グルメ記事は、その時感じた気持ちや風景が、すぐに風化するので、あつあつのうちに調理しないと、興味が薄れるTKJです。
バンコクの喧騒の中でも、どこか懐かしく、時間が止まったような空気感を残す街、サパーンクワーイ。今回は、このエリアでカオマンガイの名店として君臨する「スリー・ルアン・ポチャナ(Sri Lueang Pochana)」でのランチと、その周辺に眠る「かつての思い出」を巡る散歩に出かけてきました。
1. 朝のサパーンクワーイ。選挙ポスターと歩道が語る日常

BTSサパーンクワーイ駅を降りると、そこにはスクンビットエリアとは全く異なる「生活の匂い」が漂っています。写真は、目的地の「スリー・ルアン・ポチャナ」へと続く通り。
古くから続く商店が並び、バイクのエンジン音が響くこの通りは、まさにサパーンクワーイの心臓部。ここに来ると、近代的なビル群に囲まれて忘れていた「バンコクの骨格」に触れるような気がします。
2. カオマンガイの聖地「スリー・ルアン・ポチャナ」へ

見えてきました。印象的な縞模様のひさしが目印の「スリー・ルアン・ポチャナ」。地元客はもちろん、遠方からもこの味を求めて人々が訪れる名店です。店頭では、丸ごと茹でられた鶏が吊るされ、食欲をそそる香りが漂っています。

店内は、これぞタイの食堂といった趣。高い天井、入り口から差し込む外光、そして手際よく動く厨房のスタッフ。清潔感がありながらも、長年愛されてきた店特有の「落ち着き」が感じられます。
3. 圧巻のメニュー。鶏のすべてがここにある

まずはメニューをチェック。定番の「茹で(Khao Man Gai)」に加え、香ばしい「揚げ(Khao Man Gai Tod)」や「焼き(Gai Yang Style)」など、バリエーションが豊富です。価格も良心的で、どれを選ぶか迷うのもこの店の楽しみの一つ。

さらに、肉だけをガッツリ食べたい人のための追加メニューも。内臓系(レバーなど)のトッピングも充実しており、自分好みの「最強のプレート」を構成することが可能です。
ドリンクメニューも侮れません。自家製のハニーレモンやタイならではのソーダ類、さらに食後の締めには欠かせないタイコーヒーやティーまで網羅。ここ一軒でランチが完璧に完結します。
4. 実食!サパーンクワーイ随一の「至福のひと皿」

あんまり見ないGrilledチキンと通常チキンのミックスを注文。美しい鶏の盛り付け、旨味を吸った艶やかなご飯、そして透き通ったスープ。この「三種の神器」が揃った瞬間、食べる前から勝利を確信します。

見てください、この鶏肉のしっとり感。特製のタレをかけると、鶏の脂とタレのコクが絡み合い、口の中で爆発します。添えられたきゅうりの食感も、良いアクセントになります。

スプーンでひと口。鶏の出汁が効いたご飯と、柔らかい肉。これぞバンコクの昼。おしゃれなカフェのランチもいいですが、最終的に体が求めるのは、こうした「嘘のない味」だったりします。
しいて言えば、ちょっとチキンが小さいかなと思いました。グレート上海のほうが2倍くらい大きい。。。
▶ グレート上海まとめ|メニュー・価格・おすすめ、カオソーイやソムタムもあった(バンコク)

卓上の調味料コーナーも清潔。タレのボトルやカトラリーの配置に、店側の「客への敬意」が感じられます。自分好みの辛さに調整して、完食です。
5. 殿堂入りの証。壁に飾られた歴史と評価
店内の壁には、数多くのメディア掲載記事やレビューの額縁が。長年、この激戦区でトップを走り続けてきた証拠です。これらを眺めていると、単なる食事を超えた「地域の歴史」を感じずにはいられません。
6. ノスタルジー散歩。かつての宿と「夜の影」

食後は、腹ごなしに周辺を歩きます。高架の上から見えた「Adventure Hostel」の看板。
昔宿泊したことがあります。残念ながら今は営業していないようです。かつてここでオーナーと夢を語り合った記憶が、看板の文字にまだ残っているようです。青空とのコントラストが、余計に切なさを誘います。
▶ ゲストハウスの価値観が変わる。快適すぎるバンコクゲストハウス3選。

ここがそのゲストハウスの入口だった場所。改札の階段横に入口って、よくよく考えたら超便利な宿でした。

そして、通りの向かいにはあの「Rainbow」の看板が。夜の熱狂を知っている身からすると、昼間の静まり返った看板とカラフルな中央分離帯の対比は、まるで魔法が解けた後のような、不思議な感覚に陥ります。
※昔の夜のレポートはこちら:
【実録】パヤタイの夜遊び「Rainbow Club」潜入レポ

歩道に並ぶ何かのポスター。この歩道はまだ広いですが、狭い歩道にもある場合、めっちゃ邪魔(苦笑)。
7. 裏路地の素顔。

さらに路地(ソイ)へ入り込むと、そこには小さな市場が。屋台と歩く人々。観光客を意識しない、タイ人の本当の暮らしがここにあります。こうした景色こそ、スマホの画面越しではなく、自分の足で歩いて見つけるべきものです。
関連記事
- タイ旅行の軍資金管理、空港のSIMで損をしていませんか?
AISのSIMを50バーツで延命する最強運用術 - バンコク旅行を俯瞰してみるなら
バンコク旅行まとめ - バンコクの空港を攻略
スワンナプーム国際空港完全図解!
ドンムアン空港アクセス完全ガイド!
まとめ:サパーンクワーイは「再訪」を待っている
名物カオマンガイで腹を満たし、今はなきホステルに思いを馳せ、路地の市場で日常に触れる。サパーンクワーイは、一度の訪問では到底語り尽くせない魅力を持っています。
- スリー・ルアン・ポチャナ: 絶対に外せない、サパーンクワーイの誇り。
- 変わりゆく街並み: 新しいビルと、消えゆく宿の看板。今の姿を記録しておく価値がある。
- ローカルの深み: 観光地ではないからこそ、タイの本当の温度を感じられる。
便利で煌びやかなバンコクもいい。けれど、たまにはこうして「懐かしさ」と「本物の味」を探しに、サパーンクワーイへ降り立ってみてはいかがでしょうか。そこにはきっと、あなただけの新しい発見があるはずです。



コメント