2016年5月9日。フィリピンの歴史にあたらい名前が刻まれた。ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte:1945年3月28日生まれ)大統領の誕生である。
ドゥテルテ氏の出身地
フィリピン、レイテ(Leyte)島出身。レイテ島は太平洋戦争時に世界海戦最大の激戦地であった。また、2013年11月8日に発生した台風30号(アジア名 Haiyan)の暴風雨と高潮が1万人の犠牲者を出したのは記憶に新しい。だが、ドゥテルテ氏の幼少期にはダバオに移り住むことになる。
ドゥテルテ氏の家族
父Vicente(1968年没)は州知事で法律家、母Soledad(2012年没)は学校教師。母方の祖母は中国人である。CAであった元妻Elizabeth Abellana Zimmerman氏の間にPaolo (“Pulong”)、Sara (“Inday Sara”) とSebastian (“Bastê”)の3人の子供がいる。
ドゥテルテ氏の学歴
- Laboon Elementary School in Maasin (小学校1年)
- Santa Ana Elementary School in Davao City (小学校その他の学年:1956年卒)
- Ateneo de Davao University
- Political Science the Lyceum of the Philippines University in Manila (1968年卒)
- San Beda College of Law in Manila (1972年卒:同年司法試験合格)
- Holy Cross Academy of Digos in Davao province (セカンダリースクール)
ドゥテルテ氏と中国企業
前述の母方の祖母は中国人であったため、中国語は聞いてわかる程度。側近中の側近も中国人であり、その者はドゥテルテ氏の早期からの支持者である華人企業者の家族である。アキノ氏の反中に対し、ドゥテルテ氏の親中。フィリピンで大きな力をもっている華人企業、シー財閥、ルシオタン財閥、コファンコ財閥、ユーチュンコ財閥などが今後もいっそう力をつけていく可能性が高くなった。大統領選直前の1週間はフィリピン株価指数は急落を続けていたが、今後はどれだけ暴騰するか見ものである。
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