フィリピン

フィリピンの為替関連で注意しておきたい3つのこと 日本円の持ち込みやペソの持ち出し

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フィリピン留学やその他の国への海外旅行、移住に伴い、日本円との為替変動は切ってもきれない存在だ。今日は、フィリピンペソと日本円について注意しておくことを調べて見た。

 

フィリピン為替-チャート

まずは現在のペソと円の為替を知らなければ話にならない。下記URLの為替チャートが使いやすい。

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グラフの上に記載がある「JPY/PHP close:0.45447」という箇所の0.45447を日本円にかけるとフィリピンペソに両替した際の金額がわかる。

 

例えば1万円を両替した場合は、10,000円×0.4544=4,544ペソが両替できる。ただ、両替所や銀行等で両替するとそこに手数料が乗ってくるので、両替をする前に両替後の金額は確かめていた方が良い。

 

日本円(¥)を日本からフィリピンへ持ち込む場合

¥の持ち出し(日本出国時)

100万円相当額の現金等を持出す場合は税関にて、「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」の提出が必要。

出国時の税関手続

 

¥の持ち出し(フィリピン入国時)

フィリピン渡航の際の日本円の持ち込み制限(許可の取得等)は特に無いが、10000米ドル相当額の日本円を持ち込む際は、その旨を申告する必要がある(Section 14 of Manual of Regulations on Foreign Exchange Transactions)。

 

申告する場所は、フィリピンの空港に到着後の空港税関である。もし申告しなかった場合は、空港税関に身柄を拘束され、検察局に送検されることもあるので注意したい。

 

フィリピンペソ(₱)を日本からフィリピンへ持ち込む場合

フィリピンペソを大量に日本からフィリピンへ持ち込む日本人はあまりいないと思うので、ここでは割愛。ただ、100万円相当額のペソを日本から持出す場合は税関にて、「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」の提出が必要なのは日本円同様。

 

日本円(¥)をフィリピンから日本への持ち出す場合

これも前記同様、あまりいないと思うので割愛。

 

フィリピンペソ(₱)をフィリピンから日本へ持ち出す場合

₱の持ち出し(フィリピン出国時)

留学や観光が終わり、フィリピンから日本へ帰る際、フィリピンペソの取り扱いには注意したい。なぜなら5万ペソ以上はBSPからの許可(申告でないことに注意)が必要になるからだ(Section 4 of Manual of Regulations on Foreign Exchange Transactions)。

 

日本へ帰国する前は必ずペソが余っていないか確認すべきである。カジノでボロ勝ちして、ペソを大量にスーツケースに入れている人は特に。

 

また、ハンドキャリーだけでなく、5万ペソ以上の電子取引(キャッシング、口座からの引き出し)もBSPからの許可が必要になる。

出典:

 

₱の持ち出し(日本入国時)

こちらも日本円を日本から持ちだす際同様、100万円相当のペソを日本へ持ち出す場合は、税関にて申告が必要。

入国時の税関手続

 

フィリピン為替-注意を怠った事例

2018年6月12日にはマクタン・セブ国際空港ターミナル2で32歳の日本人が2000万円を持って入国しようとしたが、税関のx線検査でひっかかりそのまま拘束された。

 

日本メディアは被害者の人権を尊重するので氏名は出していないが、海外メディアはやりたい放題だ。

参照:https://www.philstar.com/the-freeman/cebu-news/2018/06/21/1826570/japanese-arrested-20-million-yen

 

2014年2月にマニラ空港で5,300万円を持ち込もうとした日本人男性が拘束された。現金はビジネスで使うと主張し、申告の必要性は知らなかったと弁解した。1週間後100万ペソを支払って釈放された。

参照:http://somewhereph.blog.fc2.com/blog-entry-840.html

 

また、2013年には同じく3人の日本人が8000万円と17万米ドル、リゾートワールドのカジノのチップを日本から持ってきたということで、出迎えに来ていたフィリピン人2人とともにマニラ空港第1ターミナルで拘束された。

参照:http://somewhereph.blog.fc2.com/blog-entry-630.html

 

現地メディアによると、日本側ですでに多額の現金を持つ日本人が到着すると当局に事前に通報があったらしい。

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フィリピンに観光、留学又はビジネスに来る際は、今一度所持金額を確認していただきたいものだ。

 

ペソの持ち出し、円の持ち出しまとめ

ペソや円などの現金を国家間でハンドキャリーする場合は、法律が曖昧なところもあり、リスクが生じる。それが闇の金だったら、そのあたりは慎重にならざるを得ないが、まっとうなお金であれば、ハンドキャリーはせずに、海外送金サービスを使うのが賢い方法だ。

▽手数料が最も安いと言われる送金サービス▽

トランスファーワイズは日本から海外送金できるひと味違った秀逸な方法
日本からフィリピンへ海外送金 フィリピンにいる彼女や現地妻(笑)に日本からお金を送金するのは頭の痛いところだ。ゆうちょ銀行は一律2,500円(2016年4月現在)、大手メガバンクは3,500〜5,500円ほどの送金手数料がかかるからだ...

コメント

  1. 明日から頑張る より:

    他のサイトで見たのですが、ペソの持ち出しは、一万ペソとあったのですが5万以下なら申告無しで大丈夫なのでしょうか?
    一旦、フィリピンから出てベトナムとタイに行き、再度、45日後にフィリピンに入るので5万なら平気何ですがね・・・

    • ティケイジェイ高木耕壱 より:

      コメントありがとうございます。
      まずは、その他のサイトを見てみたいですねー。

      私も実際のところ、申告はしたことないのですが、記事内にもあるとおり外務省海外安全情報とフィリピンの外貨取引規制マニュアルにいちおうは基づいていますので、ひょっとしたらその情報が古い可能性は無くはないです。

      念のため、再度こちらでも調べて、進捗があれば記事内にアップしようと思います。

  2. きんた より:

    ペソ【現金】の持ち込み、持ち出しとも一万ペソまで。

    • ティケイジェイ高木耕壱 より:

      きんた様、コメントありがとうございます。
      また有益な情報もありがとうございます。

      ちなみにご自身が経験されたとか、ご友人が経験したとか、公的な資料に記載があった等のソースなどがもしあれば、お教えいただけると有難いです。

  3. きんた より:

    税関申告書に記載がありました。航空会社等代理店のホームページにも掲載されてます。
    入国時にチェックされることはまずないと思うのですが、出国は気を付けないといけません。空港によってはカジノのチップもペソ現金扱いされます。まあ腐敗した職員ばかりで、ルールを守っても難癖つけるお国柄。また事前に許可を受けるのも簡単ではありません。ましてや大金を所持していることを知られるのは命の危険すらあります。
     見つかったらあきらめる覚悟が出来る金額を分散して、こそっと持ち出すのが利口かと思います。

    • ティケイジェイ高木耕壱 より:

      きんた様、情報ありがとうございます。
      税関申告書はおそらくフィリピン入国時のもので、1万ペソ以上の持ち込みは申告がいるのは確実なようですね。
      リンク先に税関申告書の見本があります。
      http://www.enspinner.me/entry/cebu/shorui

      フィリピンペソの持ち出しに関しては、
      JETROのホームページには、

      また、5万フィリピンペソを超える次の取引は、BSPの許可を要する(外国為替取引マニュアル4条1項)。

      現金および小切手・為替手形等をフィリピンで営業する銀行からペソを引き出す場合
      フィリピンへの(からの)持ち込みおよび持ち出し、または電子送金をする場合
      https://www.jetro.go.jp/world/asia/ph/trade_04.html#block4

      と、あります。

      しかし、JALのサイトには

      外貨は制限ないが、US$10,000相当額以上は申告が必要。
      現地通貨は10,000ペソ以上は許可が必要。
      https://www.jal.co.jp/tabi/info/toshi/asi/ph/index.html

      と、あります。

      JETROのサイトは根拠となるソースが表示されているのに対し、JALのサイトはソース無し。
      どちらを信じるかは自己責任の世界になってきました。

      あと、いろいろ調べてみると
      2016年8月まではフィリピンからペソの持ち出し制限は1万ペソで、
      それ以降は5万ペソに変更になったという新聞記事が下記のサイトにありました。
      https://www.jrexpress.net/blogs/news-2/

  4. きんた より:

     5万ペソならありがたいですね。マニラ在住のフィリピン人(キアポでホテル、旅行代理店等を経営するチノイ)も知りませんでした。
    ただ法がダブルスタンダードである可能性があること、周知徹底され守られるお国柄でないと彼はため息をついていました。日本のようにはいかないようですが、万が一指摘されれば交渉の手段になりますね。

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