フィリピンは人々が簡単に拳銃を所持できる東南アジアでも数少ない国。それに伴い、犯罪率も高い。拳銃所持だけが、原因ではありませんが、その所得の低さ、格差もその一因でしょう。犯罪がしょっちゅう起こるものだから、監視カメラ設置率は結構高く、それがYouTubeなどの動画サイトにアップされていることもあります。
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この記事では、マニラの治安に関する情報と、動画をいくつか紹介します。マニラの治安の現状把握と、自分がその状況に陥った場合のシミュレーションも兼ねて観ていただければと思います。。
マニラの危険地域
あくまで、長期でマニラに滞在している私の肌感覚ですが、まずは、マニラ随一の歓楽街であるマラテ・エルミタ地区の治安はかなり悪いと思います。このマラテ・エルミタ地域というのは、女性はそれほどでもないですが、男性観光客は必ずと言って良いほど、このマラテ・エルミタ近辺の宿泊施設に滞在します。
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よくマラテのゲストハウスに泊まる友人が言っていたのですが、年々日本人旅行者の数が増えていて、LCCで日本から来るのが便利になったからだそうです。確かに、マラテ・エルミタ地域にはたくさんのホテル、ゲストハウス、レストランがあり、いわゆるバンコクのカオサンみたいな感じだと思われていますが、治安に関しては、けた違いに悪いのです。
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中心部はそれほどでもないのですが、少し脇道にそれるとストリートチルドレンがたむろしていたりするので、特に夜の時間帯は、あまり人気や街灯、店がないエリアにはいかないようにしましょう。
店がないというのは、もし襲われても、店やホテルに逃げ込むことができるからです。また、貴重品などもポケットに入れずにカバン等に入れて、簡単に持っていかれないようにしましょう。カバンや貴重品自体をもっていかないことがベストです。
マニラは本当に危険なのか?「フィリピンの治安ランキング」
治安の良い都市
フィリピンの中で治安のよい都市と言われるのは、ミンダナオ島にあるダバオです。現大統領ドゥテルテ氏のおひざもとということもあり、市長だった頃はダバオのダーティーハリーと呼ばれて、悪者をどんどん始末していったのは有名な話です。
実際、犯罪率に関する世界的データベース「Numbeo Safety Index 2019」によると、東南アジアで最も安全な都市トップ10位に、フィリピンの4都市(ダバオ、マカティ、イロイロ、セブ)が選定されたのは最近のニュースです(2019年09月20日)。
参考:東南アジアで最も安全な都市トップ10にフィリピンの4都市が選定
マカティの治安
東南アジアで4番目に治安の良い都市に選ばれたマカティ市ですが、現地在住者からすると、「?」と思うこともあります。というのは、しょっちゅうスリやひったくりのニュースを耳にするからです。特にマカティ市にあるリトル東京というところは、日本人が多いということもあり、常に狙われて、「カバンをひったくられた」「置き引きにあった」というニュースを目にします。
また、歓楽街であるブルゴス周辺では、寸借詐欺の被害もあると聞きます。
参考:【注意】フィリピンのマニラ・マカティで寸借詐欺にあいました。状況・時間帯・実際に言われたこと【治安】
そういうことですので、たとえ東南アジアで4位に入ったマカティ市であったとしても、日本ではないということを肝に銘じて、外出の際は気を引き締めて出歩きたいですね。
治安についてのフィリピン大統領ドゥテルテ氏
日本では麻薬戦争のニュースが流れて、どちらかというと悪者のイメージの強いフィリピン大統領のドゥテルテ氏。実は現地では意外に評判がよく、治安政策についてもかなり評価は高いです。
ドゥテルテ氏になってからは、マニラ自体の治安は、肌感覚ではよくなってきていると思います。犯罪者がドゥテルテ氏を恐れているような雰囲気を感じます。治安だけでなく、公務員の汚職についても、かなり厳しく罰せらるので、徐々にではありますが、マニラの治安は良い方向に向かっています。
マニラの治安を垣間見れる動画
睡眠薬強盗にインタビューしている動画がすごい!
あるYouTuberが睡眠薬強盗と思われるおっさんに、「睡眠薬?睡眠薬?」としつこく聞いているのがすごい。下手したら動画を撮っていたので、顔が割れたと思われて、殺されてもおかしくなかったと思います。
このおばちゃんは終始、サングラスとうちわで顔を隠していました。
この顔にピンと来たら110番!!
結局はとり逃がしてしまいました。
デレッチョ フィリピン編 第7話 睡眠強盗に遭った 睡眠強盗にインタビュー編
実はこのYouTuber氏、過去に実際にマニラで睡眠薬強盗に会っています。
強盗にあった直後なので衰弱しきっています。25万円を盗られたそうです。
被害届を出すところも盗撮で取材してくれています。
デレッチョ フィリピン編 第6話 睡眠強盗に遭った 盗難届申請編
くれぐれもマニラに観光に来る人は、人ごとだと思わずに十分に注意して欲しいです。街中だけでなく、空港にも良く出没するようです。また、睡眠薬強盗に関しては外務省のホームページでも注意喚起されています。
睡眠薬強盗のことを「Ativan Gang」というそうです。Ativanとは睡眠薬の名前。飲みのもだけでなく、一口サイズのお菓子でも強烈に効く薬なので、間違っても見知らぬ人からの飲食物は手をつけないほうが無難です。
(2015/3/29)
スマホを強盗。マニラでは日常すぎて怯える感情もなくなってしまったのか。
普通にレストランで食事している仲良しの若者達。にこやかな日常です。そこへ突然ヘルメットをした男が入ってきます。強盗です。店の中に入るなり、前カバンに入れた銃を取り出し、若者に突きつけ、携帯を強奪。後ろにいた二人組の一人が、自分の携帯は取られまいとテーブルの下に携帯を隠すのが滑稽です(01:13頃)。
若者全員の携帯を取り上げた強盗は、待ち構えていた相方のバイクに乗り逃走。その間、3分ほどでしょうか。店内の客は、慌てるわけでなく騒ぎもせず、唖然としています。携帯を取られた時の「なんだこいつは。。」的な顔が(01:40頃)、強盗が日常化しているマニラを象徴しているようです。他の国だったら恐怖に怯え、悲鳴が聞こえるところなのに。
もう、絶対に警備員のいないレストランでは食べたく無い、そう思わせるような動画だったと思います。事件のあったロケーションも紹介しておきます。
UB: Ilang customer ng isang fastfood chain sa QC, pinagnakawan habang kumakain
(2016/1/20)
コメント
TKGさんおすすめのレストランが如何に危ないか(笑)
https://www.facebook.com/some.other.way/