みなさんこんにちは。今日は私がマニラ留学語学学校Quoollで受けている授業のテキストについて、言及したいと思います。基本的に1つのテキストをやりこんでいるので、バラエティに富んではいませんが、自分の備忘録としても本記事に書き記したいと思います。
また、文末には独自に開発した授業の進め方も記載しましたので、伸び悩んでいるかたのもぜひ読んでもらいたい記事となっています。
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新TOEICテスト スーパー英単語
授業で使用しているテキストはこの「新TOEICテスト スーパー英単語―5人のエキスパートが選んだ3000語」というテキスト。副題のとおり、ロバート・ヒルキ、小石裕子、ヒロ前田、白野伊津夫、ポール・ワーデンという5人の英語エキスパートが共同で作成したテキストです。下記でその著者たちの簡単なプロフィールを紹介します。
新TOEICテスト スーパー英単語のそうそうたる著者
下記のとおり、5人のTOEICに精通した著者が共同で作成しているので、弱点がありません。普通の参考書などで共著と聞くと、体系的に学べないのではないかと躊躇しますが、このTOEIC用英単語系のテキストに関しては、単に英単語の羅列なので、筋がとおっていないのでは無いかという懸念は払しょくされます。
ロバート・ヒルキ(Robert Hilke)
ロバート・ヒルキ氏は、製薬業界で働いているグローバルなビジネスマンに対して異文化コミュニケーションとTOEICトレーニングを提供することに特化した企業「ヒルキ・コミュニケーションズ」のCEOです。
ヒルキ氏の主な研究分野は、グローバルなビジネス環境で働く多様な人種が参加しているチームの管理です。ヒルキ氏は2009年から10回以上のDIA会議でプレゼンテーションを行っています。さらに、TOEICだけでなくTOEFL、GRE、GMATを含む標準試験の準備に関する90冊以上の本を執筆しています。
小石裕子
語学教師。 語学学校では、TOEIC、TOEFL、英検などの各種英語試験を教えています。「新TOEIC®テスト英文法出るとこだけ!」(アルク刊)を含む「出るとこだけ!」シリーズは、まさに「簡単にコツを取得できる」もので、忙しい学習者からの絶大な支持を得ています。中学英語の基礎から正確に学ぶためのTOEIC対策「新TOEIC®テスト中学英文法で600点!」(アルク刊)は、理解しやすい文法解説で定評があります。
ヒロ前田
1972年3月10日高知県生まれ。高知で2年、大阪で2年、奈良で4年半、幼稚園と小学校3年生までを関西で過ごしました。1980年には福井県に引っ越しし、明倫中学卒業後、高志高校に入学。高校卒業後は1990年に神戸大学経営学部に入学。ESSに入部し、英語学習と英語ディベートに磨きをかけ、ディベートの全国大会で3位を獲得した実績があります。
大学2年生の時に初めてTOEICを受験し、点数は710点。その後も年に一度受験し、1994年5月に910点を獲得しました。1995年に神戸大学を卒業し、プロの通訳を目指して、大阪の通訳学校に通い始めました。
2001年、彼はロバート・ヒルキ氏を講師として始めたアルクの人気コース「TOEIC Test 730 Breakthrough Seminar」をプロデュースし、それを機会に「テストとは何か」を研究し始めました。TOEICが「英語能力と受験能力」をテストしていることに気付いて、2003年5月に、全国の企業、大学、大学の協同組合、高校でスコアアップのための講師として教え始めました。
2005年からは、彼はTOEICを教える人々のための「TOEICテストスコアアップ指導者養成講座」を企画し、ヒルキ氏と共にトレーナーとして参画、プログラム開発、マニュアル制作、教育方法の改善に取り組んでいます。
養成講座の参加者の中には、早川浩二氏、小山克明氏、横本克也氏、姜英徹氏、TEX加藤氏、横川綾子氏、渋谷奈津子氏など著作を持つ人も多く参加しています。
2008年12月にグランドストリーム株式会社を設立し、代表取締役に就任。教材作成とセミナーを主な活動内容としていて、同時に、トヨタ、シャープ、森精機、富士通FIPなどでも研修を担当。一般学習者向けのオンライン遠隔講義も実施しています。
また、ネイティブスピーカーに英語でTOEICを教える方法を教えるトレーニングも提供していて、アイテムライティング(問題作成)技術を英語で指導するなど、日本で活躍するネイティブスピーカーをTOEICの講師および教材制作者として育成する活動を行っています。TOEIC公開テストの受講は、約75回(2012年12月現在)、2005年11月と2009年9月に990点を獲得。スコアの範囲は20ポイントから990ポイントです。
白野伊津夫
明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授。 TOEICを積極的に取り入れている教員で、初年度からの昇進要件として500点のTOEICスコアを設定するなど、実践的な英語教育に携わっています。学年の平均成績を1年間で100点以上上げる実績があり、初心者向けのスコアアップを指導することに関して特に高い評価を得ています。 「新TOEIC®テスト文法特訓プログラム」(アルク刊)などの多数の書籍に加えて、通信講座もプロデュースしています。
ポール・ワーデン(Paul Wadden)
国際基督教大学の教育課程上級准教授。 TOEICおよびTOEFLの準備資料に関する本は50冊以上あります。コーパスを使用した多くの語彙プロジェクトも行われ、その経験は執筆著書の語彙選択プロセスに大きく貢献しました。彼は、ニューヨークタイムズやワシントンポストなどのメディア向けにも執筆していて、主要な書籍には、新TOEIC®テスト直前の技術(テクニック)」、「新TOEIC®テスト「直前」模試3回分」(以上共著/アルク刊)があります。
新TOEICテスト スーパー英単語の特徴
メリットとしては、やはり有名著者たちの共著だというところと、あとは下記のようなものが挙げられます。
ワード毎に専門家のアドバイス有り
単語ごとに下記のような有名著者からのTOEICに関するアドバイスが掲載されています。また、誰がアドバイスしたかも明確になっているので、責任の所在も明らかです。
「直接の」と「即時の」という異なる意味があり、どちらも重要。(白野)
語彙問題に頻出。(白野)
「今すぐ…」という、上司から部下への指示、命令に登場する可能性大。(ヒルキ)
レベルごとにパートが分かれている
下記目次のとおり、レベルによってパートが5つに分かれています。正直な話ユニット1などは、中学校レベルのごく簡単な単語なので、時間が無い人はユニット4やユニット5から勉強しても良いかもしれません。自身の学習レベルやTOEIC試験までのスケジュールに合わせて、ユニットごとに学習計画を立てることが可能です。
目次
Unit 1
今すぐ必要! 最重要の180語Unit 2
読解・聴解の基盤! 必須の227語Unit 3
得点UPのカギ! 要注意238語Unit 4
時間管理に効く! 差がつく239語Unit 5
高得点を狙え! ブレイクスルー121語
例文に人名が出てくる
TOEIC試験では、リスニングの際に人名が出てくる場合があります。初心者の場合はMrやMsがつかないと、それが人名なのか名詞なのかが区別つきにくいです。そこで、この人名入りの例文を初見で聞き取ることにより、人名リスニングの抵抗を減らすことが可能です。
また、通常の英会話でも、しっかりと文法が身についていないと、突然でてくる人名や会社名を聞き取ることは難しいので、英会話の訓練にもなります。
試行錯誤の末、編み出した「ティケイジイメソッド」
フィリピン留学業界、特に日系語学学校では、下記のようにメソッドというものを取り入れている学校が多く、私も初めてフィリピン留学に来た際は、そんな英語学習方法があるんだなと感心したものです。
- b.E.Camp:独自メソッド
- CAEA:カランメソッド
- CEGA:DMEメソッド
- EB:スピーキングメソッド
- NILS:カランメソッド
- PICO:DMEメソッド
- Premier:カランメソッド
- QQ English:カランメソッド
- Quooll:Qダッシュ
- クロスロード:カランメソッド
- ストーリーシェア:サイクルラーニングメソッド
そこで今回今回私は下記の流れで授業を行うフィリピン留学マンツーマンレッスン用メソッドを開発しました。このメソッドを使うことによりTOEICの点数だけでなく、日常会話レベルもアップする効果的なメソッドです。
1.授業開始後の3分間で近況や世間話をする。
俗にいうフリートークですが、これには目的があって、テキストで出てくる単語を使って、オリジナルの英文を最終的に作るのですが、ゼロから例文を作るのは何かとしんどいので、授業前に昨日何やったとかを話すことにより、オリジナルの英文作成に生きてきます。
2.英文を教師に2回読んでもらい、それを理解し、暗記し自分でも読む
ここからテキストに沿って進みますが、まず最初に先生に例文を2回読んでもらいます。1回で意味はだいたい聞き取れるのですが、暗記して、口に出すとなると2回は最低必要だえと思います。暗記して口に出す際は文法もそうですが、「the」や「a」、「an」などの冠詞がうまいこと言えないことに気づきます。
フィリピン人英語教師でもこの「the」や「a」、「an」を適当に使っている教師もいるので、ここらへんに教師の能力が如実にあらわれてきます。また、教師にもあらかじめ冠詞を注意深くチェックして欲しいと伝えると効果的です。
そして実はこれをすることにより、いわゆるディクテーションと同じ効果が期待でき、ディクテーションで書き起こすよりも、時間の節約になり、先生と一緒にやることにより強制力も働くという仕組みです。
3.類義語や同義語を質問してもらう
テキストに載っている類義語や同義語を先生に質問してもらいます。日本語のテキストなので難しいとは思いますが、予め「形」はadjective、「副」はadverbだと教えれば、そこまで難しくはありません。
4.単語を使って英文を作る
これは私も苦手なのですが、出てきた単語をつかって英作文をします。こうすることによって脳にインプットしやすくなりますし、とっさに単語が出てきやすくなります。
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