今日は、フィリピン留学で陥りやすい、効率の悪い教師の授業の例を列挙して、それを反面教師として、おすすめの授業の受け方を紹介したいと思います。
長期でフィリピン留学しているのに、なぜか英語が伸びない。なぜか授業中にイライラする。そんな留学生のために悪い具体的例を中心に記事にしました。
ちなみにオンライン英会話をとっている人にとっても有益な情報だと自負します。
▽伝説の倒産語学学校ENCOREにいた教師▽

前回の復習を短くする
授業の大半の時間を使って復習をする。下手したら半分復習、半分新規。オンライン英会話などを受けたことがあれば、時間は有限であることにすぐに気付きますが、フィリピン留学がはじめての人は「こんなもんか」で思考停止してしまうようです。
確かに、授業の予習復習をせず、のらりくらりフィリピン留学に来ている人にとっては、授業中の復習はあったほうが良いと思います。しかしながら、大金をはたいて英語力をアップさせに来た人にとっては、復習などあたりまえにしているので、究極には復習は無くても良いレベル。
先生の中にはわざと復習時間を長めにとるやからもいるので、もし、異様に復習時間が長いと思ったら、すぐに先生に言うか、学校管理者に直訴しましょう。せっかく英語を勉強しに来たのに独学でできる復習にお金をかけるのはナンセンスだと思いませんか?
確認したい発音や単語、文法のチェックを厳しくしてもらう
これはオンライン英会話の先生で多いのですが、真剣に生徒の英語を聞いていない場合が多々あるのです。オンライン英会話のレッスンで、ある日私が英単語bearの不規則変化の発音を確認したかったので、bear-bore-bornと言って、私の発音正しい?と画面越しの先生に聞いたら「OK」と言いました。
あー、これ絶対、適当教師だと思い、試しにbear-bore-bomeと言ってみましたが、やはりOKだとの返答。オンライン英会話だからということもありますが、フィリピン留学に来た初心者のマンツーマンレッスンでも良くある光景だと思います。
What proportion of new restaurant businesses do you reckon have to close down within one of being established: the majority or only a minority?
で意味を取り間違えて、「Marketing ~」と答えたんだけど、そのまま通ってしまった。後になって、よう考えてみたら全く見当違いの回答。。。— TKジイ@マニラ/ASEANをお散歩するアセアニスト (@tiger_phili) January 6, 2020
また、上記ツイッターでもつぶやきましたが、実はこれ授業中のこと。私が意味を取り違えて「proportion」と側面とかいう風にとらえて、「1年以内に事業を閉鎖するレストランビジネスの原因は何?」と勘違いしてマーケティング不足と答えたのですが、後々意味を考えてみると全く違う意味。
これをそのままスルーする先生は文法、ビジネス、単語に弱いか、ただやる気がないだけです。試しに皆さんも上記の「What proportion ~」という文を担当の先生に質問してみてください(笑)。
「ちゃんと発音や文法をチェックして」と先生にお願いして、それでもチェックしてもらえない場合は、先生のスキル不足ですので、学校側に申し出て先生を代えてもらいましょう。
リピートする箇所をある程度のまとまりで言ってもらう
カランという教材がありますが、単語が出てこなく、しどろもどろしているときに先生が助け舟を出してくれるのは良いのですが、それが単語1語だけの場合があります。助けてあげているのだから良いじゃないかと思うかもしれませんが、その場はその単語を口にするだけで、難を免れるのですが、生徒の身には全くなっていません。カンニングと同じだからです。
教師も助け舟を出しているつもりかもしれませんが、その場をやはく丸く治めたいと思っている場合も多々あります。
ベストなのは、単語だけの発言を促すのではなく、ある程度のまとまりを意識して助け舟を出すべきです。例えば下記の英文があるとします。
If I had got our director’s consent, I would have gone to America at once.【出典】25-3 仮定法過去完了の用法
「If I had got our director’s consent, I would」まではすらすらと出てくるかもしれませんがwouldの後のhaveが仮定法過去とあいまって出てこない場合があります。そんなとき良い先生は、haveを言うことだけを促すのではなく、I would haveというある程度区切りの良いところから言い直すことを促すでしょう。もし、生徒の理解が足りないと思ったら、場合によっては文頭から言い直すことを促すかもしれません。
これが悪い先生になると「have」、だけ。その場限りの○×クイズではないのだから、何の身にもなりません。
これも先生にある程度まとまったフレーズで言って欲しいと伝え、改善しなければ代えてしまいましょう。
こんな先生はいやだ(その他)
冠詞に細かい
日本人は冠詞に弱いので注意してくれるだけましなのですが、これがストイックになると、めんどくさいとしか言いようがありません。これも生徒の様子や生徒の特性や生徒自身がどういった所を伸ばしたいと思っているのかを見抜いて、臨機応変に冠詞チェックをいれるか入れないかを考えることのできる教師が一流です。
冠詞を説明できない
上記とは逆に、冠詞を説明できない教師もけっこういます。フィリピン留学初心者には冠詞は特に必要ないかもしれませんが、中上級者は、冠詞を論理的に説明してもらいたいところですね。
説明が長い
知らないことを親身になって教えてくれる先生は良い先生ですが、そんなこと知ってるよという説明を延々とする先生がフィリピンには少なくありません。しかもドヤ顔で言うので、最初は良かったけど、だんだんとムカついてきて、私が留学したときもその先生はチェンジしてしまいました。
リスニングの練習と思えば良いという人もいるかもしれませんが、マンツーマンレッスンは話してなんぼの世界なので、教師の英語の練習やドヤ話を聞かされる時間は無いのです。
おすすめマンツーマンレッスンの受け方まとめ
結局、何が言いたかったかといいますと、教師の管理や研修がしっかり行われていない学校はこういう先生が多く、また、そんな先生に限ってコミュニケーション能力はべらぼうに高いので、フィリピン留学が初めての生徒の心だけをつかんで満足させるけど、肝心の生徒の英語は伸びていないという残念な結果が残ります。
その生徒にフィリピン留学後に感想を聞くと「英語は伸びなかったけど、楽しかった。また来年いきたい」と言うでしょう。語学学校経営者にとっては、まんまとしてやったりです。経営的には良いかもしれませんが、教育産業としては最悪のマネジメントです。
ちなみに、繁忙期のパートタイム教師には特に、上記のような先生がいる確率が高くなります。管理や研修などあったものではなく、面接した後、次の日に授業という、その場しのぎの場合が多いのです。
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