止なのは安全で良い。

台中 南屯市場の地図はこちら(Googleマップ)

 

南屯老街の古いおもちゃ屋

市場の周りにも廃墟なのかわからない古い建物があります。「小世界玩具行」、おもちゃの卸しか何かでしょうか。

 

南屯老街レンガ造りの壁

こういうレンガ造りの古い壁が台中は多いですね。やはりレンガは耐久性が良いのでしょうか。

南屯老街緑の廃墟

生い茂る緑の奥に古びた家。手つかずの自然が残っています(苦笑)。

 

南屯商場

市場だけでなく商場もあり。アーケードの中は、、、あまり期待しないでください。

 

過去のトラウマデジャブの隠れ廟

南屯老街のとあるアーチ

何か変わった建物だなと思ったら横にアーチがあったので撮った何気ない写真。それがまさかの悪夢の始まりだったとは。。。

 

南屯老街善修佛堂への道

進んでいくと古い町並みが続きます。風情があります。

 

南屯老街善修佛堂

進んでいくとなんと、そこにお堂があるではないだろうか!入口をあえて道路沿いにしなかった理由が知りたいところですが、ちょっと隠れパワースポットを発見した気になり、よろこんでいたのもつかの間。

 

「ワンワン!」

 

「え、(汗)」

 

「ワンワン!」

 

南屯老街善修佛堂の番犬

そうです、凶暴な番犬がいたのです。そうさのうー、あれは20年前じゃったか、わしが高雄に行った時も、街中を夜散策してたらのう、数匹の野犬にかこまれーの、ほえられーの、そりゃもう高雄で死んだと思った瞬間じゃったよ。まさかこの台中で同じ気持ちになるとわ思わんかった。あと、バンコクでも一回死んだことがある。

台中 善修佛堂の地図はこちら(Googleマップ)

 

謎の廃墟

瑞濟堂外観

瑞濟堂の巨大菩提樹

命拾いしたのもつかの間、付近を散策していると何やら巨大な菩提樹を横目に、古びたお寺のようなものを発見しました。

 

瑞濟堂の敷地

狂犬がいないか確認しながら敷地に入ると人っ子一人いません。

瑞濟堂の内部

狂犬がいないか確認しながら門のようなものをくぐるとそはやり宗教的施設のようでした。

 

瑞濟堂の側道

裏手に回ると奥のほうにも古いコンクリートがるように見えます。

瑞濟堂の裏

調べてみると瑞濟堂というところだそうですが、ここも奥の開発中の建物のようにいずれ取り壊されてしまうのでしょう。

台中 瑞濟堂の地図はこちら(Googleマップ)

 

萬和宮のみどころ

萬和宮外観

さて、所変わって、南屯老街のシンボル的な存在の萬和宮(wàn hé gōng)。ちょうどYouBikeステーションの真ん前にあったので、行かないわけはありません。

  • 創建:清の康熙年間(約300〜350年前)
  • 主神:媽祖(海の守り神)
  • 住所:台中市南屯区萬和路一段51号
  • 文化レベル:国家三級古蹟(文化遺産)
  • 台中萬和宮公式ホームページ

 

萬和宮の万仏灯

ここ萬和宮にも南天宮にあったような「万仏灯(まんぶつとう)」があります。1つ1つの小さな黄金色の像は 阿弥陀仏・薬師仏・観音菩薩 などの仏をかたどった「小仏」と言われます。

台湾の寺院では、参拝者が願い事・供養のために1つの灯を「贈灯」し、年間契約で灯を点し続けてもらう習慣があります。

円柱のようになっているものは「万仏柱(まんぶつちゅう)」と呼ばれ台湾でも大型寺院にしかないものです。

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関聖帝君の像

萬和宮の関聖帝君

萬和宮の像の1つ

萬和宮の像の1つ

萬和宮の主神は媽祖で船乗り・商売・旅の守護神です。しかしながら主神を助ける神「陪祀(はいし)」としてこの関聖帝君こと関羽雲長も祀られています。その他2人の陪祀も祀られています。

 

萬和宮の桃園の誓い

萬和宮の八仙人

この萬和宮の後ろには桃園決議と八仙人の絵が飾れていますので、それも必見です。

 

麒麟・月洞門と竹節欄杆

萬和宮の麒麟レリーフ

萬和宮には媽祖を守るために吉祥動物が壁面に多数配置されています。その中の一つがこの麒麟。

萬和宮の月洞門と竹節欄杆

月洞門は中国庭園・廟建築にある円形の門で、円は「完全・調和・吉祥」 を象徴すると言われています。また、竹節欄杆は竹の彫刻を模した柱で竹は清廉・節操・長寿・子孫繁栄を象徴しています。

 

三川殿の龍柱

入口にある「石の巻き龍彫刻柱」。龍が柱に巻き付くように彫刻された石柱で、権威・守護・引き寄せ(財運) の象徴と言われています。細部彫刻が鮮明に残っているのは、石灰岩系の高級石材を使用しているのがその理由。

龍が宝珠(如意・智慧)をくわえ、二匹の龍が絡み合うように配置される様は、格式が高く、非常に縁起が良いとされています。

 

神將の儀仗

萬和宮の神將の儀仗

神將(しんしょう) の儀仗(ぎじょう)は、神様の行列・護衛・祭典用の儀式道具。それぞれに下記のように意味があります。

  • 戦旗・令旗(左端の金色の板状のもの):統率・命令・神威の象徴。神将が出巡する際に掲げる旗令で、旗を持つ者が隊の指揮をとります
  • 魅魂牌・避邪旗(少し丸みのある金色の盾型):魔除け・邪気払い。行列時に前衛が持ち、道を清める役目を果たします
  • 神轎のミニチュア(中央の小さな神輿の形のもの):神様の乗り物(神轎)の象徴。神明の行列の中心を示し、儀式の格式の高さを示すために飾られます
  • 七星剣(剣が複数束になっている星形のもの):道教で魔を祓う霊剣。媽祖廟でよく見られる護法武器
  • 月牙戟・青龍偃月刀:刃が大きく三日月型の武器。關聖帝君の象徴武器
  • 金瓜・法器(道士の法具、右端の金色の拳、金色の棒):魔除けや鎮煞。行列中に周囲の穢れを祓う役目を果たします。拳型は「降魔手」、棒型は「降妖杵」として使用されます

 

千里眼(青面) と 順風耳(赤面)

萬和宮の順風耳

萬和宮の千里眼

主神である媽祖の左右には順風耳(赤面)と千里眼(青面)がいます。

 

大正九年の龍柱

萬和宮主神近くの龍柱

主神(媽祖)の近くにあったこの龍柱。「大正九年 戊申次 廟中 〇 月置」と読めます。これは「大正9年(1920年)、戊申の年に、この柱を(廟の)〇月に設置した」という意味です。

なぜ大正表記なのかというと、台湾は1895〜1945年の間は日本統治下であり、そのため、この期間に建立された廟建築・石碑・柱などには、明治、大正、昭和初期といった日本の年号が多く残っています。

萬和宮は台湾中部の古廟で、増改築が何度も行われており、1920年の工事でこの石柱が設置されたことを示しているようです。

 

台中市文昌公廟

台中市文昌公廟の外観

台中市文昌公廟(wén chāng gōng miào)は、文昌帝君(学問・受験の神)を祀る寺廟で、清代からの歴史をもつ非常に古い廟。学生・受験生・学術研究者が参拝に訪れる「台中で最も有名な学業成就のパワースポット」の1つです。

  • 主祀神:文昌帝君(學問・功名・文章の神)
  • 従祀:魁星、關聖帝君、孚佑帝君(呂洞賓)、朱衣神、月老など
  • 所在地:台中市西區公館里 自由路一段
  • 創建:清朝・道光年間(約1830年代)
  • 宗教:道教・民間信仰
  • 台中市文昌公廟公式ホームページ

 

台中市文昌公廟の内部地図

台中市文昌公廟の主神、従祀の案内図。わかりやすいですね。

 

文衡聖帝像

台中市文昌公廟の文衡聖帝像

文衡聖帝(ぶんこうせいてい)は、武神である関羽のうち、文徳(忠義・信義・正義・商売繁盛)を象徴する姿。どうりで最初関羽かと思って、案内図見たら名前が違っていて、一瞬?となりました。

釋迦牟尼像

台中市文昌公廟の釋迦牟尼像

釋迦牟尼(しゃかむに)。お釈迦さま(ブッダ)です。仏教の開祖。悟りをひらいた姿。

關聖殿

台中市文昌公廟の關聖殿像

關聖帝君。これだけは素人でもわかる、関羽の本体です。武勇・義理・守護・正義の象徴。

観音殿

台中市文昌公廟の観音殿像

觀音菩薩様。慈悲救苦の神。台湾では媽祖と並んで信仰が深いです。

 

文昌帝君

台中市文昌公廟の文昌帝君像

台湾で「学問の神様」といえば、この文昌帝君。像の前に置かれている刀のようなものは、文昌筆(ぶんしょうひ)/文昌寶劍(ぶんしょうほうけん)と呼ばれているもので、文運(文章・学問)を開く象徴とされています。

 

外壁の壁画

台中市文昌公廟の外壁

文昌公廟の外壁には写真のようなきれいな壁画が描かれています。左側の立体彫刻(浮雕)は、古代中国の官吏・文官の場面を表した浮き彫り。

右側の線彫り(陰刻)は孔子や弟子たちが議論する場面(儒家の講学図)を表しています。文昌帝君は「文運・学問・文章」の神なので儒教の開祖・孔子の場面(孔子問礼・論語場面)がよく描かれます。

 

周記豆花

周記豆花の芋圓三色豆花

周記豆花のメニュー

最初は何も見るとこが無いと思った南屯老街ですが、よくよく歩いてみると隠れパワースポットがあったり、みどころのある2つの廟で、けっこうくたくたになりました。

糖分補充で、老街の西の通り沿いにある周記豆花という豆花屋さんで、芋圓三色豆花を食しました。この旅初めての豆花でしたが、タロイモが思ったより甘くてびっくり。普通の豆花、コーヒー豆花、プリン豆花の3種の豆花も味は強烈に甘くはなく、スープと一緒に飲むとちょうど良い感じ。台湾スイーツも良いですね。

台中南屯老街の周記豆花の地図はこちら(Googleマップ)

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