みなさん、今日はフィリピン留学へ持っていくスーツケースのお話し。
海外旅行と違い、フィリピン留学は長期で海外に滞在することになります。ほとんどの人は1ヶ月以上海外で生活することは初めてだと思います。
そんな中、最初に迷うのが、スーツケースの大きさ。どんなサイズのスーツケースが最も適しているのか、フィリピン留学エージェントに聞いても、おそらく曖昧な返事が返ってくるだけでしょう。
今日は、そんなスーツケース難民の方のために、最適なスーツケースの選び方や航空機でのサイズ制限などを合わせて紹介したいと思います。
フィリピン留学へ持っていくスーツケースの大きさや重さなど
預け荷物にする際の大きさ
最も迷うスーツケースの大きさ。他サイトでは幅(W)、高さ(H)、奥行(D)の和が158センチ以内であれば大丈夫とありますが、後述のとおりLCC以外の航空会社は158センチ以内が多い感じですが、セブパシやジェットスター等のLCCはこの限りではありません。
もしすでにスーツケースを持っている場合は、念のためサイズを測って、航空会社のサイズ制限に当てはまらないかどうかを確認しましょう。
新しくスーツケースを購入する場合は、購入済みもしくはこれから購入しようとする航空券の航空会社の規定にそったものを選びましょう。例えば購入した航空券がフィリピン航空の場合は「幅+高さ+奥行」が158cm以内ですので、購入する場合はそのサイズ以内のスーツケースを購入しましょう。
スーツケースサイズの種類
フィリピン留学には、まるごと当てはまらないかも知れませんが、一般的な旅行の際のスーツケースサイズの目安が下記です。
Sサイズ(1〜3泊用)
- 幅+高さ+奥行合計:87〜115センチ
- 容量:12〜41リットル
- 出張や国内旅行に最適なサイズ。持ち込み手荷物として機内に持ち込めるのがウリ。
Mサイズ(4〜7泊用)
- 幅+高さ+奥行合計:133〜147センチ
- 容量:52〜75リットル
- 近場の海外旅行や遠出の国内旅行に最適なサイズ。
Lサイズ(8〜14泊用)
- 幅+高さ+奥行合計:151〜160センチ
- 容量:78〜98リットル
- 1〜2週間の海外旅行に最適なサイズ。四輪キャスターで安定感のあるものを選びましょう。
LLサイズ(14泊以上用)
- 幅+高さ+奥行合計:170センチ〜
- 容量:123リットル〜
- 長期出張や2週間以上の海外旅行・留学などに最適なサイズ。
重さや重量について
スーツケースの重さは軽ければ軽いほど良いです。JALやANAなどの一般航空会社は無料受託手荷物として1つのスーツケース当たり23kgまでという制限を設けています。
また、1つ当たりのスーツケースの重さを32kgまでと設定している航空会社がほとんどです。
フィリピン渡航の際に、荷物をぎちぎちに詰めると、日本帰国の際に、かならず重量オーバーになってしまうので、フィリピン留学からの帰国の際は、勉強した教科書やテキスト、ノート、各種土産物が増えるのは予め想定しておいたほうが良いでしょう。
フィリピン渡航の際は、現地で購入できるのものはなるべくスーツケースにつめずに、重量オーバーにならないよう気を付けましょう。
容量について
一般にスーツケースの容量の目安としては下記が挙げられますが、フィリピン留学についてはこの限りではありません。なぜなら、フィリピン留学では、旅行中もっとも場所をとる衣類が気軽に洗濯できるからです。
- 3~4日:50L前後
- 5~7日:70L前後
- 7日~10日:90L前後
- 10日以上:100L前後
【出典】スーツケースの選び方!プロが伝授する失敗しないポイント4つ
従いまして、フィリピン留学時のスーツケース容量については洋服を1週間スパンで洗濯できるので、70~90リットル前後で良いことになります。
また、空きスペースを少しでも確保するために、以前紹介したフィリピン留学持ち物記事のトラベルポーチで小物を小分けにするとは良いです。
フィリピン留学へスーツケースは2個持って行ったほうが良いのでしょうか?
後述しますが、一般航空会社の受託手荷物の個数制限は1個23kg以下で2個まで。LCCはセブパシなどは最大4個もチェックインの際に預けることができますが、一般航空会社、LCCとも個数がいくつでも最大で合計40kgのところがほとんどです。
こう考えるとSサイズやMサイズのスーツケースを2個、3個用意すればいいんじゃないと考えがちですが、基本的には許容できる最大のサイズのスーツケースを1つ用意して、後はケースバイケースで段ボールや普通のバックを預け荷物にすれば良いです。
段ボールもキャスターで運べば、それほど持ち運びも苦になりませんし、不要になったらいつでも捨てられるからけっこう便利です。キャスターは下記のようなものを日本なり現地で購入すると良いでしょう。
タイプ別のスーツケースの選び方
ファスナー付スーツケースか否かについて
スーツケースの開閉タイプには大きく分けてファスナータイプとフレームタイプがあります。ファスナータイプは金属を使っていないため軽く、衝撃を吸収しやすいため壊れにくいと言われています。
フレームタイプは、セキュリティー性に優れていますが、スーツケースごと持っていかれる場合を考えると、どちらのタイプでも同じと一般的に言われます。
ただ、フィリピン留学でセキュリティボックスの無い複数人部屋に泊まる場合は、フレームタイプのほうがセキュリティがより堅固なので便利です。
ファスナータイプはマチを広げられるタイプもあるので、フィリピン留学後にお土産をたくさん買う予定の人、フィリピン留学中に購入した荷物を捨てられない人にはうってつけでしょう。
ファスナータイプ
- 軽い
- カッターでファスナー部分が簡単に切られる
- あそびがあるので壊れにくい
- マチが広がり容量を増やすことができる
フレームタイプ
- ファスナータイプより若干重い
- フレーム自体はファスナーより壊れやすい
- ビジネス向け
ソフトケースとハードケース
前述のスーツケースの開閉部がファスナータイプか、フレームタイプかというトピックと多少かぶってしまいますが、スーツケース自体の材質にハードタイプとソフトタイプがあります。それぞれの特徴として下記が挙げられます。
ハードケースのほうが、ナイフやカッター等で切られないため、ソフトケースよりセキュリティ面で有利と言われますが、最近は多少高価になりますが、刃物で切れない材質(バリスティックナイロン:軍用防弾チョッキで使われています)のソフトケースも登場しています。
意外に思うのが、ソフトケースのほうが耐久性に優れているということです。空港で預けた荷物は乱雑に扱われるのが一般的ですが、その際にハードケースのほうは衝撃に耐えきれず割れてしまったりするのです。
ソフトケースのほうは、中の荷物が壊れることはあっても、布が衝撃を吸収するのでちょっとやそっとじゃ壊れないのです。
また、複数人部屋で、ハードケースを貴重品ボックス代わりに使えるのは、前述のフレームタイプ同様です。
▽その他複数人部屋での失敗▽

ソフトケースの特徴
- 軽量
- 耐久性あり
- 膨張性あり
- 外ポケットあり
- カッターやナイフで切り裂かれやすい
- 水に弱い
- 中の荷物は壊れやすい
- 荷物をたくさん入れると底がたわむ
ハードケースの特徴
- 中のものが壊れにくい
- ナイフやカッターで切り裂けない
- ステッカーやシールが貼れる
- デザインが豊富
- 壊れやすい
3ヶ月以上の留学には、どんなスーツケースが良いですか?
フィリピン留学期間が3ヶ月以上の長期であっても前述のとおり、スーツケースの大きさはそれほどかわりません。最も多く場所をとる洋服は1週間のローテーション分だけ持っていけば良いからです。
▽フィリピン留学洗濯記事▽

また、フィリピン留学後、日本帰国時も現地で購入したものは極力処分すれば、帰国便でも渡航時と同じ荷物量で飛行機に乗ることが出来ます。お世話になった先生や学校スタッフ、ハウスキーパーさんに、不要なシャンプーやバスタオル、洋服などをあげれば、きっと喜ばれます。
長期となると、自分が勉強したいテキストなども日本から持って来たくなりますが、学校で販売している場合もありますので、一度学校側へテキストの種類や販売の有無は確認しましょう。学校によっては、英語学校なのに、テキストを販売せず、既存の使い古されたテキストを使いまわすだけという学校もあります。
また、日本から持ってくる際は電子化して持ってくると、スーツケースのスペースはかなり省略されると思います。
フィリピン留学前に自炊。参考書を秋葉原で電子化してスマホに入れて持っていく裏技
各航空会社の受託手荷物重量及び個数制限
受託手荷物とは、いわゆるチェックインカウンターで預ける預け荷物です。受託手荷物を無料で預けられるか、サイズ制限はどれくらい等は各航空会社によってまちまちですので、下記を参考に自分のスーツケースがどれに当てはまるか、出発前に確認しましょう。
ジェットスター
- 無料受託手荷物の範囲:プランによる
- 受託手荷物サイズ制限(縦+横+高):1辺の最大寸法2.3m以内(A320/A321型機)サイズの大きな手荷物の寸法制限と受託手荷物の重量
- 追加受託手荷物預け料金:-
- 重量超過料金:空港での手荷物お申し込み・料金について
有料受託手荷物
- Starter又はStarter FlexiBiz:有料(最大40kg)
- Starter Plus:日本国内線10kg(日本国内線以外は20kg)まで無料。以降有料(最大40kg)
- Starter Max:30kgまで無料。以降有料(最大40kg)
- Business又はBusiness Max:30kgまで無料。以降有料(最大40kg)
※受託手荷物1個あたりの最大重量は32kg。個数制限なし
セブパシフィック
- 無料の受託手荷物範囲:プランによる
- 無料受託手荷物サイズ制限(縦+横+高):無し?受託手荷物について
- 追加受託手荷物預け料金:-
- 重量超過料金:?
有料受託手荷物
- スタンダード:荷物2個までトータル20キロ受託可能
- 大型:荷物3個までトータル32キロ受託可能
- 特大:荷物4個までトータル40キロ受託可能
※受託手荷物1個あたりの最大重量は32kg。
フィリピン航空
- 無料の受託手荷物範囲:23kgを2個以内
- 受託手荷物サイズ制限(縦+横+高):158cm以内
- 追加受託手荷物預け料金:10,000円
- 重量超過料金:重量1kg超過につき1,100円
日本航空
- 無料の受託手荷物範囲:23kgを2個以内
- 受託手荷物サイズ制限(縦+横+高):203cm以内
- 追加受託手荷物預け料金:10,000円
- 重量超過料金:23kg超~32kg以下で6,000円/1個
全日空
- 無料の受託手荷物範囲:23kgを2個以内
- 受託手荷物サイズ制限(縦+横+高):158cm以内
- 追加受託手荷物預け料金:10,000円
- 重量超過料金:23kg超~32kg以下で6,000円/1個
大韓航空
- 無料の受託手荷物範囲:23kgを1個以内
- 無料受託手荷物サイズ制限(縦+横+高):158cm以内
- 追加受託手荷物預け料金:有
- 重量超過料金:有
※1つ当たりの受託手荷物の最大重量は23kg又は32kg(チケットによる)。
※受託手荷物サイズ(縦+横+高)が159〜203cmの場合は追加料金発生。
Baggage Services
マニラやセブ島でスーツケースを購入
もし、日本から持ってきたスーツケースが壊れた又は、小さいスーツケースを持ってきたけどお土産がたくさんありすぎて、大きなスーツケースに買い替えたい場合、フィリピン現地でスーツケースを購入するという方法もあります。
その場合、下記の方法が考えられます。
- SMやアヤラなどのショッピングモールで新品を購入
- LAZADAやOLXなどの通販で新品又は中古品を購入
- リサイクルショップで中古品を購入
通販やリサイクルショップでは粗悪品をつかまされる場合もあるので、フィリピンでスーツケースを購入する場合はショッピングモールで実際に現物を手に取って、選んだほうが良いでしょう。
モールのスーツケース売り場は、海外就労者が多いこともあって、予想外に広い売り場が用意されています。
短期の場合はスーツケースレンタルも検討
長期の場合はコスト的に難しいかも知れませんが、1~2週間などの短期留学の場合は、スーツケースをレンタルしても良いかも知れません。
レンタルスーツケース業者を使うと1週間で3,570円~、2週間で5,350円~のレンタル費用でスーツケースを借りることができます。
下記のDMMレンタルなら、その他故障時の補償は無料で、往復の配送料も無料なのでお手軽にスーツケースをレンタルできます。ただ、遠方の場合は、追加料金が発生するかも知れません。
コメント
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