みなさんこんにちは。マニラ観光記事を書くべく、イントラムロスへ急遽出向いたティケージーです。マニラの昼間はとても暑く、日差しも強いので、観光に行く場合は暑さ対策を万全にしたいですね。
さて、今回なぜイントラムロスへ出向いたのかというと、城壁歩きの情報を厚くしたいと思ったからです。
この記事では壁歩きを地図を盛り込みながら詳しく紹介していこうと思います。
イントラムロスの城壁にスポットを当てているのはこのブログだけかと思いましたが、「地球の歩き方」にも同じ嗜好の人がいました。参考になる部分が多々あります。
イントラムロスへ突入
今回はいつもと趣向を変えて時系列でイントラムロス壁歩き観光を説明したいと思います。まずは、イントラムロスへの突入。移民局まで行こうと思ったのですが、途中に脇道があったので、気の向くまま進みます。
写真の奥に見えるのはサン・フアン・デ・レトラン大学。
その他フィリピンの大学ランキングはこちら。
城壁の下をくぐって周囲を見渡すと、さっそく目的の城壁が見えてきました。
ちなみに前提知識として、城壁の造りを説明したいと思います。このイントラムロスの城壁には、壁だけでなく砲台や弾薬庫、ゲート、監視所等があり、それらは「堡塁(ほるい): バルワーティ(小型の堅固な要塞)」と呼ばれています。
そして、それら堡塁と堡塁をつなぐ役目を担っているのが城壁というわけです。
さて、城壁歩きに戻りましょう。上の写真の場所は特に入場料もいらず、すんなりと壁の上へ登れます。南側は次回行くとして、今回は北方面へ進もうと思ったのですが、途中で立入禁止になり、すぐに下山せざるを得ませんでした。
城壁は左へカーブしていますので、城壁伝いに西へ進みます。右が城壁。城壁は途中でなくなっていて、なくなった場所を右に曲がるとスターバックスやイミグレーションのメインオフィスがあります。
城壁を探してさまよう
城壁が途中でなくなりましたが、旧サントトマス大学跡地を横目にしばらくあるくとジョリビーとマキシズの間にうっすらと城壁が見えます(地図)。しかしながら立入禁止のようですので、サンチャゴ要塞方面に左に曲がることにしました。
【関連記事】天空の城イントラムロス。かつては有名大学や多くの教会があった古の地。ディビソリアからの地図付きの行き方。
左の白い建物がフィリピン財務省、奥の赤い建物が「総督の宮殿」です。総督の宮殿が何者かは未だに謎です。両者に挟まれた公園の奥には、マニラ観光で必ず訪れるであろうマニラ大聖堂があります。
マニラ大聖堂には目もくれず、今回の目的である城壁を探していた矢先、お腹も空いたので、イントラムロスっぽい食堂を探しました。しかしながら、日曜日のためか、そんな大それたものは見当たらず、ここまで来ていつも定番のランチメニューグリニッジでAセット(149ペソ)を食べてしまいました。
この並びにはグリニッジ、チョウキン、KFCがあるので、こだわらなければお腹をすぐに満たすことができます。
ジープニーに乗りなれていない土地では、通り過ぎるジープのサインボードを随時確認します。いざという時のため、又は次回来るときのために、しっかりと頭に叩き込んでおきます。このジープのサインボードには「RETIRO STA CRUZ PIER SOUTH」と書いてありますが、まったくどこなのか検討もつきません。
サンチャゴ要塞にダイレクトに行くのもしゃく(死語?)なので、一つ前の路地を右に曲がりました。
すると馬車のターミナルのようなところに来てしまいました。馬小屋のようなところで馬が草を食べていたり、馬車の荷車の部分のスペアなどがたくさん置いてありました。
中を抜けてサンチャゴ要塞の入り口に行けるのですが、よく見るとここは駐車場でした。
サンチャゴ要塞の入り口で手に入れたもの
サンチャゴ要塞というかグーグルマップを見てみるとこの広場はプラザモリオネスというらしいです。サンチャゴ要塞はこの広場の奥。サンチャゴ要塞に行っておせいさんを見に行く予定でしたが、入り口のキャッチセールスがうっとおしかったので、行きませんでした。
ただ、そんなうっとおしいキャッチセールスマンに観光地図を写真に撮ることを許してもらいました。
30分で350ペソと言っていましたが、30分で全部回れるわけないです。追加料金がとられるのがオチなので、乗る際は予め行きたい場所を決めておきましょう。
- プエルタリアル
- サンアンドレス
- 14キャノン
- サンディエゴ
- マニラ大聖堂
- サンアウグスティン
- サンチャゴ要塞
- アデュアナ
- 14の大統領
- カーサマニラ
- プラズエラ
- アユンタミエント
- フィリップ王2世
- カルロス王4世
- 総督の宮殿
- プエルタデパリアン
- サンイグナシオ
- サンフランシスコ
- サントドミンゴ
- ローデス
- レコレトス
なかなか有益な情報でしたので、チップを20ペソ渡しましたが、「あ、写真を撮ってもらうだけで20ペソくれるのか。せっかくだからもっとねだっておこう」という魂胆がみえみえの「もっとお金頂戴」攻撃を受けましたが、拒否したのは言うまでもありません。
サンチャゴ要塞近くのホテル
サンチャゴ要塞に一番近いと思われるホテル。セイラーズイン。イントラムロス観光にはもってこいの立地です。
ただ、ブッキングドットコムやアゴダで探しても出てこないので、イントラムロス観光では、カーサマニラのホワイトナイトホテルをおすすめします。
【関連記事】天空の城イントラムロス。かつては有名大学や多くの教会があった古の地。ディビソリアからの地図付きの行き方。
西側の城壁へ前進
さてさて、お遊びはこれくらいにして、いよいよ本格的な壁歩きへ進みたいと思います。まずは、サンチャゴ要塞から少し南下して最初の十字路を西へ入ります。
人通りが極端に少なくなりました。まさにマニラ観光穴場スポットだからです。
上記地図のところへ来ました。左の柵はゴルフ場への入り口。試しに入ろうとすると係員に右の壁を刺されて、こう言われました。「アップステアーズ」。ま、まさかこんなところに城壁へ登る階段があるとは思いもよりませんでした。
登った後に北側を撮った写真。試しに進みましたが行き止まりで、ゴルフプレイヤーの通り道になっているようです。
西を向くとゴルフ場がモロに見えます。
今回はこの城壁に沿って南下していきます。
このあたりはサンタ・イザベル堡塁ピアノというらしいです。
たまたま撮った写真の左側におしゃれな街灯が写っていました。夜になると灯されるのでしょうか?
プエルタ・デ・サンタルチア
そしてこのプエルタ・デ・サンタルチアの両サイドにも城壁へ登る階段があります。このプエルタ・デ・サンタルチアはカーサマニラやサンアウグスティン教会から一本でこれますので、時間がある際に来ると良いかもしれません。
プエルタ・デ・サンタルチアの城壁からはゴルフのドライバーショットが丸見え。
プエルタ・デ・サンタルチア横の広場。おそらくサンチャゴ要塞で手に入れた地図にある14の大統領だと思います。
そして再び城壁へ戻ります。ご覧の通りやはり地元住民の憩いの場所になっていますね。
ここからはかなり道幅が広くなります。ただ、日差しが強すぎます。
城壁脇の離れのような建物。レダクト・デ・サン・ペドロというトーチカ(鉄筋コンクリート製の防御陣地)です。昔の地図によると海がすぐそこだったようなので、海側の敵からの攻撃をまずここで食い止めていたのでしょう。
南下していくとこの看板が出てきて再度立入禁止になってしまいました(地図)。番号が1番なので順番的にはここからイントラムロス観光に入るのが正しかったのかもしれません。
いったん道路に降りて、サンディエゴ庭園を目指します。
サンディエゴ庭園
サンディエゴ庭園。イントラムロスにある庭園でもかなりの広さを誇ります。サン・ディエゴ堡塁とも言います。
庭園と言えば、ロンブー淳氏が来て話題となった日本庭園も近くにあります。
入り口で下記の入場料を支払います。
- 子供、学生、シニア:50ペソ
- 大人:75ペソ
庭園というか広場のような場所です。
観光サイトやガイドブックでおなじみのアングル。特にこの物体に名称はついておらずこの辺り一帯がサンディエゴ庭園と呼ばれています。
ここから東側へは行くことができません。昔は行くことができたらしいのですが、2008年から城壁が一部有料化され、所々に立入禁止の柵が設けられています。
ゴルフ場の池や、
マラテ、エルミタの高層ビル群を南に見ることができます。
入って右手にはトイレとバグンバヤン公園の入り口があります。
【参考記事】続・ひっそり楽しむパティオの魅力 イントラムロス上級編・番外
しかしながら現在は手入れがされておらず荒れ放題。
庭園の入口で入場料を払って、園内に入ってすぐ目の前、奥にマニラホテルが見える視線の下に大きなトンネルがあります。写真を撮る前は人だかりができていたので、一体何があるというのか興味津々になりました。
【過去記事】マッカーサー将軍が軍事顧問中に住んでいたとされるマニラホテル
苔の生えた空間の先に小さい出入り口があるだけのものでした。弾薬庫だったのでしょうか?
日本軍の砲台
サンディエゴガーデンを後にした直後、大勢の外国人が入っていく小さな出入り口を発見しました(地図)。最初は「こんなところにゲストハウスが!?」と思いました。
中に入ってみると、昔の大砲がありました。現地のガイドが英語で何か説明していましたが、おそらく日本軍のことをボロクソに言っているのだろうと思い聴きはしませんでした。
コレヒドール島では日本語ガイドと英語ガイドの内容が異なることで有名です。
グーグルマップを調べてみるとレビュー欄に下記の記事がありました。
これは実際には1945年2月のマニラの戦いの間に日本軍の戦艦から取り除かれ、アメリカ人に対する日本軍の最後の防衛線としてイントラムロスに据え付けられた日本軍の海軍砲です。マニラの解放の開始前の空襲でも米国の爆撃を免れたものです。
それはマニラ周辺の建物に大きな損害を与え、マニラ市庁舎までその破壊力は達します。
パンパンガ州のクラーク博物館にも似たような高射砲が展示されています。
アンヘレスの昼観光に「クラーク博物館」からの「クラーク・パレード・グラウンズ」はいかが?
イントラムロスの土産物屋とカフェ
日本軍の大砲を見た後は、マニラ市立大学のそばを通って帰ります。なぜか道沿いに学生がたむろしていました。
サンアウグスティン教会から南に抜ける通りは、観光客招致のためかなかなか風情があるとおりになっています。奥の茶色の建物が武家屋敷のようで興味深かったので入ってみます。
シラヒス美術&骨董品店
入り口ではお猫ちゃんが出迎えてくれます。
中はとても広いですが、お客さんが少なかったです。日曜日だったこともあるのでしょう。
中2階から撮った図。
1階と中2階だけかと思いましたが、親切な店員さんが上の階もあるよと教えてくれたので、特に買う気もなかったのですが、見学に行きました。
2階は本屋、3階は美術品が置いてありました。
歩き疲れたので左隣のカフェで休もうと思ったのですが、あいにくイベントスペースで、個人用のカフェではありませんでした。
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