みなさんこんにちは。今回は「フィリピンの大学に行ってきたよ」シリーズの第3弾として、マニラが誇る最難関の私立名門校、デラサール大学(De La Salle University:DLSU)をピックアップします。
アテネオ大学と並ぶ双璧であり、現地の一流企業や外資系へエリートを数多く輩出している屈指のブランド校です。今回は外国人が本科や大学院(MBAなど)へ入学するための最新の入試プロセスから、タフトアベニュー本校のキャンパス訪問記までを徹底解説します。
外国人がデラサール大学(MBA等)へ入学するための入試情報
デラサール大学の大学院プログラム(Ramon V. del Rosario College of Businessなど)へ外国人が入学・出願するためには、一般的な現地学生とは異なるグローバル基準のプロセスが定められています。大学の公式アドミッションが求める基本的な要件は以下の通りです。
【参照】De La Salle University – Graduate Admissions Official
1.国際出願人に求められる適性試験(GMAT / GRE)
世界的なビジネススクールであるデラサール大のマスタープログラムでは、フィリピン国外からの優秀な留学生を広く受け入れています。外国人出願者は、自身の論理的思考力やビジネスの適性を証明するため、GMACが主催するGMAT(Graduate Management Admission Test)、またはETSが管理するGRE(Graduate Record Examination)の公式スコアレポートを指定コードに送付して提出する必要があります。
2.英語力の証明(TOEFL / IELTS)
米国、英国、オーストラリア、ニュージーランドなど、英語を第一言語(公用語)とする国の大学で学学士号を取得した者を除き、すべての外国人留学生は公式のTOEFLスコア、またはIELTSのスコアを取得し、高等教育の講義に完全に付いていけるだけのアカデミックな英語の流暢さを証明しなければなりません。
3.学生ビザ(Student Visa)の手続き
フィリピンの観光ビザで入国したあと、デラサール大学からの正規の入学許可書(Letter of Acceptance)を添えて、現地マニラの入国管理局(Bureau of Immigration)にて正式な「9(f)学生ビザ」への切り替え・転換手続き、およびACR I-Card(外国人登録証)の取得を行います。これらのビザ更新タイミングやルールは、大学の留学生サポートオフィスがガイダンスを行ってくれます。
4.学費と財政証明(Financial能力の証明)
現在のところ、留学生向けの返済不要な奨学金や財政援助の枠は非常に限られています。そのため、国外からの出願者は、フィリピンでの留学生活や学費の支払いが経済的に実行可能であることを示すため、銀行の発行する残高証明書など、資金源を詳細に記したサポート文書を提出する義務があります。
目安として、授業料、教科書代、滞在費、食費、留学生費用や保険料などを含めた年間予算は、受講するコースや滞在スタイルによって変動するため、事前に最新の出願要項を熟読して不明な点のみアドミッションへ直接問い合わせるのが賢明です。
5.キャンパス内の宿泊施設・学生寮
デラサール大学には、タフトの本校キャンパス周辺の提携ドミトリーや、広大なラグナキャンパス内に、留学生や遠方からの学生を受け入れるためのセキュリティ万全な宿泊設備が用意されています。各自で周辺のコンドミニアムを借りるスタイルも含め、選択肢は豊富にあります。
デラサール大学の全4キャンパスへのアクセス・詳細地図
デラサール大学は、メインとなるマニラのタフトアベニュー校を含め、意外にも首都圏やその近郊に4つのキャンパスを展開しています。ビジネス街マカティのRCBCプラザ(タワー2の5階)にあるマカティキャンパスや、BGCの日本人学校のすぐ近くにあるルフィノキャンパスなど、私たちの生活圏内に深く入り込んでいるのが特徴です。
マニラ(タフト)メインキャンパス
ラグナキャンパス
マカティエクテンションキャンパス
ルフィノ(BGC)キャンパス
また、ネットで検索するとカビテ州のダスマリニャスにも広大なキャンパス(DLSU-D)が存在しますが、こちらは独立した姉妹校(傘下大学)という位置づけであるため、タフト本校のメインHPのキャンパス案内とは別枠で管理されています。こちらのダスマリニャス校では、日本の提携大学(帝京大学など)の学生を対象にした本格的な実践英語の語学研修プログラムが定期的に開催されています。
【関連記事】カビテの裏の顔|マニラ近郊の発展都市に潜む治安リスクと生活事情
デラサール大学の本校キャンパス探検記

真新しくて白い美しい校舎に、綺麗に手入れされた緑の芝生。んー、フィリピンの混沌とした街並みとは完全に一線を画す、圧倒的なクオリティと清潔さです。

ただ、私が初めてここを訪れた時は、運悪く工事か何かのイベントの関係で門が固く閉まっていました(笑)。
ちなみに、デラサール大学の標準的な3学期制(トリメスター)のスケジュールは以下のようになっています。
- 第1学期(Term 1):8月〜12月
- 第2学期(Term 2):1月〜4月
- 第3学期(Term 3):5月〜8月
「今度行く時は絶対に開いている時間にリベンジしてやる」と心に誓い、後日改めてアタックを仕掛けました。
リベンジの再訪問:マニラ名物の渋滞に阻まれる
前回は「金曜日なのに学校に入れない」という痛恨のミスを犯してしまったので、今回は平日の水曜日の早い時間帯を狙って出発しました。

しかしながら、マニラの悪名高き大渋滞を完全に甘く見ていたようです。ケソンアベニューからタフト方面への上り線は、見渡す限りの車で大混雑。しかも、乗った乗り合いタクシー(FX)の運転手が「俺は近道を知っている」とドヤ顔で知ったかぶりをかまし、逆に地獄のように混んでいる極狭の路地裏に突っ込んでいったため、余計に時間を大幅にロスする羽目になりました。
結局、息を切らせながらLRTヴィト・クルーズ(Vito Cruz)駅側のエントランスに到着したのは、ギリギリ17時。しかし、警備員に止められて驚愕の事実を知らされます。なんと、一般の入学希望者や見学者がアドミッションオフィスに用事がある場合、南側ではなく「北側のメインエントランス」から入らなければいけなかったのであります!

南口から北口まではそれほど距離はないのですが、すでに時計の針は17時を回っています。足早にタフトアベニュー沿いを北口に向かってダッシュしました。こんな必死な形相のミスを、現地でスマートに留学生活を送っている日本人生徒には絶対に見られたくないものです。命からがら北口に滑り込み、受付の係員に尋ねると「アドミッションオフィス自体は18時まで開いているわよ」と言われます。ホッと一安心したのも束の間、次の一声に耳を疑いました。
「でも、オフィスが入っている建物への立ち入り(一般入場)は17時で締め切ったわよ。」
またしても門前払いを食らってしまったので、しょうがないので記念に周辺のタフトアベニュー界隈の写真を撮影してきました。

大学のすぐ近くにそびえ立つ高層コンドミニアムです。このヴィト・クルーズ・タフトアベニュー周辺は、デラサール大学だけでなく、以下のように数無数の大学が密集している一大学生街(ユニバーシティベルト)であるため、学生向けコンドミニアムの需要が桁外れに高いエリアです。ただ、さすがに建物が乱立しすぎていて、やや供給過多な印象も否めません。
タフトアべニュー界隈に密集する主な名門・ローカル校
- Adamson University(アダムソン大学:文教エリアの有名私立)
- De La Salle – College of Saint Benilde(聖ベニルド大学:デラサール系列の芸術・ビジネス名門)
- Emilio Aguinaldo College(エミリオ・アギナルド大学:医学系に強いローカル校)
- Philippine Christian University(フィリピンキリスト教大学)
- Philippine Normal University(フィリピンノーマル大学:教員養成の最高峰国立大学)
- Philippine Women’s University(フィリピン女子大学)
- Saint Paul University Manila(聖ポール大学マニラ校:伝統あるカトリック系私立)
- St. Scholastica’s College Manila(セント・スコラスティカ大学)
- Santa Isabel College Manila(サンタ・イザベル大学)
- Technological University of the Philippines(フィリピン科学技術大学:工業・技術系の国立)
- Universidad de Manila(マニラ市営大学)
- University of the Philippines Manila(フィリピン大学マニラ校:医学・医療系の最高峰最高学府)

タフトアベニューを挟んで道路の向かい側に広がる商店街です。学生街らしい活気ある賑やかさで、同じマニラの下町でもマラテやエルミタのような、夜の怪しい歓楽街といった雰囲気は一切ありません。健全な若者たちの街です。

ちょっと一本脇道に入ると、大通りの渋滞を避けてフライングで近道をしようとする自家用車やジープニーが殺到し、カオスな大混雑を引き起こしていました。
デラサール大学はインフラや教育水準、学生の質において間違いなくフィリピン最高峰のおすすめ大学ですが、通学時の交通渋滞が非常に激しい点と、他のローカル大学に比べて学費や周辺のコンドミニアム家賃が高いのがネックです。ただ、キャンパス内は完全な英語環境であり、グローバルなキャリアを目指す社会人や留学生にとっては、それ以上の価値がある素晴らしい環境です。
<フィリピンの大学へ行ってきたシリーズ>
- 第1弾 サントトーマス大学(University of Santo Tomas)
- 第3弾 デラサール大学(De La Salle University)
- 第4弾 アテネオ大学(Ateneo de Manila University)
<フィリピンの大学ランキング2015>
デラサール大学進学とマニラ留学の失敗しない比較ガイド

デラサール大学(De La Salle University)のような国内最難関の名門校で本科進学やMBAを取得するルートは、将来グローバルに活躍したいキャリア志向の方にとって非常に価値の高い選択肢です。一方で、現地の高度なアカデミック英語に対応できるスピーキング・ライティング力の事前準備や、タフトアベニュー周辺でのコンドミニアム生活費・治安対策など、渡航前に把握しておくべき比較ポイントは多岐にわたります。
以下の解説ページでは、デラサール大学周辺を含むマニラ主要エリアの最新治安事情や、最新のマニラ留学費用相場、自分に合った語学学校の選び方を詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。



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